蚘事に「#ネタバレ」タグが぀いおいたす
蚘事の䞭で映画、ゲヌム、挫画などのネタバレが含たれおいるかもしれたせん。気になるかたは泚意しおお読みください。
芋出し画像

🌳完党考察『ボタニスト 怍物を愛する少幎』黒い銬ず、倪陜ず月のメタファヌずは

ゞン・むヌ監督䜜品『ボタニスト 怍物を愛する少幎』の考察レビュヌを曞いおいきたいず思いたす

ゞン・むヌ監督は、ビヌ・ガン監督の圱響を匷く受けおいるず語られおいたした
ビヌ・ガン監督ず蚀えば、『凱里ブルヌス』『ロングデむズ・ゞャヌニヌ この倜の涯おぞ』そしお幎公開予定の『レザレクション』ですね

『ロングデむズ・ゞャヌニヌ この倜の涯おぞ』は、以前に考察蚘事を曞きたしたのでぜひ鑑賞埌にご芧いただけたらず思いたす


その他にも、ゞャ・ゞャンクヌ監督『長江哀歌』『新䞖玀ロマンティクス』にも近いものがありたす。コゎナダ監督の『アフタヌ・ダン』にも近いですチり・ション監督の『郊倖の鳥たち』にも近い
、そしお、クリント・ベントリヌ監督『トレむン・ドリヌムズ』にも近いですね






🌱本䜜のあらすじず、芋方に぀いお

䞭囜の人里離れた平和な新疆りむグル地域で祖母ず暮らす少幎アルシンは、怍物の収集ずその暙本を䜜っおいる。むェルケン叔父さんが倱螪し、叔父さんを探すアルシンであったが、雑貚店で働く挢族の少女メむナヌに恋をし 

本䜜あらすじ

あらすじは超簡単に、こんな感じ。


ずにかく、内容はあたりなく、進展も山も谷も少なく、自然豊かな映像ず抜象描写の連続を芋せられる映画ずいうこずです
この手の映画は䞀般評䟡が高い・䜎いの二極化するこずが倚く、慣れおいない人が芋るず退屈しおしたい党く蚘憶に残らず終わるこず必至です。

ただ、私は倧倧倧奜物なので、非垞に有意矩に鑑賞させおいただきたした


そしお、この䜜品を芳る前にパンフレットを賌入しお、ゞン・むヌ監督ずノィノィアン䜐藀さんの察談文を芋るのがいいかなず思いたす
自分が感じたこずをしっかり蚀語化しおくれおいるので、鑑賞前に芋るずこの䜜品に入りやすくなるず思いたす


舞台ずなる新疆カザフの瀟䌚に぀いおも曞かれおおり、その文章内で 

自然を芋぀める繊现な少幎が、共同䜓の䞭で自分自身の䜍眮を暡玢する過皋ずしお描かれおいる。怍物暙本ぞの匷い関心や静かで内向的な性栌は、圌を共同䜓の䞭で少し境界的な存圚ずしお際立たせおいる。

本䜜パンフレットより抜粋

䞖界自然ず共同䜓、共同䜓ず共同䜓ずの関係に぀いお、りィグルの倚様な民族・文化の境界線的䜍眮ずしお少幎アルシンを立たせ、その䞖界芳をのアスペクト比の画面で衚珟しおいくずいう、異垞なたでに矎しいこずをやっおいる映画です




🍂老荘思想に぀いお

老荘思想ずは、老子ず荘子による䞭囜の思想で、「人間が無理に物事を支配したり分けたりせず、自然の流れ道に沿っお生きるこず」を倧切にする考え方。善悪や成功倱敗などに匷くこだわらず、力たず柔軟に、「あるがたた」を受け入れながら自由に生きようずする思想。

この䜜品の根底には「老荘思想」が深くかかわっおいるず考えおいたす

䟋えば、老荘思想には「斉物論」ずいうものがありたす。
人間は、善・悪、矎・醜、正しい・間違い、自分・他人 のように䞖界を分割しお理解したす。しかし荘子は、その区別自䜓が人間偎の盞察的な芖点にすぎないず考えたす。あらゆるものは連続しおおり、固定的な境界は存圚したせん。そのため、「これは 〇 〇 だ」ず匷く定矩・分割するほど、かえっお本質から遠ざかっおしたうずいうこずです。

人間は分別されおいない連続した䞖界から、これは雲、これは波、これは葉、ず、䞖界からその察象物に境界線を匕き、蚀葉によっお分別したす。「どこからが海で、どこからが波なのでしょうか」ず問われるず、それに察しお回答できるものは誰䞀人いないでしょう。絶察的な善や、絶察的な悪も存圚したせん。

この「老荘思想」を据えお本䜜を鑑賞するず、この䜜品が衚珟しおいるこずが芋えおきたす



🐎黒い銬に぀いお

公匏より

本䜜には謎の喋る黒い銬が登堎したす。公匏に「叔父の代匁者」ずありたすが、アルシンにしか芋えおいないこずから、むェルケン叔父さんが話しそうなこずを話すアルシンの劄想であるず考えられたす。

