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雑談)南アフリカのカジノ&ホテル王とエプスタイン事件の余波

今年も下書きを消化できそうにない佐山みはるです。
ところで、先日、南アフリカのことを調べている時に「南アフリカのホテル王」と呼ばれたソル・カーズナー(ロシア系ユダヤ人移民、2020年3月死去)のことを知りました。


実質上、南アフリカの政治経済を牛耳っていたインド系財閥のグプタ兄弟が、詐欺とマネーロンダリングの罪での逮捕を恐れて2016年に亡命したあと、グプタ氏が所有するオークベイ・インベストメンツの代理として活動していた英国の PR会社ベル・ポッティンジャーが、多数の偽のツイッターアカウントやその他のオンラインアカウントを使用して、人種間の緊張を故意に操作して煽り、「白人独占資本」を非難していたことが発覚しました。
ベル・ポッティンジャーはその後、このスキャンダルをきっかけに倒産しました。



カジノ&ホテル王*ソル・カズナー

当時、このペル・ポッティンジャーのCEOだったジェームズ・ブロディ・ヘンダーソン(1964年12月30日生まれ)は、2012年にティモシー・ジョン・リー・ベル、バロン・ベル卿を支援してベル・ポッティンジャーを2050万ポンドで買収しました。

ベル卿(2019年死去)はイギリスの広告および広報 担当役員であり、マーガレット・サッチャーの3回の総選挙キャンペーンの顧問を務めた。
2006年12月、ベル卿はサウジアラビア政府を代表してロビー活動を行い、アル・ヤママ武器取引における賄賂疑惑に関する重大詐欺局の捜査を中止させることに成功した。

ジェームズ・ブロディ・ヘンダーソン氏のパートナー(事実婚)であるヘザー・カーズナーさんは、南アフリカ最大のホテルグループであるサザンサンホテルグループとサンインターナショナルを創業したカジノ王ソル・カーズナー(ロシア系ユダヤ人移民、2020年3月死去)の2011年に離婚した元妻でした。

ソル・カーズナー氏とネルソン・マンデラ大統領


【汚職、共謀、アパルトヘイトへの関与】
1994年、ネルソン・マンデラ次期大統領は、世界の指導者や国家元首を含む約1,000人が出席した就任式のVIP向け行事の手配をソル・カーズナー氏に依頼しました。
ANCの1994年の選挙運動資金として数百万ドルが寄付されたとの疑惑と、政府のスポーツ大臣がリゾート内のホテルに無料で宿泊していたという暴露をきっかけにカーズナー氏への非難が勃発。
マンデラ大統領は、ANCが200万ドルを受け取ったことを認め、ケーズナー氏は5000万ドルを寄付したことを認めました。


アパルトヘイト政府時代

ソル・カーズナー氏が南アフリカで着手した、カジノ&リゾート施設サンシティは、当時まだアパルトヘイト国家だった時代のバントゥースタン(自治区)のひとつ、ボプタツワナにありました。

ボプタツワナは南アフリカ政府の黒人隔離政策によって「独立」させられていたため、サンシティでは南アフリカ国内で禁じられていた賭博やトップレスなどが合法的に営業できました。

ボプタツワナは1972年6月1日から自治区となり、1977年12月6日に独立を宣言、ルーカス・マンゴーペが国家元首に指名された。これによって住民は南アフリカ共和国の国籍を剥奪された。


南アフリカで最も有名な5つ星ホテル – デイリー・インベスター

サンシティは、2人のアメリカ人建築家、ウォルト・ディズニーのテーマパークを含む数多くのリゾートに携わったジェリー・アリソン(2011年4月死去)と、ハワード・ヒューズやボブ・ホープなどの有名人の建築家として働いていた世界的に有名な建築家ジェームズ・ランゲンハイム)によって設計建築されました。

ジェリー・アリソン
1979年12月にオープンしたサンシティ (南アフリカ)

