見出し画像

未婚独身は40代で狂うのか?ミドルエイジクライシスの正体

ミドルエイジクライシス。日本でいうと 中 年 危 険 ババーン!!キャー みたいなもん


先週のお詫び

 突然だが、前の記事で非常に恥ずかしい話を書いてしまった。これ自体はとうに昔の話だが、抱えていたトラウマもあってか思いの他受けたダメージが大きかったようで、普段やりとりさせてもらっている皆様に迷惑をかけてしまった。‥‥コイツである。


筆者は追い込まれると、思考を整理するために長文を書いて気持ちを落ち着こうとする悪癖がある。これは逃避行動の一種で未熟という他なく、全く恥ずかしい限りなのだが、まあそういうこともあるよ、ということでどうか大目に見てやって欲しい。


たくさんのコメントをもらったことについては感謝の言葉もない。記事を削除するのは忍びないが、あまりにも見苦しいのでペイウォールを設定して封印するかもしれない。ここまで気落ちしたのはいつ以来だろうか。

時の流れは不可逆であること、自身の人生が進んでしまってことを痛感するイベントだった。そんなわけで今回はミドルエイジクライシス(中年の危機)について語ってみたい。まだ少しばかり早いが、筆者がついこの間食らった洗礼である。


1.ミドルエイジクライシスとは?

 ミドルエイジクライシスとは、40代から50代頃に、自分の人生を振り返り、キャリアやアイデンティティについて悩みや不安を感じる心理状態を差す。ミッドライフクライシスあるいは中年の危機ともいうようだ。


数年前からネット掲示板で「未婚独身は40代で狂う」とか「来るぞ」とかいわれているのはこれだ。氷河期世代が40代に突入したタイミングでこれが言われるようになった。そのすぐ下にいるゆとり世代ももうすぐ差し掛かるだろう。

年齢層としては40代~50代だったり、30代後半の以降のアラフォーも含めたりという形で諸説ある。ただ年齢という形式よりも、何が危機なのかという中身の方が重要なので、これに差し掛かる年齢は個人差があると思う。


2.壮年期という概念

 壮年期に入ってくるタイミングは人によると思う。それは人生のライフステージの進行度だったり、病気や死別などの喪失感の体験だったりで本当に人それぞれと思うが、不惑という言葉もある通り平均すると40歳くらいになるのかな。

お察しの通り筆者はアラフォーくらいの年齢になるのだが、ここ数年で失うものはそれなりにあって、人生の状況が変わった感じはある。筆者が結構強めに感じるようになったのはポストコロナになってからで、

①父が急死したこと
②父の会社を継がなかったこと
③母の実家が売却されたこと(実家閉じ)
④初恋の人が結婚したことを知ったこと

という出来事は立て続けにあった。これらはすべて2年以内の出来事だ。

特に④が例の恥ずかしいヤツで、この前騒いでいたのはこれだったわけだが、こうした自身のルーツや背景となった存在が、段々と失われたりフェードアウトしてくるのが立て続けに起こると青年期は終わり、いよいよ壮年期に入ってくるのかなぁという印象がある。


3.何が人を狂わせるのか?

 ミドルエイジクライシスの正体は何なのか。筆者はこれに対してある程度確信があって、それは喪失感と焦燥感だ。社会関係資本、キャリア、結婚や子どもの有無、健康といった諸問題と向き合わざるを得なくなる年齢がこの世代になるのだろう。

心の支えにしていたもの、今まで当たり前だったものが失われる喪失感と、年々可能性が閉じていく中、タイムリミットが迫ってくる中でイベントを回収しなければならない焦燥感がその正体だろう。これらのイベントはある日突然発生するが、しかし時限経過であるため遅かれ早かれ確実に起こる。

代り映えせず忙殺される日常の中で、ある日何かを失い、あるいは何かに追われる過程で人は狂っていくのかもしれない。

①社会関係資本

 友人数のピークは25歳だと言われている。これはフルタイム労働に従事することもさることながら、かつての友人同士でも貧富の差、社会的地位、転勤、独身既婚の別、子どもの有無などの諸要因で棲み分けがなされるので、これは仕方ないところだろう。

特に男性の場合、友人・恋人を作るハードルが高いのだが、30代以降になると尚更それは難しくなる。会社以外の人間関係を構築するのが難しいのだ。経済格差・社会的地位の変化から、地元や学生時代の友人とも切れてしまいやすい。


