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暴落を乗り越えるたびに自信はつかなかったけれど、億り人にはなった話

新NISAでS&P500やオルカンを積み立て続けて
7年、億り人になりました。
暴落も経験しました。
資産も増えました。

でも投資への自信は、あまり増えていません。

むしろ減った気すらします。

暴落を経験すると、投資家は強くなる。

そんなイメージがあります。

「コロナショックを乗り越えた」
「大暴落を経験した」

そういう言葉には、
どこか勲章のような響きがあります。
続けてきた証、みたいな。

私もそういう人間になると思っていました。

でも、なっていません(笑)。


昔の私は、もっと自信がありました。

2019年11月、ウェルスナビで投資を始めました。

ポートフォリオの内訳をふと見ると、VTIという
米国株ETFが一番大きな割合を占めていました。

ウェルスナビは、学術的な理論に基づいて
設計されたサービスです。
だから私の理解は、シンプルでした。

「賢い人が、米国が強いと言っている。」

それで十分でした。

なぜ米国株が強いのか。
長期とは何年のことか。
暴落の買い場はどう判断するのか。

そういう問いは、立てていませんでした。
言葉の意味より、
それを言っている人を信じていた。

誰かに投資の話をするとき、
少し得意げだったと思います(笑)。

知らないからこそ、自信がありました。


でも暴落は、「正しさ」を証明してくれませんでした。

2020年春。
コロナショックで資産が急落しました。

当時500万円を預けていたウェルスナビから、
約100万円が消えました。
毎朝スマホを開くたびに、
また減っている。また減っている。
「見なければよかった」と思いながら、
それでも見てしまう。

売らなかったのは、
強い意志があったからではありません。
売ったら負けが確定する、
という感覚が本能的にあっただけで、
怖くて動けなかったのが正直なところでした。