この黒い銬は、アルシンの劄想䞊の叔父の代匁者であり、境界線のない連続した存圚・自然そのもの声でもあるず思われたす。アルシンは、境界線が蚭けられおいくこの䞖界ず、生々流転の自然の䞖界のはざたで、䞡偎を芋぀める存圚です。黒い銬は、叔父ずアルシン、俗䞖ず自然、連続ず非連続、珟実ず倢、共同䜓ず共同䜓のあいだを行き来できる存圚ずしお登堎し、䞖界を分類せず、境界を溶かしおいくこの映画の思想そのものが、黒い銬ずいう姿をずっお衚珟されおいたす



🧓🏻むェルケン叔父さんず「叔父」に぀いお

本䜜で、アルシンの叔父のむェルケン叔父さんは、恋愛関係で祖父ず揉めおしばらく独りで暮らしたのちに倱螪しおいたす。本線䞭で「むェルケン」ずいう叔父の名前が語られるのは,床しかありたせん。

もちろんアルシン本人が叔父さんのこずを名前付きで呌ぶこずはないず思いたす。しかし、敢えお叔父の名前をあたり出さないようにしおいるのではないかず考えおいたす。
おそらく倧郚分の鑑賞者にずっお「叔父」は、近からず遠からずの存圚であるず思われたす。この圱響を及がすか及がさないかの埮劙なラむンの存圚ずいうのがキヌずなっおいるのかなず考えおいたす。たた、あたり名前を出さないのは普遍性を持たせるためです。

「叔父」ずいう倉数のようなものに、アルシンは「兄」が代入されるこずを嫌がりたす。本線䞭でむェルケン叔父さんは「借金たみれの酒飲み」ず蚀われおいたした。たた恋愛に悩み、疟走しおいたす。兄も同じく終盀でこの地を離れたす。アルシンの䞭でむェルケン叔父さんは実際のむェルケン叔父さんではなく、アルシンが理想ずする「叔父」を代入しおいたす。そしおその叔父を探し続けるのです。





このくらいにしお、本線に入っおいきたいず思いたす

※本蚘事の、登堎人物等のセリフや語りは翻蚳ず同じように曞けおいたせん🙇‍♂ 映画鑑賞䞭の暗闇の䞭でメモを取りながら芳おいるので、間違っおいる郚分、完党でない郚分がありたすが、その点はご了承ください💊


🫗長寿の泉氎のはなし

はるか昔、銬の尟が短かったころ。1人の男の胞に倧朚が刺さったが、長寿の泉氎を飲んだのでその埌幎生きられた。しかしその間で圌の愛する人が死んでしたったため、枝で胞を突いたのだが孀独のなかたた幎生きた。胞から流れた泉氎は森ぞ蒔いた。怍物に氞遠の呜を䞎える方がいいず思った。

最初の語りより

寝おいるカザフの老人。
その暪の厖を束がっくりが転がり萜ちたす。
束がっくりが氎に萜ちた音が響き、氎面がたゆたいたす。

タむトルが衚瀺され、森が映されたす。


草を食べおいる黒い銬。川に束がっくりが流れおいき、アルシンが川に手を浞しお寝おいたす。


「朚の穎に手を入れるず子矊のような心臓の錓動を感じお、お前に癒しをもたらす。」

予告ではこう蚳されおいたしたが、劇䞭では「暹の錓動を感じお安心する」ず蚳されおいたした。倚分。

アルシンは、暹の錓動を感じるず蚀いたす。怍物の生呜力で、䜓を萜ち着かせお寝おいたす。


🐞人間ひずりひずりも自然の䞀郚であり、束がっくりが川の流れる方向ぞ流されおいくように、倧きな流れによっお人は動かされおいたす。
その自然を党身で感じ、䞀䜓化し、䜓を萜ち着かせおいるシヌンだず考えられたす

前述したように、黒い銬は぀の䞖界を行き来する存圚であるず考えおいたす。この䜜品は「぀の䞖界の境界に立぀少幎アルシンの話」であるずいうこずを衚珟するために登堎したのだず思いたす
川に手を浞しおいたのもそのような理由からだず思われたす



📝流されおいく暙本甚玙

アルシンは怍物を顕埮鏡で芋たす。暙本の甚玙が流されおいきたす。
家系図を䜕床探しおも僕アルシンの名はなかった。顕埮鏡を䜿わないず芋぀からないず蚀いたす。


🐞怍物の葉枚枚も小さな原子や分子でできおおり、もちろんその原子や分子は「以前は䜕かの䞀郚であったもの」です。そのようなものの集合䜓ずしお私たちは構成されおおり、朜ちればたた他の䜕かの䞀郚ずなりたす。
そのような集合䜓の䞭からたった䞀぀の分子を芋぀けるこずは、顕埮鏡で芋おもずおも難しいずいうこずを蚀っおいるのだず思いたした。

流される暙本甚玙は、顕埮鏡で芋られず、蚘録されないで、生々流転の䞭で流されおいくもののメタファヌだず思われたす
今この䞀瞬に起こったこずは、次の瞬間には過去ずなりたす。その過去ずなっおしたう今この䞀瞬は、蚘録しようず思っおいも倧半が流されおいっおしたうのです。



🎓怍物の名前を知らなくおも孊者になれる

叔父さんは、フランス人から「怍物の名前を知らなくおも孊者になれる」ず聞いたそうです。

アルシンは、朚の呚りを回りたす。そしお、祖母に肩を掎たれお家の䞭ぞ連れお行かれたす。その埌、祖母は怍物に火を぀けお「あっちぞいけ、䞍吉なものよ」ず、お払いのような呪術的なこずをしたす。


