Escape from Tarkov 医療メモ④
第1弾はこちら: Escape from Tarkov 医療メモ①
複合医療アイテムとは何を省略しているのか
――AFAK・Salewa・CMS・Surv12 を分解して考える
前章では、
Tarkov の医療を 単体行為 に分解し、
出血を止める
HP を回復する
骨折を固定する
痛みを抑える
といった行為が、
それぞれ 別の判断として存在している ことを整理しました。
ここまで理解したうえで
改めて複合医療アイテムを見ると、
これまでとはまったく違った見え方をしてきます。
複合医療アイテムは「万能」ではない
まず大前提として、
複合医療アイテムは
何でも治しているわけではありません。
これらのアイテムがやっているのは、
複数の単体行為を
一つの操作にまとめている
ということです。
つまり、
判断と操作を省略できる代わりに、
内部で何が起きているかが見えにくくなる。
これが、
初心者が Tarkov の医療で混乱する
最大の理由だと感じています。
AFAK / IFAK
「止血+回復」をまとめたキット
何ができるか
AFAK / IFAK は、
軽出血の止血
重出血の止血
HP の回復
を一つのアイテムで行います。
単体行為に分解すると、
Bandage
Esmarch
AI-2
をまとめたものだと考えると分かりやすいです。
何が起きているか
AFAK を使用すると、
まず出血が処理され
その後に HP が回復する
という一連の処理が、
内部でまとめて行われています。
ただし、
骨折は治らない
ブラックアウトは解除されない
という点は、
単体行為と変わりません。
止血できるが「即時性」は違う
ここで一つ、
重要な点を補足しておきます。
Esmarch や CAT がない状況でも、
AFAK や Salewa を使えば
止血自体は可能 です。
ただしこれは、
止血だけを最優先で行っている
わけではなく、止血と回復をまとめて処理している
という点に注意が必要です。
そのため、
専用の止血帯と比べると、
失血が止まるまでに時間がかかる
という体感になります。
「今この瞬間に失血死を防ぐ」
という判断では、
専用の止血帯の方が
安全な場面も存在します。
便利さと危うさ
AFAK は非常に便利なアイテムですが、
何が起きていたのか
何を優先して処理したのか
が見えにくくなります。
結果として、
「とりあえず AFAK」
という使い方をしやすくなります。
これは決して悪いことではありませんが、
状態を把握できていないと、
必要以上に耐久を消耗してしまう
ことにもつながります。
Salewa
「止血+回復」を強化した現場医療キット
Salewa も、
基本的な考え方は AFAK と同じです。
できること
軽出血の止血
重出血の止血
HP の回復
AFAK との違いは、
使用回数が多い
回復量が大きい
という点にあります。
どういう位置づけか
Salewa は、
現場で粘るための医療
という印象を受けます。
多少の被弾を無視して進む
一度立て直して再戦する
といった場面では
非常に強力です。
ただし、
骨折
ブラックアウト
には無力である点は、
AFAK と変わりません。
CMS
ブラックアウトを「一時的に許容する」道具
CMS は、
Tarkov 医療の中で
最もフィクション性が強いアイテム です。
何をしているのか
CMS を使用すると、
ブラックアウトした部位が
HP1 の状態で復活する
という現象が起きます。
これは、
神経の再接続
動脈の再接続
といった、
現実では現場で不可能な処置
を抽象化したものだと考えられます。
重要なのは「完全に治っていない」こと
CMS 後の部位は、
非常に脆く
再度すぐにブラックアウトする
という特徴があります。
つまり CMS は、
戦い続けるための治療ではなく、
戦場から離脱するための猶予
を与える道具だと捉える方が自然です。
Surv12
CMS を拡張した「強引な延命装置」
Surv12 は、
ブラックアウトの回復
骨折の治療
を同時に行える
非常に強力な医療キットです。
何がまとめられているか
単体行為に分解すると、
CMS
Splint
を同時に行っていると考えられます。
その代償として、
使用時間が長い
持ち運びに制限がある
という明確な弱点があります。
どういう時に使うものか
Surv12 は、
「もう一度動ける状態」に
無理やり戻すための道具
です。
前線で撃ち合い続けるためというより、
脱出する
位置を変える
立て直す
ための選択肢を残す道具、
という印象を持っています。
複合医療アイテムをどう使うか
ここまで整理すると、
複合医療アイテムの役割は
かなり明確になります。
AFAK / Salewa
→ 判断を省略する道具CMS / Surv12
→ 不可能を一時的に許す道具
どれも、
「楽をするための道具」ではなく、
「判断を早めるための道具」
だと捉えると、
使いどころが自然に見えてきます。
最後に
ここまで理解してから、
Tarkov の医療は
かなりシンプルに感じるようになりました。
複雑なのはアイテムではなく、
状況そのものが複雑だった
という感覚です。
次に医療アイテムを見るときは、
「何が治るか」ではなく、
何を省略しているか
という視点で見ると、
判断が一段楽になると思います。
次作はこちら: Escape from Tarkov 医療メモ⑤
※ この連作で扱っている内容の背景や実際のプレイ感については、
毎週金曜日に配信している配信内でも触れています。
文章とは少し違った形での理解の助けになると思いますので、
興味があればこちらも覗いてみてください。
▶ 配信はこちら: B.K. Gaming チャンネル
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