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30日間で、エベレストに登ってみた。

「ああ、エベレストに登ってみたいな」

そうだ、30日間かければ登れるかもしれない。


世界最高峰エベレスト、標高8,848m

流石に、フルタイムで働きながら(有休ほぼ消化済み)エベレストまで行って一気に登る体力と時間はないかもしれないけれど、同じ標高を30日間かけて登るのはできそうである。

さて、30日間かけてエベレスト(の標高)を登ったら人生変わるのか。

毎日の獲得標高

8848メートルを30で割ると、1日295メートル。

意外と可能?

ルール

実は、去年の夏に「30日間毎日走る」実験をしたのだが、これがすごく楽しかったし、ちょっぴり人生が変わった。

これを、毎年の恒例行事化したい!というのもあり、今年は去年のルールにさらに追加ルールを加えることに。

毎日最低1km走る

追加ルール:30日間で8,848m(世界最高峰エベレスト標高)を登る

30日間でエベレストに登っちゃおう実験のMyルール

そもそも、なぜ?

最近落ち込み気味だったので、ご機嫌さんの私を取り戻したかったから。(そして、山の近くに引っ越す口実が欲しかったから。)

1週目:山の近くに引っ越す

Nockspitzeの山頂から降りる途中

実はこの夏、ベルリンという平たい土地から、アルプスの麓にお試し移住してみた。(フルリモートの仕事、ありがたい)

引っ越しには慣れているものの、誰も知らない土地に引っ越すのは、やはりちょっぴり怖いもの。

しかも、仕事でもなく、留学のためでもない。ただただ、山の近くに引っ越してきただけ。引っ越したいと思ってたけど、大きな理由なく引っ越すって意外と勇気いるものである。(特に年を重ねるほど)

いくら山が恋しいっていっても、楽しい日ばかりじゃないのが人生。こういったMy企画や、なんちゃっての「目標」みたいなのがあると、辛い日に「ああ、私は山を走りにここにいるんだ」って自分を納得させられる何かができる。これって、意外と心強い。

また、いろんなランニンググループやトレラングループに積極的に参加するきっかけにもなった。

学びポイント

  • 自分のためだけの目標を立てることで、アルプスの近くに引っ越す勇気が出た。

  • ランニンググループやトレラングループへ積極的に参加するきっかけになり、新しい土地での友達づくりのいいきっかけに。(山の近くってだけで、トレイルランニングのイベントがたくさんある!)

ちなみに、1ヶ月で情報収集したInnsbruckのおすすめをリストアップしました↓

2週目:「走る」の定義を広げる

ここ数年、平地のコンクリートばかり走ってきた私は、「山道を登る」ことに慣れていない。走るよりかは、歩いて必死に登るので精一杯。そして、「降る」のもまた違うスキルが必要であることを学ぶ。でも、「歩いてもいい」と緩く捉えることで外へ足を運ぶハードルがグッと下がった。

去年はベルリンの街ばかり走っていたけれど、今年は自然の中ばかり走っている。標高を上がると視点が上がるので、景色がどんどん変わる楽しさもある。そして、周りが静かである。とても静か。車や信号に邪魔されないので、息を整えやすい。そして、ペースはどうしても落ちてしまうけれども、衝撃の強いコンクリートと違ってより長い時間・距離を走ることも苦でない。

下りは、慣れないとすごく集中しないといけない。その分、ジェットコースターみたいでスリルがあって楽しい。より「今」に集中できる。新たな「走る楽しさ」をアンロックした気がする。

2週目は、朝ランで近くのヒュッテまでコーヒーを飲みに行ったり、山の頂上で寝てみたり、ゴンドラで2000mまで上がってから尾根上を走ってみたり、「走る」を理由にいろんなところに行ってみた。

アプフェルシュトゥルーデル
これを食べるためだけに600mも登ってきた

学びポイント

  • 「距離」より「標高」に焦点を当てることで、「走る」をより広く捉えて自然の中でたくさん遊んだ。

  • トレイルを走ることで、コンクリートと比べて距離を重ねても足への負担が少ない?今のところ痛いところなし!