🐞フランス人ずはデカルトやル゜ヌずいった哲孊者を意味しおいるず考えられたす。哲孊ずは蚀葉によっお定矩しおいく孊問です。存圚しおいるひず぀ひず぀に「名前  境界線」を付けお理解を深めおいきたす。しかし、もずもず自然ずは未分化で動的なものであるために、蚀葉によっお境界線を匕いおしたうず、必ず挏れが発生しおしたいたす。
哲孊的な目芚めによっお、アルシンは境界線の䞊で深く考えおいきたす。

※ この叔父さんの話がなされおる際に黒い銬の写真を暙本に挟むシヌンが入るので、アルシンが黒い銬叔父さんず思っおいるのではないかず思われたす


アルシンは朚の呚りを回っおみたす。生々流転や埪環の衚珟であるず考えられたす。
そしお祖母が隣で肩を掎んで家の䞭にアルシンを連れお行ったのは、アルシンの様子を芋お異倉を察知したからでしょう。自然ず共に生きおいるのが祖母なので、俗䞖ずの関係で生じたものを払っおいるような感じです

倧きな䞖界の䞀郚であるずいう感芚がある䞀方で、アルシンは「カザフ族、歳、身長センチ、キロ、型...」ず、自分を皮族・幎霢・䜓重ずいった境界線で区切っおいくずいうこずをしおいきたす。



耳に響く耳鳎りのは、颚に揺れる枚の葉が擊れあっお立おる笑い声。子が生たれれば新芜が生える。葉が黄色いのは誰かが困っおるサむン。

アルシンの語り

🐞このアルシンの語りは、すべおは連続しおおり、繋がっおいるずいうこずを語っおいるものずなっおいたす
神話や迷信、感芚、自然の䞖界の話ですね



🔊俗䞖ず自然の境界で叔父を探す

叔父さんは倧雪の日に迷子になった。幎前から垰らない。亡くなったず蚀っおいる人もいる。しかし、叔父さんは泉氎を芋぀けお垰らないだけか、わざず垰らないのかもしれないずアルシンの語りが入りたす。
そしお、銬を芋぀けたす。

叔父さんは村医者をしおいたようで、祖父に反察されお恋人ずどこかぞ行っおしたったそうです。その埌、戻っお倱螪たでは独りで䜏んでいたずのこず。
アルシンは、暗い森のなか叔父の家近くを懐䞭電灯のラむト぀けおさたよいたす。


🐞迷子になったか亡くなったず蚀っおいたすが、叔父は郜䌚ぞ行っおしたったのだず考えおいたす。アルシンはこの新疆の地で、叔父の手がかりを探し続けたす。



耳鳎りが聞こえたす。アルシンは川蟺で眠り、たた川に腕を浞しお自然を感じおいたす。

メむナヌが指に刺さったトゲを抜いお欲しいず蚀い、アルシンがそのトゲを抜きたす。
そしお、祖母が茎や葉を湯に通しおアルシンの身䜓を流す堎面が入りたす。


🐞この川に腕を浞すシヌンは冒頭にも出おきたすが、冒頭は袖たで浞しおいるのにこの堎面では腕たくりしおいたす。これも気にしない自然なスタむルから、濡れおいるずいうこずを意識する俗䞖スタむルに倉わり぀぀あるずいうちょっずした衚珟なのではず考えおいたす
 さすがに考えすぎかも😓


アルシンは「自然」に限りなく近い䜍眮、境界線䞊に立぀少幎です。メむナヌはアルシンず関係するこずで、刺さったトゲを抜かれ、䞀皮の居心地の良さをこの地に芋出したす。
茎や葉を湯に通しおアルシンの身䜓を流すこずで、アルシンは自然の力によっお枅められおいきたす。前シヌンの呪術的なこずず同じ流れですね



💃🏻アルシンの兄ず、民族ずいう境界線

アルシンの兄が電話をしおいたす。電話盞手に「䞀緒に矊を育およう、金なら皌げる。」ず蚀っおいたした。
そしお「矊が混ざっおるぞ矊を远い出せ」ずいう声を聞き、アルシンず兄は矊を远い立おたす。

新疆では、長男は祖母の子ずしお育おるそう。そうなるずアルシンから芋お兄は「叔父」ずいうこずになるが、アルシンは、叔父さんずは呌ばせないず語りたす。アルシンにずっお叔父さんは倧切な存圚だからです。

「叔父さん曰く、子矊にたくさん葉を食べさせるために山道から匕き返させない」ずアルシンの語りが入りたす。


🐞アルシンの兄は䞀床郜䌚に行き、その蟛さから故郷である新疆ぞ戻っおきたずいう経緯がありたす。ただ郜䌚ぞの執着があるため、このような発蚀をしおいるず考えられたす。

「矊が混ざっおる、远い出せ」ずいうのは、新疆から叔父 ≒ 兄・アルシンを远い出せず蚀っおいるようにも聞こえたす。叔父も兄も远い出されおいるずいう事実があるので。

そしおこの子矊ずいうのはアルシンのこずを瀺唆しおいるず考えおよいず思いたす色々なこずを経隓しお故郷ぞ戻っおくるべきでないず蚀っおいるように聞こえたす
これは叔父も兄もこの地ぞ䞀床は戻っおきおしたっおいるから... ずいうこずを蚀っおいるのだず思われたす。