その後、積立を続けました。
資産は回復しました。

数字が戻ってきた画面を見ながら、
素直に喜べない自分がいました。

ここで普通は自信がつくはずです。
「乗り越えた」
「正しかった」
という感覚が来るはず。

来ませんでした(笑)。

残ったのは高揚感ではなく、
ある種の自己観察でした。
「今回はできた。
でも再現できるかは、わからない。」

口座の数字は戻っても、
不安だけはなかなか戻らない。
そういう感覚、ありませんか。

暴落で強くなった人の話を読むたびに、
「私には何かが足りないのかもしれない」
と思っていました。


資産が増えるほど、運の存在が大きく見えてきました。

暴落を経験したときも、
1億円になったときも、
私の中に残った感覚は似ていました。

「これは、本当に自分の実力だったのか」
という問いです。

積立だけじゃなく、
いろんなものに手を出してきました。
レバレッジ商品も買いました。
個別株も買いました。
ゴールドも買いました。

そのたびに「これは来る」と思っていました。
理由もありました。
少なくとも、当時の自分にはそう見えていた。

1億円を超えたとき、なぜ1億円になったのかが、自分でもよくわかりませんでした。

自分ではインデックス投資で
増やした感覚がありました。
でも数字を分解してみると、実際は違いました。

生成AIを使って、要因を分析してみました。
もし2019年秋頃から、S&P500の指数だけを
そのまま持ち続けていたとしたら、
どうなっていたか。

今の資産には、届きませんでした。
7,000万円台の計算になります。

残りの3,000万円近くは、
レバレッジや個別株、ゴールドが、
たまたま時代の波と噛み合っただけです。

「自分の読みが当たった」とは、
どうしても言い切れませんでした。

では為替だけを取り出したらどうか。

2019年、1ドルは109円前後でした。
それが今は160円前後です。

100万円を米ドルに変えて、
何もしなかったとしても、
為替だけで約147万円になります。
年利換算で約5.6%。

株ではなく、為替だけで。

為替が、MVP候補です(笑)。

自分ではどうにもならないところが、
一番働いていた可能性がある。

生まれた国。
生まれた時代。
新NISAという制度が存在したこと。
長く続いた米国株の上昇。
そして歴史的な円安。

どれも、選んだわけじゃありません。

成功体験が自信を育てるはずでした。
でも私の場合は逆でした。

成功体験が、偶然への理解を増やしました。


答えを出そうとするほど、問いが増えました。

数字上の理由はわかりました。
でも「じゃあ次も同じようにできるか」
という問いには答えが出ない。

それなのに、
また答えを探して調べて、またわからなくなる。
これが7年間続いています(笑)。

金利を調べてみました。
AIの影響を調べてみました。
結局またわからなくなる。
この繰り返しに、
7年分の時間を使いました(笑)。

経験が増えれば答えが出るはずでした。
でも経験が増えるほど、問いが増えました。

投資だけじゃないかもしれませんが。


それでも、積立を続けている理由があります。

ここまで読んで
「じゃあ投資に意味はないじゃないか」
と思った人がいるかもしれません。

私の答えは逆で。

投資への自信は、
7年経っても積み上がりませんでした。

でも一つだけ、変わったことがあります。
投資について何度も問い直しているうちに、
気づいたことがありました。

掘り下げていくと、
最後は相場観ではなくなる。

なぜ今でも積み立てをやめないのか。
なぜ暴落でも売らないのか。
なぜ今の資産額では誤差に近い入金を続けるのか。

暴落のたびに自問しました。
売りたい気持ちが出るたびに、
なぜ持っているのかを問い直しました。

7年間、ずっと。
たぶん、これからも。

何度問い直しても、
最後にはいつも同じところに戻ってきました。

米国や世界の経済が、
長い時間軸で成長し続けるという感覚。

相場は読めません。タイミングもわかりません。

でも「人類は長期的には豊かになる方向に動いてきた」という、その一点だけは信じられます。

この7年で積み上がったのは、
投資への自信ではありませんでした。

それだけが、
じわじわと自分の中に根を張ってきました。

自信がないまま始めて、自信がないまま続けて、気づいたら7年経っていました。

わからないから広く持つ。

わからないから長く持つ。

わからないから、積立にして判断を減らす。

その感覚は、インデックス長期投資と
一番相性がいいのかもしれない。


7年投資を続けて得たのは、
「投資は簡単だ」
という自信ではありませんでした。

わからないものを、
わからないまま持ち続けるしかない
ということでした。

暴落は私を、強くはしませんでした。
ただ少しだけ、謙虚にしてくれました。

強くなった投資家の話は、今日も続いています。

私はたぶん、そちら側にはなれません。

これからも大きく動く局面はあると思います。

大きく増えるときも、大きく減るときも。

そのたびに自問自答するはずです。

何が良かったのか。何が悪かったのか。

答えが出るときもあると思います。
でもたぶん、ほとんど出ません。

それでもまた考えます。

自分の投資の結果を振り返ったとき、
どのくらいが実力で、
どのくらいが運だったと思いますか。

もし思うところがあれば、心の中で私と答え合わせしてもらえると嬉しいです。

私は今日も、
わからないまま積み立てを続けています。


凡人太郎


資産額1億円。

振り返ってみたら、時期が良かった。

1つだけ、私が違うことをしていたというなら、
常に自問自答している点かもしれません。

自分を客観的に分析することも多いし、
noteもそんな記事が多い。

そして、
何よりも再現性と仕組み化を大事にしています。

これからも再現性のある仕組みについて、
このnoteに書いていきます。
もし、興味を持っていただけたなら、
「フォロー」しておくと、
次の記事が見つけやすくなると思います。


次回は、暴落確定の前夜に何をするかの話

私は、自分の弱さを仕組みに変えて
投資を続けてきました。

noteでは、仕組み化が出来ていませんでしたが、
とうとう1つのカタチができた気がします。

暴落が確定している前夜。
あなたは何をしますか?

そんな話です。


👉️次の記事(正解のない投資問題を、AIに作ってもらった。あなたはどう答えますか?)

👈️前の記事(1億円より先に、会社の外の自分が育っていた)

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