サンシティ・リゾート(別名パレス・オブ・ザ・ロスト・シティ)のデザインは、北アフリカから太陽の谷まで旅し、地震で破壊され宮殿だけを残す前に壮大な都市を建設した王室の架空の伝説に基づいていました。
工事期間28カ月 建築費用8億3,000万ランド(1ランドは日本円に換算すると8.86円)

建築中のサンシティを視察するカーズナー氏


プレトリアヨハネスブルグなどの南アフリカ最大の大都市圏から近距離にあることから、サンシティはたちまち白人たちの休日や週末のための行楽地となり、6,230席の「サンシティ・スーパーボウル(Sun City Super Bowl)」ではクイーンやエルトン・ジョンといった白人の大スターを高額の出演料で呼び寄せて連日公演を行いました。

それにより、ボプタツワナはバントゥースタン中では最も経済基盤がしっかりしていましたが、領内から上がる税収は南アフリカ共和国政府からの補助金の減額で相殺されたため、利益が住民に還元されることはなかったそうです。

1984年、カーズナー氏はボプタツワナの財務大臣レスリー・ヤングと、彼の会社サン・インターナショナルが海外でアパルトヘイトを宣伝する効果を持つ投資を行った場合、税控除の対象となるという契約を交わした。
サン・インターナショナルは減税措置により、南アフリカではほとんど税金を支払っていなかった。
1987年、ヤングとカーズナーは、ボプタツワナの芸能人からの税金の90%をサン・インターナショナルに納め、26,000ランド以上の収入がある芸能人は収入の半分をボプタツワナに納めるという合意を結んだ。

1979年12月にオープンしたサンシティ (南アフリカ)

のちにサンシティは「アパルトヘイトに反対するアーティストたち」の活動場所になった時代もありました。

この話は私は別件で知りましたが、サンシティの反アパルトヘイト運動は確かネルソン・マンデラ氏が計画したもので、著名なアーティストたちが反アパルトヘイトの歌を歌うことで「南アフリカで非情な人種差別が行われている」と世界中が知ることになったのです。
そして1994年の全人種参加の総選挙に繋がり、アパルトヘイトは終了しました。

ボプタツワナは1980年代、イスラエルに非公式の大使館を置いていた。場所はテルアビブの英国大使館の隣だった。
ルーカス・マンゴペ大統領は、イスラエル訪問の際にモシェ・ダヤンなどの著名人と面会することができた。

グレタ・トゥーンベリが、ガザに食料を届けるために行動しイスラエルに拘束された顛末を嘲笑する人もいるけれど、彼女のような著名人が動いたから世界中が「イスラエルがガザで行っていること」を知ったように、著名人を使うことで良くも悪くも世論を動かすことができますよね。


南アフリカでアパルトヘイトが起きた理由とイスラエルとの関係は、また別の機会に書きます。


アパルトヘイト後のカーズナー氏の活動

ソル・カーズナー氏(1935-2020年):南アフリカの先見の明のあるホテル経営者 | The Phoenix Partnershipのプレスリリース | 共同通信PRワイヤー

カーズナー氏の活動は南アフリカに留まらず、1996年には米国初進出のカジノリゾート施設、モヒガン・サン(Mohegan Sun)をコネチカット州に建設しました。

モヒガン・サン(カジノ&リゾート)

コネチカット州のカジノとリゾートの建設は、モヒガン族が連邦政府に認可され、モヒガン族賭博局(MTGA)が設立された後に開始されました。開発はトレーディング・コーブ・アソシエイツ(TCA)が監督し、同社は部族に代わってプロジェクトを管理しました。リゾートは1996年10月12日に正式に一般公開されました。

ソル・カーズナー氏と息子バッチ氏(2006年ヘリコプター墜落事故で死去)はバハマ、メキシコ、モーリシャス、モルディブ、南アフリカ、ドバイに、ラグジュアリー施設のワン&オンリーリゾート(One&Only Resorts)を立ち上げました。


