TOKYO NODE / TOKYOROOMS展 〜40の部屋、40通りの生き方〜
落合陽一の展示が見たかったので、友達と行きました。
No1-37(気になったところだけ)













(最近はあんまり見ていないけど、ローリンガールの歌ってみたが良かったです)
No38,39

事前学習
落合陽一、No.38「ヌル庵:騒即是寂∽寂即是騒」
AIが庭の風景を生成し続ける茶室で、ノイズが静けさに変わる瞬間を見る。
花の代わりに鮎の彫刻を生け、茶碗は楽焼(らくやき)を3Dスキャンしてプラスチックでプリントしている。
No.39「即今叢(そっこんそう):計算機自然の蒸留と発酵」
蒸留は、余計なものを飛ばして、成分を抽出すること。
発酵は、時間をかけて別の性質に変わること。
見るでもなく、見ないでもなく、変化に身を置く。
世界の感じ方を一度ヌルに戻して、都市の騒がしさを静けさとして再コンパイルする部屋。






このぐるぐるはリキッドユニバースで見たようなやつですね。大阪万博のヌルヌルが元ネタなのかな?



それ実はたぬきなんです https://t.co/NPd3sWMnx3
— 落合陽一 Yoichi OCHIAI (@ochyai) April 25, 2026
これはたぶん、茶道ネタ+民話ネタ+落合陽一作品のメタボケです。
画像を見た人が「茶室っぽいのに、湯を沸かすための風炉がないから違和感がある」と言っています。風炉はざっくり言うと、茶釜を載せて湯を沸かすための、畳の上に置く火鉢・炉のような茶道具です。茶道では炉や風炉は釜とセットで空間の意味を作るので、分かる人ほど「火元どこ行った?」となるわけです。
それに対して「それ実はたぬきなんです」と返しているのは、かなり高確率でぶんぶく茶釜のネタです。ぶんぶく茶釜は、狸が茶釜に化ける民話で、「狸がくるっとひっくり返って茶釜に化けた」という話型があります。
つまり意味はこうです。
「風炉がない茶釜に見えて違和感があるでしょ? でもそれ、普通の茶釜じゃなくて、たぬきが化けた茶釜なんですよ」
というボケです。
しかもこの作品は普通の茶室ではなく、落合陽一の《ヌル庵》という、レンズ・変形ミラー・音響で茶室を「知覚変換器」みたいに再定義する作品なので、そもそも茶道具の正統配置を期待するとズレる構造になっています。
なので一言で言うと、
茶道警察「風炉がないぞ」
落合氏「いや、それ茶道具じゃなくて化け狸です」
みたいな返しです。
かなり高度な「そこじゃない、でもそこを見たなら民話で返す」系の茶室ジョークですね。茶道の畳の上でミームが正座している。



落合陽一氏 大阪・関西万博ヌルヌル外装膜使用『ヌル庵』を『TOKYOROOMS展』で!モモコグミカンパニー作り出した部屋? https://t.co/jooDGKlJ9G
— 落合陽一 Yoichi OCHIAI (@ochyai) April 17, 2026
大阪・関西万博の(ヌルヌルの)外装膜だった膜で、(2027年の)横浜の園芸博覧会でもパビリオンの外装膜として使うやつなんです
https://www.edgeline-tokyo.com/culture/195449
ミラー膜——2.5年かかった
null²の核心はミラー膜にある。反射率98%、30万回の伸縮に耐える、固有の形を持たない膜。
こんな素材は2022年時点で存在しなかった。太陽工業との共同開発で2.5年。反射率を上げると硬くなる。柔らかくすると耐候性が落ちる。大阪の夏を6ヶ月持たせつつ、風にもロボットアームにもサブウーファーにも応答する膜。何十回試作したか。
ある日、試作品が届いて手で触ったとき、指が映った。自分の顔が歪んで反射した。掴もうとすると形が変わってヌルヌル逃げていく。これだ、と。空が物質になった瞬間。
https://note.com/ochyai/n/n720b87cf9c5f
鏡自体が神社仏閣で使われていて、御神体みたいになっているだっけかな。
大阪万博の太陽の塔にも鏡があって、ネタ被りかー、みたいな話もありましたしね。(令和日本をデザインする、でも書いてあった気がする)
1. 鏡は神社でかなり重要な神具・御神体になっている
代表例は八咫鏡です。伊勢神宮の説明では、天照大御神が授けた宝鏡について「この鏡は私を見るがごとくにまつれ」とされ、八咫鏡は天照大御神を祀るご神体と説明されています。
つまり鏡は、単なる反射物ではなく、神の姿・神霊・権威・自己を映すものとして扱われてきた。
さらに神仏習合の文脈では、鏡板に仏の姿を描いた「鏡像」や、立体的な尊像を貼りつけた「懸仏」があり、京都国立博物館はこれを「神体である鏡ないし鏡を模した板に、神の本地である仏の姿を描いて礼拝対象にしたもの」と説明しています。
なので「神社仏閣で鏡が御神体っぽく使われる」という理解はかなり正しいです。
2. 『令和日本をデザインする』にもその流れはあります
文藝春秋の公式目次を見ると、『令和日本をデザインする』には実際に、**「計算機自然神社をつくった理由」「太陽の塔とヌルヌルは『ネタかぶり』」「鏡と自己認識」**という項目が並んでいます。
なので、あなたの「令和日本をデザインするでも書いてあった気がする」は、かなり当たりです。
落合陽一本人のnoteでも、null²のテーマ「いのちを磨く」から「磨く→鏡」へ接続し、三種の神器の八咫鏡にも触れています。さらに、伸縮する鏡面のインスタレーションについても書いています。
3. 太陽の塔との「ネタ被り」は、鏡そのものより“生命・太陽・神話装置”の被り
太陽の塔は1970年大阪万博のテーマ館の一部として岡本太郎が制作したもので、公式説明では「黄金の顔」「太陽の顔」「黒い太陽」、さらに万博当時の地下展示にあった「地底の太陽」という4つの顔の構成が説明されています。
「地底の太陽」は万博当時の地下展示「過去:根源の世界」に設置されていた第4の顔で、後に復元されています。
なので、厳密には、
太陽の塔=鏡の塔
ではなく、
太陽の塔=太陽・生命・根源・神話的モニュメント
null²=鏡面・生命・自己認識・デジタル自然のモニュメント
という感じです。
つまり「ネタ被り」というのは、
“万博で、日本的・神話的・生命論的な巨大装置を作る”という構造が被っている
という意味に近いと思います。
結論としては、あなたの理解はかなり良くて、少しだけ補正するなら、
「太陽の塔にも鏡があった」というより、“太陽の塔の生命・神話モチーフと、null²の鏡・生命・自己認識モチーフが、万博という舞台で構造的に被った”
と見るときれいです。
AIに聞いたら、合ってましたね。