参考までに、幸福度調査のグラフを見ると全体的な傾向としては「既婚女性」>>>「既婚男性」≧「独身女性」>>>「独身男性」の順で幸福度が高い。人生における人間関係の一応の集大成は結婚ということになるが、性別と結婚の有無は幸福度に直結してくるといえそうだ。

特に幸福度の高いグループは「既婚者 20代・30代女性」で「幸福である」と答えた割合は75%以上に上る。特に低いグループは「独身者 40代・50代男性」で「幸福である」と答えた割合は25%以下に満たない。その差は歴然で50%にもなる。


これを見ると人間は社会的動物であり、その幸福はいかに人間関係に依存しているかが分かる。そして友人数のピークは前述の通り25歳なので、男性、中高年という不利な属性が付くと苦しくなるのは自明である。だから人生はなるべく早期に決着を付けなければならないのだ。

また現代の日本では都市部を中心に共同体意識が失われている。親族関係や町内会などは、あまり頼れない人が多いだろう。男性の場合、女子会やママ友などの準セカンドプレイスも存在しないので、サードプレイスに積極的に顔を出すなどの努力が必要になるだろう。

②キャリアの曲がり角

 それから訪れるのはキャリアの曲がり角だ。平均的なサラリーマンの場合、キャリアアップ(社格・年収・待遇の上昇)やキャリアチェンジ(異職種・異業種転職)できる機会は限られている。

特にキャリアチェンジで生き方を変えたい場合、それが許されるのは20代までで、30代になるとかなり厳しくなり、40代ともなるとほぼ無理になる。いかにスキルを付けようが、難関資格を取ろうが、未経験を理由に評価されることがほぼなくなってしまう。

特に難関資格は取得に1,000時間以上必要になるものもあり、コレはサラリーマンやりながらだと2年~3年かかることもある。社労士、日商簿記1級、TOEIC800などは片手間では無理で、数年間は専念する必要があるのだが、年齢を理由に一蹴される。これは非常にやるせない。


特に深刻なのが、適性とのミスマッチが解消されない点だろう。たとえば適性がない人が営業職を無理してやっているケースなどである。転職しようにも営業職にしかなれないので詰んでしまう。結婚していると生活費の問題から辞めることができないので尚更逃げ場がなくなる。

30代までに何とかしたいが、既に30代で転職活動が厳しく難儀する人が大半なのでそのままズルズルと40代に突入してしまうケースが多い。65歳や70歳まで働かせられるのに、たかだか25歳やそこらで可能性が閉じてしまうのは馬鹿げているとしか言いようがないが、これが現実である。

現代の日本でいうと、結婚している層は大企業正社員・公務員・間接部門・医療系専門職といった市場競争原理が働かない業界・非営業職に偏りがちで、ノルマ営業職など生活設計が立たない層が非婚化しているのが実情なので、文字通りキャリアの獲得は死活問題になっている。

③婚活(独身者の場合)

 ミドルエイジになるとコンカツは意識せざるを得ないだろう。これまでの人生で恋人の獲得ができていない人、あるいは失恋で今現在いない人で、結婚を望む場合はこれに挑戦することになる。

社内恋愛やサードプレイスでの出会いは否定はしないがあまり当てにならないし、今日男性側からのアプローチはコンプラ的にリスクが高すぎるだろう。男性側が合法的に出会える手段は現実的にはこれしかない。女性も上昇婚を望む場合はやはり婚活になる。

マチアプやコンカツは条件から入るため市場原理が働く。ノリは転職活動や営業活動のそれとほぼ同じである。男性はお金を払って面接を受けに行き、女性は面接官を務めて合否を決めるという方式だ。あとは試行回数の問題で、内定(成約)がもらえるまでひたすらこれの繰り返しである。


男性の場合は営業や転職活動同様、落ちても気にせず機械的にこなしていくことが重要になるが、年収・外見・社会的地位などのスペックが低いとどうしても勝てない。長期間頑張っても金だけ失ってメンタルは病む、みたいなジリ貧にもなりかねない。なるべく短期決戦で臨んだ方が良さそうだ。

女性の場合はタダ&面接確約なので、ガチャを回す感覚で持久戦も可能と思いきや、出産というかなり現実的な課題がある。35歳がラインと考えると、30代以降は男性同様に短期決戦になるかもしれない。ただマチアプについてはサクラやタダ飯目的の輩もいるらしいので、その実態は掴みにくい。