📻ラゞオから「倩然ガスを内陞ぞ。タヌルも生産可胜。資源優䜍を経枈優䜍ぞず倉えおいく 」ずいう内容が流されたす。

アルシンは、メむナヌの売店に買い物に行きたすが、お金が足りず鉛筆のみ賌入しお垰ろうずしたす。しかし、メむナヌから「この前のトゲのお瀌」ず蚀われ、買えなかったノヌトを持っおきおくれたした。

メむナヌは「いいずころがあるの」ず蚀っお、門を乗り越えお、廃墟ずなった孊校にアルシンを連れお行きたす。そこでは矎しい怍物が育おられおおり、アルシンは怍物越しにメむナヌを芋぀めおいたした。

アルシンずメむナヌは泳ぐような動䜜で砂挠地垯ぞ向かい、䞀緒に食べ物をわけお、「特別矎味しいね」ず話したす。

メむナヌはむダホンをアルシンの片耳に぀けお故郷䞭囜の音楜を聎かせ、螊りたす。

アルシン
「芋おの通り圌女は挢族の子、だからどうした」

アルシンの語り

ずいう、アルシンの語りが入りたす。


🐞化石燃料が入っおくるずいうこずは、経枈を発展させおいく流れがあるずいうこずです。ラゞオからは繰り返し、新疆は工業化しおいくずいう内容が流されたす。
門を越えお廃墟ずなった孊校に入ったのは、アルシンが今たでいた䞖界からメむナヌずの䞖界に行ったこずを暗瀺しおおり、さらに廃墟ずなった孊校は「囜砎れお山河圚り、城春にしお草朚深し」を思わせる堎面でした

片耳のみむダホンで䞭囜の音楜を聎いおいたのは、アルシンが自然豊かな自分がいる䞖界ずメむナヌずいる䞖界の半々で揺れおいるずいう描写なのだず思いたす

アルシンの語りは、カザフ族である・挢族であるずいう「民族ずいう境界線」に察しお疑問を投げかけおいたす。
これは「老荘思想」の「物化」の話に近いです

※ 老荘思想における「物化ぶっか」ずは、すべおの䞇物が固定的なものではなく、絶えず倉化しながら互いに぀ながり合っおいるずいう根本的な自然芳。特に『荘子』に登堎する抂念で、人間も自然の䞀郚ずしお森矅䞇象に同化し、あらゆる察立や執着から解攟される境地を指す。そしお、あらゆる境界線を取り払い、自然そのものず䞀䜓化する境地のこず。

アルシンのいる䞖界が、老荘偎ずいうこずずなりたす



玍屋で朚の棒を手に乗せおバランスをずるアルシンの兄。
倖からの芋た画角の狭い倕飯颚景が映されたす。


🐞朚の棒を手に乗せおバランスをずるずいう描写は、自然ず俗䞖ぞの未緎のはざたで葛藀しおいる兄を衚珟する描写であるず思われたす。のちにアルシンも、メむナヌず離ればなれになっおしたい、兄も郜䌚ぞ行っおしたったあず、同じアクションをしたす。

窓越しの画角が狭い映像は、小さな䞖界の䞭にいるずいうこずを衚珟しおいるず考えられたす。アルシンは小さな共同䜓・アルシンの思想のなかにいるずいうこずを瀺唆しおいるず考えられたす。



🙈メむナヌの目隠し

メむナヌの父は、商売のために川で角が䞞く癜い石を拟っおいたす。アルシンは指笛でメむナヌを呌びたす。メむナヌは手招きをしおアルシンを逆に呌びたすが、アルシンはメむナヌのもずに行こうずしたせん。

アルシンずメむナヌははぐれないようにか朚の枝の䞡端を持ち合っお、どこかの敷地内を散策しおいたす。
メむナヌがアルシンに指を開いた状態で目隠しのようなこずをしたす。指の隙間からアルシンは自然を芋たす。アルシンはぐるぐるず回りたす。

メむナヌずアルシンは、
「カマキリは葉で身を隠す。ある男は葉で目を隠しお盗みを働いたが捕たった。叔父さんも身を隠せる葉を芋぀けたのかも。私たちも芋぀けられるかな。」ず話し合いたす。


🐞アルシンはメむナヌの地ぞ行くこずができたせん。メむナヌはアルシンに歩み寄りたす。アルシンが立っおいる地点には自然があっお、メむナヌが石を探しおいた地点は荒野でしたこれも違う䞖界であるずいうこずを衚珟しおいるのだず思いたす

アルシンは朚の枝を介しおメむナヌず繋がっおいたす。盎接繋がれおいるわけではないずいう意味だず思われたす。

メむナヌは自らの手でアルシンの䞡目を塞ぎ、メむナヌ自身を芋るように無蚀のメッセヌゞを送りたす。アルシンはそれができない珟実に察しおぐるぐるず迷いたす。

珟実は蟛く厳しいものです。そのようなものから身を隠せたら、ふたりきりでいられるかもしれたせん。そのような未来を倢芋おいるような堎面であるず考えられたす



🫱🏻手のひらに描いた暹圢

兄がレヌザヌポむンタで荒野を照らしおいたす。アルシンの母が野菜を持っお新疆に戻っおきたすが、すぐに仕事が... ず蚀っお垰っおしたいたす。
アルシンずメむナヌは矊の毛を集め、ブドりをもらっお䞀緒に食べたした。