前回も鮎がいましたね。
まず、アユを3Dで作るところまでこっちでやって、今回参加されているカリモクさんの機材を使ってアユを削って。
そのあと、ヒレとかを飛騨の木工職人さんにこう削ってもらって。超薄くなったところでもう一回それを3Dスキャンして、カリモクさんの機材で塗装するっていうすごく循環的なプロセスで作ってるんです。
なんか独特なフォルムが出るようになってきていいんですよ」と、解説もしていた。
https://www.edgeline-tokyo.com/culture/195449
この作品は高山の技巧性の高い木工作家とのコラボレーションによって製作されました。原型はカリモク家具株式会社の支援によって作家の製作する3Dデータから木材の削り出しを行いました。この作品は、銀口魚(アユ)が三次元的な波の形に変換されていく過程を表現しています。アユは川の藻を食べ、川によって味が異なる生き物として描かれています。
作品は、日本の古典や神話と深く関連しています。例えば、神功皇后が戦果を占うために川に投げ入れた釣り針で釣った魚がアユだとされています。また、素戔嗚譚に登場する稲田姫の両親であるテナヅチ・アシナヅチが関連しています。本作品は、木彫のモチーフとしてアユ、神話、鏡、デジタルの輪廻転生の文脈を編む旅から生まれました。3Dデータからの削り出しと木工作家伊藤さんの技巧性が融合し、波と生き物の中間の物質として質量ある自然に揺蕩っています。
銀口魚 再物化する波 Ⅰ~ Ⅲ
https://yoichiochiai.com/art/re-materialization-waves-silver-mouse-fish/
↑鮎作成の経緯です。神話も関係していることも面白い。
あと、落合陽一は夏場、鮎をずっと食う生態をしているらしい。
普通に生き物として面白い。(すごい失礼ww)




感想
No1-37
部屋に鏡、写真、絵を飾ると、奥行きや新しい景色が広がって良いなあと思いました。
romiのようなAIロボットやRoomClip(ルームクリップ)という家具&インテリアSNSは新しくて良いと思います。
(所有はめんどくさいことだと思っているので、自分は実用的なもの以外は極力使わないけどね)
No38,39
展示に入ってから10-20分くらいは壁の模様が流れ、変化していくことが面白くて、ずっと眺めてましたね。
ヌルの咆哮と言われている音+水の音や鳥の声が聞こえてきて、普通に面白かったです。(友達はmother2の胎児ようなラスボスに見えて怖いと言っていました)
まあ、普通にあれこれ考える前に、考えるのではない感じるのだ、というような感じで見てました。
というか普通に異質空間好きなんですよね、マジで面白い。
ただ異質なだけではなくて、落合陽一の哲学や深みがこれでもかってくらい詰め込まれているから、本当に面白いかったです。
自分はもう少し侘び寂びや茶道の勉強もしてみたいなあと思いました。
たぶん、茶道のことがもう少し分かれば、さらに面白い側面で見れると思うんですよね。
終わり。
