「投資で何を買うのがいい?」と聞かれたとき、億り人が答えたかったこと
インデックス投資を始めて7年。
資産が1億円を超えた私が、
同僚からのある相談に答えられなかった話です。
オルカンやS&P500を積み立てている同僚に、
こう聞かれたことがあります。
「最近まとまったお金ができたんだけど、
今買うなら何かおすすめある?」
答えられませんでした。
おすすめがないわけじゃない。
ただ、その前に引っかかったことがあった。
「今買うなら」って、どういう意味だろう。
少し掘り下げてみました。
長期投資の視点で考えると、
「今買うなら」という言葉には違和感がある。
長期なら、「今」はあまり関係ない。
10年・20年持つつもりなら、買うタイミングより持ち続けられるかどうかのほうが、ずっと大事だから。
「将来伸びそうなもの」
については、プロでも正確にはわかりません。
わかるなら全員がそれを買って、
もう価格に織り込まれています。
わかってるんです、頭では。
でも私も同じ言葉を使ったことがあるし、
聞きたくなる気持ちは痛いほどわかる(笑)。
では、何が本当の問いなのか。
まとまったお金があると、
「何かしなきゃ」モードになります。
新NISAでオルカンやS&P500を積み立てているけど、そのまま増やすのはなんか違う気がする。
テーマファンドやレバレッジはリスクが高すぎる。
でもこのまま眠らせておくのも、もったいない。
そうなると、生成AIに聞きたくならないですか。
私の場合はこうです。
「米国偏重だから、他に何かないか」と。
TOPIXとか、新興国とか、候補が出てくる。
でもどれもしっくりこない。
私自身も迷走期に、
同じことを繰り返していました。
ボーナスが入るたびにAIや記事で候補を調べて、管理銘柄だけが増えていく時期があった。
当時の証券口座を今見返すと、なぜこれを買ったのかを説明できる銘柄が半分もない。
買った理由より、
調べた時間のほうがはるかに長かった(笑)。
「それっぽい回答」は出てくる。
でも「信じていい回答」かどうかの判断ができない。
そのもどかしさ、ありませんか。
その頃はまだ、自分が何を求めていたかに気づいていませんでした。
振り返ると、
私が欲しかったのも銘柄じゃなかった。
安心だった。
そう、私は投資先を探していたんじゃなくて、
「これで大丈夫」
と言ってくれる何かを探していた。
調べれば調べるほど不安になるのに、なぜか検索をやめられなかったのはそのせいです。
欲しかったのは銘柄じゃなく安心だった、
という経験、あなたにもありませんか。
NASDAQか、ゴールドか、TOPIXか。
銘柄の話をするつもりでした。
でも本当はそんな話じゃありませんでした。
時間があれば、同僚にこう話したかった。
たぶん、私が同僚に聞きたかったのは、
銘柄ではありませんでした。
このお金に、何を期待しているのか。
銘柄より先に、自分に2問だけ聞いてほしい、と。
ひとつ目。
このお金、5年以内に使う予定がありますか。
ふたつ目。
暴落で資産が半分になっても、
売らずにいられますか。
この2問への答えで、
買うべきカテゴリがほぼ決まります。
5年以内に使う予定がある。
住宅購入や子どもの進学などがある。
それなら、株式系に全額入れる設計は合わない。
暴落のタイミングと使いたいタイミングが重なったとき、詰みます。
ゴールドや債券、個人向け国債を混ぜる方向で考える。
暴落で半分になっても売らないと言い切れるなら、株式系で問題ない。
インデックスをそのまま増やすのが「なんか違う」と感じるなら、S&P500との相関が低い資産、
ゴールドや債券系を候補に加えてみる。
この2問に答えてから、AIに聞く。
順番がここで変わります。
ステップ1:銘柄より先に、自分の方向を決める
以下をそのままコピーして、
AIに貼り付けてみてください。
私は現在S&P500をメインに積み立てています。
まとまった資金ができましたが、
何を買うか決められていません。
私が今この資金で何を求めているか
「攻め」「守り」「分散」
の3軸で整理したいです。
そのために、1問ずつ質問してください
