学生最後に欧州サッカーを見るひとり旅 #6:マンチェスターの2つの要塞
ここまで忙しかったのでゆったりDAY。
と言いつつ結構歩いた。
本記事は続き物ですが、この記事だけでもお楽しみいただけます。
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※本記事に出てくる情報は2025年1月現在のものです。
※情報の正確性には万全を期しておりますが、その内容について保証するものではありません。
赤い要塞、オールド・トラッフォード
ヨーロッパ旅行6日目、リヴァプールで迎える朝。
連日の移動で疲れが溜まっていたので、のんびり10時頃に宿を出発します。
この日の予定は特に決めていなかったのですが、リヴァプールの名所はあらかた前日見たということで、違う街に向かってみることにしました。
行くのはリヴァプールと並ぶフットボールの街、マンチェスターです。
マンチェスターに2つの世界的なフットボールクラブがあることは多くの人がご存じでしょう。今日はその2つのクラブのホームスタジアムを訪れることにします。
マンチェスター・ユナイテッドのホームである「オールド・トラッフォード」、そして、マンチェスター・シティのホームである「エティハド・スタジアム」です。
まずはリヴァプールのターミナル、リヴァプール・ライム・ストリート駅(Liverpool Lime Street Station)へ。

さっそくスマホで乗車券を購入。
11時半頃の列車でマンチェスターへと向かいます。
1時間ほど揺られたのち、トラッフォード・パーク駅(Trafford Park Station)で下車。閑静な住宅街の中を歩くこと約30分。
オールド・トラッフォードに到着!!


オールド・トラッフォード(Old trafford)は、1910年に開場したマンチェスター・ユナイテッドのホームスタジアムです。"The Theatre of Dreams(夢の劇場)"という愛称がつけられており、フットボール史に残る数多くの名試合が行われてきました。
クラブを象徴する色である赤。スタジアム全体がそんな赤を基調としており、まさに「赤い要塞」であることを感じさせます。


広場では、訪問のわずか5日前に亡くなられたデニス・ローさんへの献花をする人々の姿が。デニス・ローさんは、1960~70年代にマンチェスター・ユナイテッドで300試合以上出場した伝説的ストライカーで、スタジアム前に銅像が建てられているほどの名選手。多くのサポーターに愛されていたことがよくわかる光景でした。
この日はヨーロッパリーグの試合の前日ということで、スタジアムツアーに参加することはできず。代わりにスタジアムに併設されているファンショップを訪れてみました。


さすが世界的人気を誇るビッグクラブ。スタジアム併設とは思えないほどのショップの広さがありました。それに伴って品揃えも豊富。ユニフォームやマフラーといった定番応援グッズから、アパレルや雑貨といった生活に使える品々、さらにはなぜか緑色のゴルフウェアまで。我らが浦和レッズもこのくらい頑張ってほしい
試合がない日にもかかわらず、スタジアムには観光客がたくさんいました。オールド・トラッフォードがもはや街の観光地となっているのでしょう。世界のビッグクラブはやっぱりすげーな……と思うのでした。
エティハド・スタジアムへ
続いて向かうのは、マンチェスターにあるもう一つの世界的ビッグクラブであるマンチェスター・シティの本拠地、エティハド・スタジアムです。
オールド・トラッフォードからメトロリンク(路面電車)に乗ってマンチェスターの中心部へ。そこから歩いてエティハド・スタジアムへ向かいます。


マンチェスターの街中では、あちこちで蜂をあしらったロゴなどを見かけました。
養蜂が盛んだから? と思ったらそうではないらしい。
蜂は、みんなが協力して働く「団結」の象徴。昔から労働者の街として栄えたマンチェスターでは、一人ひとりが皆のために力を尽くして働く自分たちの在り方を、働き蜂に例えてきたそうだ。それもあって、蜂がマンチェスターの街のシンボルになっている。
こういう話を聞くと、「蜂をロゴに掲げる企業や団体がもっと世の中に増えてもいいのでは?」と思うのだけど、いまいち採用率が低い理由は蜂そのものの恐ろしさによるものなんでしょうか(一応日本ではアビスパ福岡が「蜂」をモチーフにした名前になっています)。

2kmほど歩いたでしょうか。ようやく視界に水色が増えてきました。水色は当然、マンチェスター・シティのクラブカラーです。
そしていよいよ到着しました、エティハド・スタジアムです!!

エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)は正式名称ではシティ・オブ・マンチェスター・スタジアム(City of Manchester Stadium)といいます。2002年に開場したばかりの新しいスタジアムで、最初は陸上競技場として作られました。コモンウェルスゲームズというスポーツイベントが開催されたのち、2003年にサッカー専用スタジアムとして改修され、今に至ります。
今回、エティハド・スタジアムのスタジアムツアーに申し込みました。参加費は26ポンド(約5100円)です。
スタジアムツアーに参加

メールで指定されたゲートを通り、スタジアムの中へ。
いきなり上裸のアグエロ選手(の絵)がお出迎え。
そう、マンチェスター・シティではアグエロは英雄です。
2012年5月13日、プレミアリーグ最終節。優勝するには勝つしかないという状況。アグエロは後半アディショナルタイムに逆転ゴールを決め、マンチェスター・シティに44年ぶりのリーグ優勝をもたらした。。。
私自身がちょうど欧州サッカーをよく見ていた時期だったというのもあり、今でもよく覚えています。
最初の部屋は、そんなアグエロ選手と、彼がゴールを決めた時間、「93:20」をあしらったデザインとなっていました。

前のグループの見学が長引いた影響で、当初の予定から30分ほど遅れてツアーが開始。コンコースを通り、薄暗い部屋に通されます。モニターにはマンチェスター・シティの歴史を紹介するビデオが流れており、気持ちを高めてくれました。
そして、部屋には2つのトロフィーが飾られていました。一つは、1998/99シーズンのフットボールリーグ2部(イングランド3部)の昇格プレーオフ優勝のトロフィー。もう一つは、件の2011/12シーズンプレミアリーグトロフィーです。

ビデオを見終わった後は観客席へ。実際に座席に座り、ツアーガイドからスタジアムの紹介を受けます。そして、参加者がどこのファンかを聞くくだりも。ユナイテッドのファンだぜ!といった人が冗談交じりに退場を言い渡される場面もありました。
これまで画面越しにしか見たことがありませんでしたが、実際に座席に座ってみると、やはり迫力がすごかったです。スタンドはすり鉢状で、それほど角度があるというわけではありませんが、360度水色の壁がそびえたっているという感じで、圧倒感がありました。

つづいてVIPラウンジへ。
ここにはバーなどが併設されており、ゲストの方々が試合まで時間を過ごします。スタジアムに到着した選手たちはここを通ってロッカールームに入っていくので、VIPゲストと選手たちがコミュニケーションを取れる場所でもあるそうです。
内装は水色にこだわり、ライバルチームの赤はなるべく使わないという徹底ぶりを聞くことができました。

いよいよロッカールームへ。
円形の部屋には、シティの選手たちのユニフォームが並べられていました。上の方には選手を奮い立たせるメッセージが。
Some are born here, some drawn here, but we all call it home.
(ある者はここで生まれ、ある者はここに惹かれた。しかし私たちは皆それを家と呼ぶ。)



一通り見学すると、部屋が暗転。壁に映像が映し出されます。
映像は、ロッカールームでチームを鼓舞するグアルディオラ監督の姿をとらえたもの。自分たちが今まさに座っている部屋で、大舞台へ挑む選手たちへの激励が行われていると考えると、テンション上がりましたね。
ロッカールームの見学を終え、実際の選手たちと同じように、ピッチへと入場していきます。
すでに日は沈み、暗い中ではありましたが、ピッチサイドから360度スタンドを見渡すことができました。
ふかふかのベンチに座って監督気分を味わったりも。
参加者の皆さんが、地面にプリントされたエンブレムを踏まないようにしていて、リスペクトを感じました。



最後は会見部屋へ。
記者席にコンセントが付いていることといい、固いとも柔らかいとも言えない背もたれといい、なんだか大学の教室(新しめ)を思い出しました。
希望者は実際に監督席に座ることもできました。そして、備え付けのモニターには「バーチャル」グアルディオラ監督が映っており、彼と一緒に写真を撮ることもできました。


こうして約1時間のツアーは終了。
世界最高峰のピッチのそばまで降りられたり、普段は入れない裏側を見られたり、とても楽しかったです。次はぜひ試合のある時に来たいな。


この日はリヴァプールに戻って一泊しました。
明日は英国をさらに北上、スコットランドへ向かいます。
#7につづく→
