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BiblioTALK de KINOKO vol.056のお知らせ|2025-04-23

この告知は、うでパスタが書く。

まず大切なことは、明日に迫った2025年4月24日(木)の20時頃から、YouTubeLIVE配信・BiblioTALK de KINOKO、その第56回をお送りするということだ。
配信は当定期購読マガジンの購読者限定で、配信URLはこのノートの末尾有料部分に記載されている。
なんか前回はスペースによる配信がすぐに落ちる(落とされる?)という現象が続いてスペース/YouTubeLIVEの同時配信ができなかったのだが、今回もチャレンジだけはしてみたいと思う。どうしても有料購読したくないという方は、https://x.com/biblio_kinokoでお待ちいただくとよいだろう。

なお配信では皆さまからのお尋ねやリクエストにお応えしている(当然お応えしないこともある)。メッセージはnoteの「チップで応援」(最近名前が変わった)機能からお心付けを添えてお送り願いたい。それも嫌だという場合には質問箱をご利用いただくことも可能だ。

さて、アメリカの劣化はいよいよ崩壊かという段階まで来てしまった。しかしアメリカの比較的短い歴史を紐解けば(冷笑)、アメリカはたびたび崩壊の危機に瀕してきたことが誰の目にも分かる。This Time is Different(今回ばかりは違う)だとすれば、それはまず第一に経済格差が未曾有の規模に拡大しているということと、第二には情報革命を背景とするライフスタイルの変化によりコミュニティレベルの紐帯が弱まっているということあたりがその要因となるだろう。どちらも程度問題に過ぎない、と言えばその通りであり実は“This Time is Different”も「今回ばかりは違う、などということはあり得ない」という意味の反語なのである。

では逆に、今回も今までどおりに繰り返されることは何かといえば、それは交易におけるデファクトスタンダードという意味での基軸通貨の没落と、それを通じた覇権国家の衰退、と言って悪ければ国際関係の根本的な変化である。この場合アメリカは崩壊しないが、我々の知っていたアメリカは失われて戻ってこない、と言ってもいいかもしれない。
昨今やたらと引用されるレイ・ダリオの「世界秩序の変化に対処するための原則 なぜ国家は興亡するのか」は、いま思えばケネス・ロゴフらの前掲書とほとんど同じことを言っているのだが、当然ながら「何を言うか」よりは「誰が言うか」「いつ言うか」の方が重要で、それはいわゆる預言者をめぐる様々の恨めし事からも古来明らかである。

そうするとやはり取り上げておかなければならないのは和製カサンドラ・副島隆彦で、余計なこともかなり言うので当たったり外れたりはしているものの、大きな文脈を看破しているので第一期トランプ政権の誕生からこちら「状況」の分析については一歩先の未来に対して一定程度の近似を見せている。2019年の大統領選でトランプが勝つと言ってみたり、24年の選挙ではトランプは負けると言ってみたりしているが、誰が大統領になるかももはや些末事であるという程度には大状況について正しいことを書いていると私は思う。「金を買っておけ」ということだけを言っていればもっと評価されたのかもしれないが、毎年何冊も本を出さないと食っていけない生活事情から様々なことに言及せざるを得ず、その結果「下手な鉄砲」みたいに言われてしまうのはご愛敬である。

「エリートの過剰生産」について前回のノートでキノコさんが言及している。私たちがBiblioTALK de KINOKOでたびたび訴えてきたのは「ホワイトカラーの過剰生産とその没落」であって、これは「エリート」とはまた少し層も毛色も違う人々の話だが、いずれにせよ社会のルールを書き直し、ストーリーを編み出し、流布し、世界を自分たちに有利な方向へ導いてきた少数が追い詰められて(迷惑なことに)社会もろとも自壊するという予感が高まっているのは間違いがない。

「会社は誰のものか」という議論が先日喧しく交わされていたが、「会社は株主のもの、以上」というのが一応大学を出た人の正しい答えということになっている。もちろん法律上はそうなのだが、ここでは「法律も人が決めた物ですから」(by 詭弁和歌山)という考え方が必要で、いったいその法律の意味するところ、企図するところは何なのかということを問わずに「法律にこう書いてある」と言うのはほぼ小学生並みの知識階級だし、「会社は誰のものか」という問いを「会社の所有権は誰に存するのか」と勝手に書き換えているのもまた問題だ。

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