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蕎麦パスタ胡桃ダ霊厳洞

蕎麦パスタを美味しく食べる工夫をしながら、大谷翔平どころではない元祖二刀流について妄想しながら、ついでに自分のメモリーを珍しく呟いてみた記録。

この記事は蕎麦パスタシリーズ第三弾に当たります。

熊本県熊本市郊外に金峰山あり。その麓にある寺院が雲巖禅寺。
南北朝時代に渡来した元の僧、東陵永璵(とうりょうえいよ)により開基された曹洞宗の寺院。
しかし寺が出來る前から奥の院には馬頭観音が祀られていて岩戸観音と呼ばれ平安時代に歌人、桧垣が日参した。


材料

蕎麦パスタ 200g
胡桃    一掴み
唐辛子粉  小匙1/4
味噌    大匙2
出汁つゆ  200㎖ (二倍濃縮)

馬頭観音が祀られている奥の院が霊巖洞。
福岡在住時、何度か訪れました。
霊巖洞が有名なのは、日本人なら大概の人が知っている宮本武蔵が晩年、この洞窟に籠もって、自身が体得した兵法の要諦を記した『五輪書』を執筆したから。↓

吉川英治の『宮本武蔵』に感銘を受けた若い日、最初に訪れた時は電車とバスを乗り継いで出掛けた。
かなりのどかな山里。
その頃、宮本武蔵に所縁ある場所に彼方此方、出掛けていた。
出身地である岡山、巖流㠀、一乗寺下がり松。三十三間堂等々。
勿論、晩年を過ごした千葉城跡や武蔵塚等の熊本の史跡にも足を向けた。
霊巖洞がある金峰山の麓は熊本市内から一時間位バスで掛かったように思います。
歸り、バスを逃してしまい。どうせすぐに次が來るだろうと思っていたら一時間待った。町中と異なるのんびりした田舎ならでは。
その後も自家用車や鐡馬で何度か訪れたお氣に入りな場所。今は物理的に離れた所にいるので足が遠のいていますが、死ぬまでにもう一度訪れたい場所の一つ。


調味料をすべてミキサーに投入して混ぜる。やることはこれだけ。

雲巖禅寺自体は参拝自由ですが、奥の院である霊巖堂へは入場料が必要。
入場料を払って入ってすぐ左手には様々な展示物。
武蔵愛用の海鼠透かし鍔、吉川英治『宮本武蔵』の初版本、肖像画等々。目玉は武蔵が巖流㠀で佐々木小次郎と決闘した時に使用した木刀。
ただ巖流㠀の決闘から三十年程後に武蔵は熊本に來たので、人を打ち殺した木刀を後生大事に持っていたとは思えず。しかも巖流㠀の決闘は武蔵にとっては痛恨の決闘。↓

晩年の武蔵は刀は帯びず、杖代わりに木刀を持ち歩いていたというので、ここに展示されている木刀もそうした一つ或いは巖流㠀で使った木刀の寫しみたいな物ではないか。
それらの展示品を見てから進んで行くと右手の丘に五百羅漢。
これは江戸中期に増渕義兵衛という人物が寄進。武蔵の目には触れていない。ただ一説には武蔵が生きていた頃には十六羅漢像があったともいう。
通路のどん詰まり、右手に石段。その奥に霊巖洞。
洞窟といっても鍾乳洞みたいな深い洞穴ではなく、例えるならば巨人の手で山の中腹が抉られた感じ。
石段は明治になってから作られた物で、江戸時代までは梯子を掛けて昇っていた。
石段の上まで行くと、木の格子。その奥に馬頭観音が祀られていますが、よく見えず。
今は格子で遮られている観音像の前で、武蔵は『五輪書』の執筆を開始。
又、床には大きな岩。武蔵がよくこの岩で座禅していたことから、座禅石と呼ばれる。


蕎麦パスタ胡桃ダ霊巖洞

規定通りに四分半茹でた蕎麦パスタに胡桃ダ霊巖洞をそばつゆとして使用して頂く。今までパスタ寄りな調理法だったが、蕎麦寄りにディップソースとして使用。
胡桃は食物繊維豊富、オメガ3や6の不飽和脂肪酸豊富で血管の健康サポート。
ビタミンB群やEも頂ける。

