見出し画像

投資における期待値は正しかった。でも私は期待値通りの人間ではなかった。

SpaceX。
IPOに申し込んでいました。
新NISAでS&P500やオルカンを積み立てながら、
久しぶりに個別株で動こうとした瞬間です。

申し込んだところまでは良かった。

でも資金を用意しようとしたとき、
手が止まりました。

宇宙産業への期待は本物です。
期待値でみれば、上がる可能性は十分あった。

何かの理由でイーロン・マスクが退任したら。
そう想像した瞬間、
画面から目が離せなくなった。

それでも買いたいくらい期待値が高い(笑)。

ただ、期待値の高さを受け取るためには、
ガチホする必要があります。
そしてガチホするためには、
期待値だけでは私には足りなかった。

期待値が高い以外に、
持ち続けられる理由がなかったんです。

その瞬間、1年前に売ったソフトバンクと、
同じ自分がいると気づきました。

期待値が高いのに、
なぜか持ち続ける自信が持てない銘柄、
ありませんか。


ソフトバンクを持っていた理由は明確でした。
値上がり期待と高配当。

派手な動きはなく、
地味に上がって配当も想定通り。
暴騰も暴落もない。
本当に想定通りの動きをしていました。

数字は、上手くいっていた。
でも投資家としては、上手くいっていなかった。

持ち続ける理由が
「配当が出るから」しか言えなかった。
それが、上手くいかなかったという意味です。

1億円達成後の銘柄整理のタイミングで、
売りました。
孫正義というキーマンから切り離して、
この会社を事業として見られなかった。

ソフトバンクという企業を見たときに、
オルカンでいう資本主義を信じるレベルでの
抽象化できなかった。
お金以外の理由が、一つもなかったんです。

ソフトバンクを売った理由と、
SpaceXの資金を動かせなかった理由は、
同じでした。

特定の人間から切り離して、
抽象化できなかった。

1年越しに、同じ自分が出てきた。
申し込んでから気づきました。
我ながら本当に遅い(笑)。


投資の話をすると、
だいたい最後は同じ言葉に行き着きます。

「期待値が高いから」

オルカンを積み立てる。
S&P500を買う。
長期保有する。

理由を聞けば、みんなそう言う。

私もずっとそう言ってきました。

期待値という考え方は大事だと思っています。
今も。

ただ、期待値という言葉を使いながら、
何を指しているかが、
人によって違う気がしています。

期待値とは、
条件が固定された世界の平均値です。

じゃんけんで考えると分かりやすい。
勝ったら1万円、負けたら0円。
相手がランダムなら計算できます。

でも、
グーしか出せないネコ型ロボットが参加したら、
同じゲームでも期待値が変わる。

ゲームもルールも同じ。

違うのは参加者だけです。

投資では、その参加者の一人が自分自身です。

商品の期待値がどれだけ高くても、
途中で降りたら受け取れない。

投資では、それが全てだと思っています。

私のソフトバンクが、まさにそうでした。

ゲームのルールは同じでも、
プレイヤーの性格によって手に入れられる利益は変わってしまう。

私にとってのグーは、
お金以外の理由で、
持ち続けられないという性格でした。

商品の期待値は本物でした。

でも私込みの期待値は、低かった。

孫正義がいなくなったとき、
この会社をどう評価するか、
自分には言葉がなかった。

事業として見られなかった。
抽象化できなかったんです。


逆に抽象化できた例があります。
NASDAQ100です。

2020年9月に、
iFreeレバレッジ NASDAQ100を買いました。

2022年、NASDAQ100が大きく下がったとき、
売りませんでした。

米国テクノロジー産業全体への期待として持てていたから、と今なら言える。

ただ正直、今ほど言葉にはできていなかった。

ぼんやりとそう思っていたから、
売らずに済んだ。

あのぼんやりがなかったら、
どうなっていたかは分からない(笑)。

誰かが退任するニュースが来ても、
売る理由にならない。

特定の人間への依存度が下がるほど、
自分が売る理由も減っていく。

暴落のたびに揺れない軸を持てるのは、
そこまで広げて考えられるからです。

もし、SpaceXがイーロン・マスクではなく、
その部下が立ち上げた会社だったら。

そうなると、
私の期待値は、
イーロン・マスクにあることがわかる。

イーロン・マスクというビジネスマンを
抽象化できるかどうか。

そして、イーロン・マスクがすることなら、
何でも正解で、何でも成功すると思えるか。

それが、
自分の期待値を知ることに近いと思っています。

暴落したとき、自分が何を考えていたか。
そこに、答えが出ます。
この感覚が、
ソフトバンクで気づいたことでした。


投資における期待値は正しかった。
でも私は、期待値通りに動けなかった。

自覚していないと、
ソフトバンクのようなことが起きます。
期待値通りに動いているのに、
どこかしっくりこない。

持ち続ける理由を自分の言葉で言えない。

自分込みの期待値は、
自分を観察しないと出てきません。

観察の入口は簡単です。

私はソフトバンクを売った後にやりました。
その銘柄を持つ理由を、一行で書けますか。

7年かけて気づいたのは、
商品を分析するより先に、
自分を分析する方が必要だった、
ということです。

今日も私は、
自分を分析することを忘れずに
積み立てを続けています。


凡人太郎


SpaceXの価値の半分以上は
イーロン・マスクだと思っています。

それくらいの影響も価値も
実際にあるとも思っています。

でも、少し危うい人であるのも感じている(笑)。

今の下がり具合は少し想像と違うけれど、
たぶん1、2年もすればまたどんどん上がっていくのだろうとは思っています。

ただ、危うい人っていう感覚が暴落時、
自分の行動に影響することは、
痛いほど理解している。

結局はビビリなだけなのかもしれません(笑)。

そんなこと言いながら、
SpaceXの株価を追ってしまう凡人ですが、
興味があれば「フォロー」しておくと、
次の記事を見つけやすくなると思います。


次回は、成長投資枠の話。

NISAに、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があるのは、みなさんご存知かと思います。

個人的には、全部成長投資枠に統合する仕組みにすればいいのに、と思ってしまうのは私だけですか?(笑)

選択肢が無数にある「成長投資枠」。

ここをどう使うかについて、考えてみる話です。


👉️次の記事(成長投資枠、何を買えばいい?答えは銘柄じゃなかった億り人の話)

👈️前の記事(ポートフォリオは世界観ではなく、怖さの配分だった)

いいなと思ったら応援しよう!

凡人太郎|7年で1億のサラリーマン投資家│インデックス投資 私の記事が参考になれば、それが一番の喜びです。 引き続き応援よろしくお願いします。