1998年にバハマのパラダイスアイランド・リゾート(Paradise Island Resort)の大型買収を行い、大型の再開発・拡張プロジェクトによってカジノリゾート施設、アトランティス・リゾート(Atlantis Resort)を建設。

バハマのアトランティス・リゾート(Atlantis Resort)
ドバイのアトランディス・ザ・パーム(Atlantis, The Palm)
モロッコのマザガン・ビーチリゾート(Mazagan Beach Resort)
ワン&オンリー ケープタウン(One& Only Cape Town)

カーズナー氏は2010年12月、女王誕生記念叙勲で聖マイケル・聖ジョージ勲章(KCMG)のナイトコマンダーの称号を受け、ホスピタリティーへの情熱が評価された。

エプスタインとの関係

ソル・カーズナー氏は、ジェフリー・エプスタインの「リトル・ブラック・ブック」に記載された連絡先の1人でした。

実際にカーズナー氏がエプスタインの顧客であったかは「死人に口なし」のためわかりませんが、カーズナー氏のカジノ・リゾートが世界の有力者を接待するために使用された可能性があります。

そして、この記事の最初のほうに書いたジェームズ・ブロディ・ヘンダーソンのパートナーでカーズナー氏の元妻ヘザー・カーズナーさんは、イギリス王室のアンドリュー王子(現在は爵位を剥奪されている)の元妻サラ・ファーガソン(セーラ元妃)の親友です。

ご存じのように、アンドリュー王子はエプスタインの顧客でしたが、サラ・ファーガソン(敬称略)もエプスタインに多額の借金を肩代わりしてもらっていました。

アンドリュー王子とエプスタインスキャンダル

2025年9月、メディアは、ファーガソンが2011年にジェフリー・エプスタインにメールを送り、彼を「揺るぎない、寛大な、そして最高の友人」と呼んだと報じました。


サラ・ファーガソン

サラ・ファーガソンについては別の機会に書きますが、ソロ・カーズナー氏はイーロン・マスクの父親エーロンの上司でもあり、もちろんトランプ大統領とも友人でした。

そして、このような財力を持つ人は、前の記事で書いた南アフリカ政府の汚職に関わっています。現在、2018年の南アフリカ大統領選挙(シリル・ラマポーザ大統領が選出)の贈収賄が語られています。

右から2人目がカーズナー氏

エプスタイン事件


エプスタインリストは公開されないままですが、イギリスのアンドリュー元王子だけが非難の的になっています。

トランプ大統領は大統領選挙運動中にエプスタインの顧客リスト(エプスタインリスト)を全て公開すると約束したが、政権は FBIとともにそのようなリストの存在を否定している。

エプスタインは多くの富裕層や著名人と関係を維持していました。
フランスのモデルマネジメントのジャン=リュック・ブルネル(2022年、エプスタインと同じように刑務所内で自殺)に資金を提供し、ブルネルはエプスタインに少女たちを供給しました。

2000年代初頭にブルネルはアメリカに移住し、社名をMC2モデル・マネジメントに改名しました。MC2はニューヨーク、マイアミ、テルアビブにオフィスを構えています。

フランスの複数の大臣や元大臣を接待していたと報じられているが、名前が挙がっているのはたった1人、第24代国民教育大臣を務めたジャック・ラング(ヤダヤ系フランス人)のみです。
エプスタインがジャック・ラングの名ばかりの団体に、5万8000ドルを資金提供していたことも明らかになっています。

ニューヨークにあるジェフリー・エプスタインの邸宅

2015年に公開された飛行記録によると、ビル・クリントンはジェフリー・エプスタインの「ロリータエクスプレス」に少なくとも12回搭乗していた。


イスラエル政府とコートジボワール

エプスタインについては不明な点が多く、ただの性犯罪者ではありません
彼はトランスヒューマニズムにも関わっていたと思います。
それについてはまたいつか。

最近リークされたのは「ジェフリー・エプスタインが2014年のイスラエルとコートジボワールの間の防衛協定の仲介に協力した」という内容のメールでした。

ジェフリー・エプスタインは、イスラエルがコートジボワールに監視国家を売却するのを助けた

そもそもなぜコートジボワールなのか?
イスラエルは何を計画していたのでしょう?