ヒュッテ巡りもいいランニング目的地
とにかく登って楽しければなんでもいい

3週目:他人との共同生活でもご機嫌さん

3週目は、旅行でドイツの真ん中のフランケンユーラという場所へクライミング旅行へ行ってきた。

友達とAirBnbを借りて、岩場の近くでワーケーション

山という山は近くにないものの、丘はたくさんある。旅行先を探索する移動手段として朝のランニングはとても良かった。ひょんな所に洞窟を見つけたり、何かの歴史的跡地を見つけたり。その日登る岩場の下見に行ってみた理。それこそ仕事が長引いた日は、友人には車で先に行ってもらって、走って追いかけたり。

何かの跡地!ドイツの中心部はグリム童話に出てきそうな森がたくさん

3週目に突入すると身体に疲れもたまってくる、と思いきや意外と足は軽い。体力がついたからなのか、トレイルを走ることで足への負担が少ないからなのか。去年の夏よりも辛くない。

この辺りから、下りに慣れてきて足首が安定してきたり、効率よく下れるようになってきた。

旅行中や、人との共同生活において自分のリズムを保つのが難しかったりする中、「毎朝走る」って決めていると「1人の時間」というものが確保されて人との共同生活にストレスを全く感じなかった。

学びポイント

  • 下りに慣れてきて、足首や膝が安定してきて、怪我への心配が減ってきた。

  • 人との共同生活で「自分時間の確保」のための朝のランニングタイム。よりご機嫌さんでいれた気がする。友達作りが苦でない。

  • ランニングは素晴らしい移動手段。

  • この夏は旅行が多く、リズムが狂う。そんな中で「毎日の決まりごと」的なものがあるとリズムを整えやすい。私が船であったら、イカリのような存在。

4週目:夜型人間から朝型人間へ

3kmで1000mアップ!のぼりきつい!

標高獲得ってなると、どうしても平地を走るよりも時間がかかってしまう。その分、時間に余裕を持たないといけないため、どうしても朝早く起きることになる。おかげさまで、この4週間で朝型人間の仲間入り!

そして不思議と「コンクリートの平地」から「土のトレイル」に切り替えるだけで走行距離を圧倒的に伸ばすことができた。怪我防止のために今までは毎週10%以上走行総距離を増やさないようにしていたけれど、この実験を始めてから週60km以上いきなり増えても、身体の調子はそんなに悪くない(このまま怪我ゼロで行ってくれ!)

何よりも、走るのが楽しい!暑い夏も、木陰を走れる。登りと下りがあると、緩急がついて飽きないし、より「今」へ集中できる。

学びポイント

  • 必然的、朝型人間へ。

  • トレイルだと長距離を走るのも苦でない?

  • どうでもいいけど、腹筋が割れた!(おそらく活動時間が長かったので少し減量した)あと、たくさん登ったせいか、お尻の筋肉がついてより素敵なお尻になったと親に褒められた笑

  • とにかく機嫌がいい。鬱っぽくない。ここ1年で一番人生楽しんでる!

  • そして感動してばかり。

まとめ

朝日をおがんで帰る帰り道

結果、私のGarminウォッチによると30日間で8842m(6m足りない分はアパートの7階まで階段ダッシュしたので、一応達成ということで)一応(なんちゃって)エベレスト登頂達成!

週の平均走行距離は60kmと、私的には結構走った方。去年と比べても、走行距離は60%アップ、そして特にいいと思ったのは、「外で体を動かしている時間」がなんと2倍!

どうりでご機嫌なわけですね。

自分との約束を守ること

やはり、一番の達成感は「自分との約束を守れた」ことへの自信。こういった自己満実験のいいところは、いつ始めてもいつ終わらせてもいい、そんな柔軟性がある。無理なく始められる。いつでもやめられるけど、続くと嬉しい。

壮大な夢を、届きそうな目標に置き換える力

そして、今回の大きなテーマは「大きそうな目標」を「実現可能そうな目標に落とし込んで実行すること」でもあった。エベレスト登頂なんて、だいぶハードルが高いように見えて、30で割れば意外と簡単に達成できる標高なんだって。(まあ、登る環境は全然違いますので、なんちゃって登頂ですが笑)

走ること=プチ冒険のきっかけに

イギリスの冒険家アラステア・ハンフリーズが提唱した概念に、「マイクロアドベンチャー」というものがある。

マイクロアドベンチャー」:家の近くで気軽にできる小さな冒険活動
忙しい日常生活の中でも実現可能な短時間・低予算のアウトドア体験
例:近所での野宿、自転車での日帰り探検、地元の山での朝日鑑賞など
「冒険は特別な場所や長期間の休暇がなくてもできる」という考え方

アラステア・ハンフリーズ

この実験のおかげで、いろんなところに足を運べた気がするし、「走る」ことの概念がより広がった。そして「アルプスの麓へのプチ移住」をする勇気をくれた。それだけで、十分。

これからも、こんな自己満な30日間チャレンジをMy恒例行事にしていきたい。次はどんなことに挑戦しようかな、ワクワク。

あとがき

ちなみに、調べてみるとEverest Challengeなるものが存在するらしい。ラン、バイク、ハイクでエベレストの標高を登る。まあ、みんな考えることは同じですね。

完。

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