霊巖洞で『五輪書』を執筆した武蔵、體調惡化のために熊本へ戻り、病死と公式にはなっていますが、座禅石の上で結跏趺坐したまま石と同化して世を去ってしまった。そんな妄想。
何しろ熊本の武蔵塚には『新免武蔵居士石塔』と刻まれています。正確には墓ではない。中も空。


胡桃ダレ蕎麦と同じ食し方。

幅広な蕎麦パスタには付けダレとして使用するより絡めた方がいいかもしれない。ということでもう一段、進化させてみる。

岩戸の里と呼ばれる霊巖洞付近の雰囲気は、武蔵の故郷の山里に何となく近い。本人もそれを感じて、ここで生涯の総決算をしようと決めた。
『五輪書』は自身が編み出した兵法、二天一流の極意というよりも體得した生き残り術や戰う心構えを記した書物。
大人数に囲まれても、一度に全方位から攻撃される訳ではない。必ず早い遅いがあるから、先に打ちかかって來る者を見極めて、そこに対応。これが多敵の位。
勝負は先手を取るのが肝要。
こちらから仕掛ける『先の先』、同時に打ちかかった時にも先に打つ『対対の先』、相手が打ちかかってきたら、相手の体勢の崩れを衝く『後の先』
こうした内容が多い。
具体的な斬り方というよりは、心構え。
一藝は万藝に通じる。武蔵もそう思っていたことでしょう。それ故、現代でも釼を使う者に限らず、経営者やアスリートにも愛読者。


進蕎麦パスタ胡桃ダ霊巖洞

沸騰寸前まで加熱した胡桃ダレに水溶き片栗粉でとろみを付けて、蕎麦パスタに絡めた。
この方がよく絡む。胡桃のしっかり食感もよく味わえる。

ところで、私がnoteでやっていることも歴史と料理の二刀流。
一般的に宮本武蔵の兵法は『二天一流』と呼ばれるが『五輪書』には『二刀一流』と記されている。
武蔵自身には名前への拘りはあまりなかった。名よりも実質を重んじた武蔵らしい。
武蔵の兵法、二天一流は野田派、山東派等、幾つかに枝分かれしながら主に九州各地で伝承。
私も一時期、属していました。
關東への転居、その他の理由で今は離れてしまいましたが、釼友達と汗を流したことはいい思い出。生涯の友も得た。

私がやっていることは武蔵師には到底、及びませんが歴史と料理の二刀流。
日本人が顧みなくなった自國の歴史、食と健康について思う所を書いてきました。
これまで多くのスキやコメント、フォロー、チップ等を頂いてきました。心から感謝しております。
noteというプラットフォームだけではなく、より多くの人々に思う所を届けたい。そのために出版化のチャンスがある『創作大賞』に参加しています。
身の程知らずな挑戦ということでドン・キホーテみたいなものですが、ドン・キホーテは槍で風車に挑んだ。私は二刀で創作大賞に挑んでおります。
残り期間は後一ヶ月ちょっと。毎日投稿は出來ませんが可能な限り歴史と料理の二刀流で皆様に面白がって頂きたいと思っています。ご支援頂けると嬉しいです。

無敗の釼豪とよく言われる宮本武蔵ですが、五輪書には六十余度まで勝負すと言えども、一度もその利を失わずと記されている。
はっきり勝ったとは書いていない。
輝かしい戰歴も盛られている所があるかもしれない。どうにか逃げ延びたとか、微妙な結果もあったかもしれない。
それでも眞釼勝負は現代のスポーツとは異なり、負ければ死ぬ。
刃の下を掻い潜り、寿命をまっとうして名を遺した。それだけでも生き残りの達人と呼ぶべき。
生き残り、勝ち残りの達人だった宮本武蔵、そして自分自身のことを妄想しながら、蕎麦パスタ胡桃ダ霊巖洞をご馳走様でした。


#創作大賞2025

#フード部門

#蕎麦食推進クラブさざれ石


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