コートジボワールは、1960年8月にフランスから独立。
現在の大統領アラサン・ワタラ氏は、2010年12月に就任しました。
ワタラ大統領は、1968年から1973年までワシントンDCのIMFに勤務していました。1973年から1975年までは、西アフリカ諸国中央銀行としてパリで勤務していました。

1983年1月から1984年10月まではオートボルタ(ブルキナファソ)政府の指定ポストであった西アフリカ諸国中央銀行副総裁をつとめた。
1984年11月から1988年10月まではIMFに戻ってアフリカ部門の理事を務め、1987年3月には加えてIMF管理理事付顧問となった。
1988年10月28日、コートジボワール政府の指定ポストであった西アフリカ諸国中央銀行総裁に任命された。
1990年11月 – 1993年12月までコートジボワールの首相を務めた後、1994年7月1日から1999年7月31日までIMF副総裁でした]。

コートジボワールの場所
アラサン・ワタラ大統領


ワタラ大統領の姪であるニーナ・ケイタさんは、ファッションモデルとして活動しており、2002年頃(10代の頃)にエプスタインと知り合ったそうです。

バージニア・ジュフレさんを性的虐待したイスラエルの元首相、エフード・バラックは2013年3月まで国防大臣に就いており、当時のコートジボワール内務大臣ハメド・バカヨコ氏はバラクと会談し、諜報とサイバー犯罪に焦点を当てた二国間安全保障協定について話し合った」と言われています。

その結果、2014年の合意により武器制限が解除され、電話/インターネット監視ツールが提供されました。
ワタラ大統領は権力を維持するためにイスラエルの警備会社を使い、市民団体を弾圧し、批判者を沈黙させています。


2015年、政界を引退したバラクはビデオストリーミングと位置情報ソフトウェアを開発し、後に社名をカービンに変更したReportyに投資しました。
バラクが投資した資金の大部分は、ジェフリー・エプスタインによって供給されました。
イーロン・マスクの親友ピーター・ティールは、初期の支援者でした。

カービンCarbyne (本社はニューヨーク)は、世界中の緊急対応システムを強化するために、リアルタイムのビデオ、位置情報、データ伝送の提供に重点を置いています。

市民的自由団体は、カービンのような緊急サービスプラットフォームは、機密データの悪用を防ぐために強力なプライバシー保護措置を導入する必要があると警告している。たとえば、911 通報者のカメラをライブ ストリーミングする機能は、命を救う可能性がありますが、悪用された場合にはプライバシーの懸念も生じます。

漏洩した他の電子メールによると、エプスタインはバラクとの関係を利用して、ピーター・ティールや、プーチン大統領の側近の2人(元ロシア経済開発副大臣セルゲイ・ベリャコフとヴィクトル・ヴェクセルベルグ)などの有力者にアプローチしていました。


人身売買組織

ジェフリー・エプスタインとモサド:性的人身売買業者は、シリア内戦のさなか、イスラエルがロシアへのバックチャネルを構築するのをどのように支援したか

日本も世界的な人身売買に関与していることが、ようやく世間の目に明らかにされました。

「木を隠すなら森の中」というように、人身売買組織や小児性愛者は、「女性や子供の安全保護」を主張する機関の中に隠れているものです。

日本がそうだと言うわけではないですが、一番安全だと思われているところに悪は忍び寄るものです。
この事件の裏暗さが暴露されることを期待したいです。

サラ・ファーガソンも孤児を保護する財団を設立しており、エプスタインが金銭的な支援をしていました。それにしてもユダヤ人はなぜそんなにお金持ちばかりなのでしょうね。

長くなりましたので今日はこのへんで。
お読みくださりありがとうございました。ではまた。

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