瓶の底のようなもの越しに倪陜を芋ながら「、、、、... 」ずカりントしお目を開けるずメむナヌが来たす。
ふたりはシヌト敷いお日光济をし、アルシンは隣にいる矎しいメむナヌを芋぀めたす。

「メむナヌは怍物をくれた。その怍物は3億幎前に海底に生育しおいたらしい。波が岞蟺に打ち付けられる。ここは昔海だった。」ずいうアルシンの語りが入り、海の波の音がしたす。


🐞母が垰っおしたったのは叔父や兄ずは違い、郜䌚でうたくやれおいる偎の人間だからなのだず思われたす。
この倪陜を芋おいるずいう堎面ず、砂挠・荒野の地垯が昔海だったずいうこずは、倧きな意味があるのでたた埌述したす



🐞 最も奜きなシヌン

葉脈や暹圢に芋える線が手に描かれおいるメむナヌずアルシンの手ず手が合わさる堎面が挿入されたす。

怍物の腰ミノを぀けおふざけるアルシン。森でかくれんがをしたすが、アルシンはいなくなっおしたいたす。

アルシンは川蟺で黒い銬に出䌚いたす。

黒い銬
「さっき叔父に䌚った。茶を飲んでいる。詩を読んでも信じないか冷たい雚が降るずきは呌吞を孊び、䞇物を吞い蟌むず... 」

黒い銬の語り


🐞怍物の誕生は、玄億幎以䞊前の海の䞭ず蚀われおいたす。そしお玄億䞇幎前に陞䞊ぞず進出したず蚀われおいたす。この長い歎史ず比べるず、人類は玄䞇幎前にアフリカで誕生したず蚀われおいるので、末端も末端です。
その埪環のなかに確実にアルシンも存圚しおおり、そのような長い時間のなかで二人は出䌚い、時間を共有しおいたす。それを衚珟しおいるのが、この指先ず指先を合わせるアクションなのだず考えおいたす。
もちろんメむナヌがした目隠しも同じ手のかたちであったので、同じ意味も持っおいるず考えられたす

おそろしい矎しさを持った描写ですよね 


アルシンは自分が生きる䞖界から、メむナヌの䞖界偎に傟き始めおいたす。この反䜜甚ずしお、黒い銬が珟れたのだず思われたす
黒い銬は぀の䞖界を行き来する存圚です。アルシンの気持ちの倉化・䜜甚の反䜜甚ずしお、出珟したのだず考えられたす



🐑矊のメタファヌず、兄の苊悩

アルシンず友人は、朚を叩いおサンドバックがわりにしおいたす。
友人「最近がんやりしおいるね。」
アル「身を隠せる葉を探しおいる。」
友人「叔父さんの圌女の家を知っおいるよ。」

ラゞオからは「゚チレングリコヌルが幎に生産される... 」ず流されおいたした。監芖カメラに映るアルシン「右だ右だ」ず指瀺されたす。

アルシンの郚屋に矊が入っおきたす。りむグルの地図に癜い液䜓が広がりたす。


🐞アルシンは「身を隠せる葉」を探しおいたす。叔父さんの行方を远うこずでその手掛かりが぀かめるかもしれないず考えおいたす。
ラゞオから流れる「゚チレングリコヌル」ずは、ペットボトルやポリ゚ステル繊維などのプラスチック原料です。経枈発展の流れがきおいるずいうこずですね

アルシンの持぀新疆の地図に癜い液䜓が広がる描写は、癜い矊ずかけおいお、行き堎を倱っお远い立おられおいる人たちを瀺唆しおいるのだず考えられたす。兄が電話をしおいるシヌンで矊が逃げ出しお远い立おる堎面がありたしたが、それも新疆に居堎所を倱くした人たちのメタファヌだず考えおいたす。



翌朝、矊の散歩をするアルシン。  ず、カりントダりンしお目を開けるが䜕も起こりたせん。

たた兄が電話をしおいる堎面が入り、兄はルヌムメむトずもめお故郷ぞ戻っおきたずいうこずが明らかになりたす。垰っおくる際、故郷の颚景を芋たずきに涙が出たず語っおいたした。

兄「䞊海に行ったずき女ず䌚った。䞊海は楜しいが遠い。」
酒を飲みながら語りたす。兄は寝おいた藁の䞊から萜ち、電気消え、ミラヌボヌルが回りだし、螊りだし、そこで Marsel Alseitov の「Бул ОЌырЎе」 ずいう曲が流されたす。

兄のスマホのカメラロヌルの画像が芋えたす。圌女ずの写真もありたした。
兄「䞊叞からは賠償を求められる。誰かに呌ばれるかもしれない。でも連絡はなかった。ぞっずここにいたかのように村に残った。」
そう蚀っお、家の倖をバむクでぐるぐる回っおいたした。


🐞兄は倖の䞖界に出たしたが、その環境に耐えきれずに故郷のカザフぞ戻っおきおいたす。カザフの地ずの接続が匷い人間なのだず思いたす。しかし、䞊海にも埌悔を残しおきおしたっおいたす。その迷いが兄を苊しめおいたす。ミラヌボヌルは郜䌚のきらきらずした䞖界の象城だず考えられたす。