婚活の場合、マチアプ業者や結婚相談所などの中間業者が入るため、これもあって非婚化は加速している。つまり女性の上昇婚を煽り、男性の成婚率を下げることで、長く有料会員いてもらうことで利益を得るビジネスモデルであるため、死荷重(デッドウェイトロス)が発生してしまうのだ。

非婚化と少子高齢化は個人目標のみならず社会的課題であるため、本来であれば公共事業として取り組むべきだろう。たとえば公営にするとか、業法を設けてサービス利用料や仲介手数料に上限を設けるなりするべきだが、そうなる兆しはないため、自力で頑張るしかないだろう。

④子育て(既婚者の場合)

 既婚者の場合は婚活が終わっているため順風満帆と思われがちだが、意外とそうでもない。この人たちは自分の人生を諦める場合が往々にしてあるからだ。

男性の場合(女性もであるが)生活のためにキャリアは一部諦めざるを得ない。何かと物入りになるため、自分の将来や適性よりも今とりあえず食っていくこと、所得を伸ばすことを考えなければならない。営業など慣れない仕事を無理に続けて体や精神を壊してしまうケースは少なくない。

女性の場合、結婚退職の可能性がある。たとえば男性が全国転勤で単身赴任を望まない場合などである。パートアルバイトになれば時間は確保できるが、可処分所得は減るし正社員には戻れない。男性側が反対するパターンもあるためすんなりとはいかない。


子育てするためには時間を捻出する必要があるが、都市部の場合はどうやっても時間が足りないし、待機児童問題も解決していない。共に地方出身者で両親に頼れないケースなどは深刻で、上記のように女性側が退職せざるを得ないケースもある。

また晩婚化の影響で妊活・不妊治療の必要性が高くなっている。これはなぜ健康保険や補助金が適応されないのか不思議でしょうがなかったところ2022年から生殖補助治療に関しては適用となった。しかし大金や長期間を投入しても授からないケースもある。

これらの事情を考えると結婚した後も大変なことには変わりない。

⑤健康

 それから忘れられがちなのが健康である。人間35歳も過ぎれば体の衰えやガタは出てくるものだ。女性は7の倍数年、男性は8の倍数年で変化が訪れるという。健康を損なうとやりたいことはできなくなるし、人も離れて行ってしまう。何より気が滅入ってしまうだろう。

筆者は幸いにしてあまり大病をしていない。20歳の頃に自然気胸をやったくらいだ。イケメン病というらしい笑 コロナの時期はおそらく2回か3回食らったが、後遺症で副鼻腔炎になってしまった。まあコレはしょうがない。この程度で済んでよかったと思うべきだ。


ただ筆者の父親は年金をもらう前になくなってしまっている。性格や髪の毛の多さは似ておらず、筆者は苦難の多い人生だったので罰ゲームとして無駄に長生きさせられるという根拠のない自信もあるのだが、家族性(遺伝)なので食らうときは食らうかもしれない。

これがあるのでタバコは吸っていない。その代わりに光り物ジャンキーになってしまったが。


まとめ

 今回は世代論ということでミドルエイジクライシスについて述べてみた。恥ずかしい話ついでに書いた記事だが、実は筆者はアラフォー(30代)なので語るにはちょっと早い。喪失感も焦燥感もこれからいくらでも押し寄せてくるだろう。

でもコレは早めに食らっておいてよかったのかもしれない。2年前に父をなくし、祖母の家もなくなり、例の話もあって、喪失体験が近年立て続けにあったため、人生のライフステージがいよいよ進んでしまったことを嫌でも実感させられた。


こうなると長かった青年期ともお別れで、いよいよ壮年期のはじまりだ。まだ早いがそのうち介護保険料額通知書もやってくるだろう。

やはり29までフリーターをやっていた事実は重くのしかかる。資格取得やトレード、ブログといったはライフハックの研究は進んだものの、転職活動や婚活といったメインシナリオの攻略がまるで進んでおらず、ライフステージ全体で見るとかなり出遅れてしまっている。

筆者は正直、この年齢まで生き長らえるものとは思っていなかった。だが生きてしまった。生きてしまった以上はその責任は果たしたいし、その生を少しでも楽しみたいと思っている。だから頑張ろう。その一度しかない人生を謳歌するためにも。

■続きの記事?


いいなと思ったら応援しよう!