「おすすめを教えて」ではなく、
逆に質問させる形にする。
これがポイントです。
私がこれを試したとき、最初に返ってきたのは「運用期間はどのくらいを想定していますか」でした。
銘柄より先に、
自分の前提が整理されていく感覚がある。
ただ、AIとのやりとりの中で、
2つだけ意識してほしいことがあります。
候補が出てきたとき、
「ガチホできそうか」
を自分に問い返してください。
生成AIが出した候補をそのまま買うだけなら、SNSでおすすめされたものを買うのと
構造は変わりません。
リスク許容度を聞かれたときも、
「暴落で半分になっても売らないでいられるか」
を想像してから答えてください。
頭と体は、意外と別の答えを出します。
攻め・守り・分散のどれかに近づいてきた感覚があれば、それが合図です。
次のステップに進んでください。
ステップ2:カテゴリが決まってから、候補を絞る
以下をそのままコピーして、
AIに貼り付けてみてください。
以下の目的とカテゴリで候補を3つ教えてください。
それぞれについて、メリット・デメリット、そして5年後にこの選択が失敗するとしたらどんな理由が考えられるかをセットで教えてください。
「ここに目的とカテゴリを書く」
【目的とカテゴリの例】
・S&P500との値動きを分散したい → ゴールドや債券系
・もう少しリターンを追いたい → NASDAQ100や米国成長株系」
「5年後に失敗するとしたら」
を必ずセットで聞く。
生成AIは基本的に否定しません。
だから自分で弱点を出させないといけない。
弱点が出てきたとき
「それでも持てるか」を問い返す。
TOPIXがしっくりこなかった感覚があるなら、
ここで弾かれます。
使う生成AIは、ChatGPT、Gemini、Claudeなど、普段使い慣れているもので十分です。
持っていなければ無料で使えるものから始めてみてください。
あえて使ったことのないAIで試してみると、
新たな発見がある可能性も確かにあります。
ただ、悩むことが増えるかもしれない(笑)。
ここまでで銘柄が決まった人は、
そのまま進んで大丈夫です。
それでも「本当にこれでいいのか」が残るなら、もう一つ方法があります。
AIに聞いても安心できなかった理由が、
ここにあると思っています。
頭で選んだ銘柄と、体が受け入れる銘柄は違う。安心は、数字じゃなくて感覚からしか来ない。
気になっている候補を、
1万円ずつ買って3ヶ月持ってみてください。
毎日小さく動く口座の数字を眺める。
目的は、リターンじゃありません。
感情の観察です。
下がったとき気になってしまうのはどれか。
ニュースを追いたくなるのはどれか。
逆に、下がっても、
「まあそういうこともある」
で終われるのはどれか。
その感覚が、
本当に持てる銘柄を教えてくれます。
「これ、なんか違う」
と感じながら持ち続けた銘柄、心当たりがある人にはわかってもらえると思います。
あの感覚は、
直感じゃなくて情報だったと思っています。
あのとき同僚に返したかったのは、
銘柄じゃなかった。
「何を買う?」ではなく、
「何を求めているの?」でした。
7年かけて気づいたことが、問い2つとプロンプト2つに収まるとは思っていませんでしたが(笑)。私は今日も、この順番で考えています。
凡人太郎
銘柄選びは、初心者から熟練の方も含めて、
いつになっても悩みのタネである気がします。
もし、
「銘柄じゃなく安心を探していた」
という経験があれば、仲間です(笑)
今後も投資における生成AIの使い方を記事にしたいと思いますので、興味があれば、
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次の記事を見つけやすくなると思います。
次は、ポートフォリオの話
誰かのポートフォリオって
見るの楽しくないですか。
自分のポートフォリオを客観的に見たとき、
銘柄ではなく、それ以外の視点で見たとき、
どう思うのか。
そんな話です。
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