カりントダりンしお目を開けるずいうアクションに぀いおは、のちに黒い銬が同じこずを行うのでその郚分で説明したす



🎵「Бул ОЌырЎе」Marsel Alseitov

劇䞭、玍屋でミラヌボヌル回しお流される曲です
歌詞を日本語翻蚳した歌詞を茉せたす

 ※ 原曲はカザフ語で、歌詞はなるべく盎蚳で曞いおいたす


「この人生で  Бул ОЌырЎе 」

星々はきらめき、
波のように音を立おお流れ萜ちる
広い心  
荒れ狂い、燃え䞊がり、
あなたの意志には埓わない
ただ荒々しいこの人生  

この人生には、数倚く枝分かれした道がある。
たずえ、魂を持぀手が数少なくおも、
私の尊い倢を奪うこずはできない。
癜く茝く倜明けたちが、そこぞ届けおくれる。
この人生で  
この人生で  
この人生で  

あなたがいれば、芋るこずができず、
あなたがいなければ、䞎えるこずができない。
広いこの䞖は  
善きものを信じるこずができず、
悪しきものに勝぀こずができない、
䞍幞な魂たち  

この人生には、数倚く枝分かれした道がある。
たずえ、魂を持぀手が数少なくおも、
私の尊い倢を奪うこずはできない。
癜く茝く倜明けたちが、そこぞ届けおくれる。
この人生で  
この人生で  

この人生で  

私の倢も、あなたなのだ、この人生で。
私のすべおの幞せも、あなたなのだ、花咲く人生で。
私の魂の秘密を理解しおくれる、
私の䌎䟶も、あなたなのだ、この人生で。
この人生で  
この人生で  

この人生で  

この人生には、数倚く枝分かれした道がある。
たずえ、魂を持぀手が数少なくおも、
私の尊い倢を奪うこずはできない。
癜く茝く倜明けたちが、そこぞ届けおくれる。
この人生で  
この人生で  

この人生で  

「Бул ОЌырЎе」Marsel Alseitov




🐎黒い銬のカりント

川でアルシンず友達人で寝そべっおいたす。
これから叔父さんの元恋人を探しに行くようです。

倜に、銬の声ず家の䞭に足跡を芋぀け倖に出おみるず人圱のような圱が動いおいるのが芋えたす。
その圱を远っお、倜に懐䞭電灯で歩き回りたす。


🐞この埌のシヌンで、この圱ず同じかたちをした怍物が小高い山の䞊にあるのが映されるので、おそらく圱の正䜓はその怍物だず思われたす。懐䞭電灯の明かりが怍物を通過しお、動く圱を䜜り出しおいるのだず考えられたす。

この圱が䜕を意味しおいるのかは、たた埌述したす



アルシンの「この村の怍物は名前を知らないでも成長を劚げられないが、メむナヌの母が党寮制の孊校をず蚀っお䞊海ぞ行っおしたうこずが決たった。 人ずもここで暮らすず思っおいた。」ず語りが入りたす。
アルシンは、スマホで䞊海を調べお遠いこずを確認したす。

廃墟の孊校、アルシンはメむナヌが来たのに避けお教宀から出おしたいたす。教宀の倖でアルシンは䜇んでいたした。
「時間で䞊海に着く。日。銬ならか月。」ず。アルシンは考えたす。

宀内に黒い銬がでおきおアルシンに語りかけたす。

黒い銬
「私なら䞀瞬で䞊海いける。目を閉じお。カりントで目を開けろ。、、  」

カりント埌、銬は消えおしたいたす。


🐞「この村の怍物は名前を知らないでも成長を劚げられないが  」ずいうのは、境界線の限りなく少ない自然豊かなこの䞖界ず、郜䌚のような境界線が絶察的に必芁な䞖界を比べおの話をしおいるず考えられたす。
そしお、自分の敎理しきれない気持ちからメむナヌに冷たい態床をずっおしたいたす。

メむナヌず離ればなれになっおしたうずいうこずを考えおいたずころ、黒い銬が出おきお䞀瞬で䞊海に行けるず蚀っお消えおしたいたす。
黒い銬は぀の䞖界を行き来できる存圚なので、そう蚀ったのだず考えられたす。アルシンにはできないこず、倱螪だずしおもメむナヌの元ぞ即断即決で行ける存圚です。



🥲ふたりのすれ違う想いず涙

山の䞊に圱の正䜓らしき怍物を芋぀けたす。
アルシンは「アザミ」ずいう怍物に぀いおこう語りたす。

「アザミは氎分の蒞発をトゲで防いでいる。それは匷く生きるための戊略。僕も匷く生きなければいけない。でも僕は圌女をトゲで傷぀けたくない。」


アルシンはたた、ふざけおメむナヌを笑わせたす。
アルシンのノヌトには「ハネガダ」ずいう怍物に぀いお曞いおありたした。

「ハネガダ。乗銬時に転倒を防ぐ幞運の草。」


アルシンはメむナヌに気持ちを䌝えたす。

アルシン
「䞊海に行ったら誰を思い出す」
「本圓に行きたいの」

ピントあっおないメむナヌが映されたす。
メむナヌは泣いおいたす。

束がっくりが川をどこたでも遠くぞ流れおいきたす。

ふたりで育おおいた廃墟の教宀の朚が映されたす。独りで氎をやっおいたら、教宀に友達ず矊が入っおきお教卓をひっくり返したす。メむナヌが去っおいくのが教宀の倖に芋えたす。
アルシンはそこにあった土を少し拟っおいたした。


🐞「アザミは氎分の蒞発をトゲで防いでいる   ã€ãšã„うのは、自分も匷く生きなければならないため距離をずらなくおはならないずいうこずだず思いたす。しかし「でも僕は圌女をトゲで傷぀けたくない」ずいうこずから、圌は冷たく接するこずをやめたす。

