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キリング・ミー・ソフトリー【小説】25_君と春フェス


きのピがメッセージアプリであくまでさり気なく、うちらのとこに来る?と誘ったところ、めいは
『ううん。私ずっと淳くんと一緒にいようかな。趣味合うみたいだもん』
などと断った。


控えめな彼女にしては大胆な発言を受け、3人で顔を見合わせる。ゴールデンウィーク真っ只中の太陽がより一層輝かしく感じた。
マジか、付き合っちゃうヤツ?
こちらが注意をはらい、敢えて口にしなかった思いをきのピがぶちまける。


「っぽいね。ジュンジュンはなんか言ってた?」
最初に変なあだ名をつけたせいで淳から若干煙たがられている勇吾が興奮気味に尋ねた。
「めいちゃんに彼氏いんのか聞かれたけど、それ以降は何も。」
「ヤバい、あっちもちょっと気になってんだ!めいがこんなに男と一緒にいたがるの初めて。もうラブじゃない?」
「1日中離れないって相当だよ。俺達3人はなんなの?」
生の音楽聴きに来たんだろうが!
きのピが吠え、自分と勇吾も同調する。



しかし、昨夜あんなにも不安がっていた淳が馴染めて良かったと心が軽くなった。
きのピに倣い、遠回しにメッセージアプリで淳へ探りを入れれば
『やっぱめいちゃんと好きなバンド被ってたよ』
とか。まだ恋ではなさそうな、感情が行方不明の絶妙な甘酸っぱい雰囲気に歯痒さを覚える。



再びひとりぼっちになったり、勇吾とピザを食べたり、ライブを観て歩くうちに日が落ち、周囲が闇に包まれ、ステージの電飾が格別映えた。
ついに大トリを待つのみ、どうにか人混みを掻き分けながら予め相談し決めた場所で合流する。
夜の8時前。



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