「ハネガダ」のはなしは、圌女をしっかり送り出そうずいうアルシンの気持ちのあらわれです。

アルシンはメむナヌに語りかけたす。
ピントがあっおないメむナヌが映されたのは、アルシンも涙ぐんでいるからです。
メむナヌが求めおいた蚀葉は「行かないでほしい」ずいう蚀葉だったのかもしれたせん。

ふたりで過ごした教宀を矊が荒らしたのは、「行かないで」ず蚀えないアルシンず、送り出されるこずを察したメむナヌの心の乱れのあらわれかもしれたせん。
そしおメむナヌは去っおいきたす。


このあたりの描写は本圓に繊现で矎しいです 




🔊懐䞭電灯の光ず、動く圱の意味

アルシンは怍物を抌し花にした暙本を䜜っおいたす。それを持っお、メむナヌのもずぞ行ったら、友達からメむナヌは䌚いたくないず蚀われおしたいたした。叔父のように倉人だず蚀われたす。叔父のこずを借金たみれの酒飲みずも蚀っおいたした。
本は奪われ、䞋に萜ちおしたいたす。そしお、アルシンはそのたた去りたす。

玍屋で酒飲んで寝おいる兄。
兄のトランクは怍物が入っおいお氎浞しです。
スマホには䞊海の様子の動画が 

その倜も、あの圱が動いおいたした。

叔父さんの圌女らしき人物が懐䞭電灯をちかちかさせおいたす。そうやっお叔父さんを埅っおいるようです。

アルシン
「叔父さん知っおいる」

叔父の元恋人
「しらないね」

懐䞭電灯をゆらゆら揺らしお窓に圓おたす。
圱は右ぞず動いおいきたす。


🐞メむナヌに拒絶されたのは、メむナヌの気持ちにあった蚀葉を掛けられなかったからだず思われたす。

叔父の元恋人は、倜に懐䞭電灯で叔父を探しおいたす。動く圱に぀いおは、もちろん懐䞭電灯を動かすこずにより動いおいるわけですが・・・
逆に考えるず元恋人が叔父のこずを思い返すたびに「圱」が出珟するず捉えられたす。なので、アルシンがメむナヌを思っおいるずきに「圱」が出珟し、兄が眮いおきた圌女を思うずきも「圱」が出珟したす。



メむナヌは行っおしたいたす。䞊海のどこぞ行くかは「知らない」ず、教えおくれたせんでした。叔父さんは「ここを離れた人間は、匧を描くように戻っおくる」ず蚀っおいたした。

アルシンは泥で顔を濡らし、玙に顔の拓をずり、それをメむナヌにプレれントしたす。

アルシン
「すべおの出来事を完党な状態で保存できればず思った。怍物の暙本みたいに芚えおいられたらいいのに。」

メむナヌの振り返る姿が映されたす。赀いラむトが光り、アルシンはメむナヌの乗った車を远いかけたすが、圓然远い぀くこずはできたせん。
海の波の音がしたす。
アルシンは道路に座り蟌みたす。

画面が暗転したす。


🐞泥の拓を䜜ったのは、忘れないように蚘憶の蚘録ずしおメむナヌに枡したかったからです。「䞊海に行ったら誰を思い出す」ずメむナヌに蚀っおいたのもそのためです

そしお、この荒野・砂挠地垯はもずもず海だったず語られおいたした。぀たり、メむナヌは海を越えるくらい遠くに行っおしたったずいうこずだず思われたす。




🌒倪陜ず月のメタファヌ

アルシンが草を抜いおいるず、「草は母の髪ず同じ、むやみに匕き抜くな。」ず声を掛けられたす。
兄からスマホずむダホンわたされたす。

アルシン「どこ行くの」
兄「北京さ。」
兄は朚の棒を捚おお、スヌツケヌス持っお車で行っおしたいたす。
アルシンはその朚の棒を拟っお玍屋で手に乗せおバランスをずり、藁の䞊で寝おみたす。工業化の流れからトラックが通り過ぎおいきたす。玍屋でミラヌボヌルを回し、メむナヌの故郷の音楜を聎きたす。


🐞アルシンはメむナヌず離ればなれになり草を匕き抜いおいたすが、泚意されおしたいたす。兄はスマホを思い出を蚘録しおい぀でも思い出せるようにするものずしお䜿っおいたので、アルシンにもその䜿い道ずしお枡したのだず思いたす。さらにスマホを介しお遠くの人ずも繋がるこずもできたす。
この堎面は、アルシンも兄や叔父ず同じ道を蟿っおいるずいうこずを瀺唆しおいるず考えられたす。

そしおアルシンも朚の棒を手に乗せおバランスをずりたすが、これは前述した通り、自然自分がいる䞖界ず俗䞖ぞの未緎メむナヌがいる䞖界のはざたで葛藀しおいるこずを衚珟する描写であるず思われたす。なので、兄ず同じようにミラヌボヌルを回し、メむナヌの故郷の音楜を聎きたす。



倪陜ず月ず怍物の絵から、アルシンの顔に光が挏れたす。
玍屋ではミラヌボヌルが光っおいたす。
叔父の圌女が懐䞭電灯をちかちかず照らしたす。
アルシンもちかちかず光を返したす。

「倱螪した叔父がか぀お話しおくれた愛の物語。倩地創造の時、倪陜ず月は
恋人同士だった。けれど二人は決しお出䌚うこずが叶わない。倪陜ず月は恋人同士。倜ず昌の間、氞遠に互いを求めお远い続けおいる。」


🐞叔父さんがしおくれた「倪陜ず月の話」に、自分自身を眮き換えたす。叔父の圌女が懐䞭電灯で照らすのに察しおアルシンが光を返すこずで、叔父の元恋人に再び叔父ず䌚える垌望を芋せたす。
これはメむナヌにもう䌚えないず悟ったアルシンの、願望のあらわれでもありたす。



アルシンはぐるぐる回りながら燃える家ぞ向かい倒れこみたす。
隣にはメむナヌがいたす。

月を芋䞊げるアルシン

月が沈んでいきたした。


🐞アルシンがぐるぐる回っおいるずきは、生々流転や埪環の衚珟だず思われたす。倪陜ず月がぐるぐる回っお出䌚えないように、アルシンずメむナヌも再び出䌚うこずはありたせん。

アルシン アルシン月 は「メむナヌ メむナヌ倪陜   燃える家」を远い求めるように向かっおいきたす。そしお燃える家越しにメむナヌの姿を想像したす。


ずおも矎しい描写です  😭




🐎生々流転のラストシヌン

流れる川。暪目に怍物が矀生しおいるのが映されたす
䞊流ぞ䞊流ぞ映像が流れおいきたす。

怍物にあたっおいた光が消えお
  たた違う怍物に光があおられたす

た぀がっくりが流れおきたす。

氎面に映る怍物。
黒い銬が奥ぞず歩いおいきたす。
カザフの老人が映されお、たたた぀がっくりが萜ちる音が聞こえ、映画は幕を閉じたす。


🐞生々流転するこの䞖界は、たさに方䞈蚘の「ゆく河の流れは絶えずしお、しかももずの氎にあらず。」です。怍物に圓たる光は、「よどみに浮ぶうたかたは、か぀消えか぀結びお、久しくずどたりたるためしなし。」の郚分ず重なるように芋えたす。

そのような䞖界の䞭で぀の呜が䞋流ぞ䞋流ぞ流れおいきたす。


黒い銬は画面奥ぞゆっくりず歩いおいきたす。
それはメむナヌのもずぞ行きたいず思うアルシンの心のあらわれのようにも芋えたす。

最埌のた぀がっくりが萜ちる音も、たたどこかで同じこずが起ころうずしおいるずいう生々流転の衚珟であるず考えられたす。




📝矎しすぎる

アルシンが描いた蚘憶の蚘録暙本が次々に映されたす。
䞭には怍物が貌っおあるものもありたす。
それを懐䞭電灯の明かりが通っおいきたす。

森を芋䞊げる映像に倉わりたす。
川の流れる音、朚々の音ずずもに、ゆっくりたわりながら映像が流れおいきたす。

たわっお、、少し画面が浮遊しおいるようにも芋えお、、少し䞋降しおいるようにも芋えお  ず、映像が流されおいきたす。

ここで暗転し、おしたいです


🐞アルシンが描いた蚘憶の蚘録暙本は、怍物の情報の蚘録ずいうよりは、アルシンが芋た颚景・経隓の蚘憶の蚘録のようなかたちで残されおいたす。連続する䞖界から䞀瞬を切り出すように、それはスマホで撮圱する写真のように、蚘録を残しおいたす。

流れおいっおしたうには惜しい、あたりにも矎しく倧切な瞬間瞬間を、すべお蚘録できたらどんなにいいかずアルシンは思っおいたす。それはその瞬間にしか存圚しない光で、どんなに远いかけおも二床ず出䌚えないものです。

あのずき確かにあったあの光は、自分の蚘憶の䞭・蚘録の䞭でしか切り取れたせん。生々流転のなかに光をあおお、あの時に確かにあったあの光を氞遠に探し続けるのです。



🌙最埌に 

たさに䞊のカットは、本䜜を枚の蚘録ずしお暙本ずしたようなカットだず思いたす

連続するこの䞖界は、パラパラ挫画のように䞀瞬䞀瞬の連続で我々に認識されたす。その矎しい枚枚を残しおいきたいですが、それは叶いたせん。


怍物に名ずいう境界線を匕かなかったほうが立掟な孊者になれたのかもしれたせんが、倩地創造、぀たり連続するこの䞖界を人間が倩ず地に分けおしたった段階で、倪陜ず月はもう決しお䌚うこずはできなくなっおしたったのだず感じたした。


少し浮遊しお、少し䞋降しお、たた少し浮遊しお、、、地球 自分 から芋るず倪陜ず月は浮き沈みを繰り返しおいるように芋えたす。
倩動説ですね。

しかし、地動説 のように自分自身が回っおいるからそう芋えるずいうこずに気付いたずき、、、さらに、地球自分を䞭心に月内的な自分は公転しおいお、その地球も倪陜恋人を䞭心ずしお公転しおいるずいうこずに気付いたずき、、、そしおもう二床ず出䌚うこずはないんだず理解したずき、、、

そのようなずきに、匵り぀めおいた苊しみが ノスタルゞヌ ぞず昇華するのだず感じたした。



ずお぀もなく矎しい䜜品でした。

ありがずうございたした🐞🐞


いいなず思ったら応揎しよう

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