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2-17 用途別の定石:場面ごとの「勝ちパターン」を持つ

要約はうまくいくのに、レビュー依頼は毎回外れる。用途によって当たり外れがある気がする——その感覚、気のせいではありません。

用途ごとに、失敗の型が違うのです。型が違えば、対策も違います。

この記事で渡すのは、その仕組みです。


◆この話が復習になる人:主要な用途ごとに定石のプロンプトを持っている方。その場合は2-18 エージェントへの委任プロンプトへ。

このレクチャーのゴール: 頻出7用途の定石を押さえ、ゼロから考えずに質の高い依頼ができるようになる。

頻出用途には、失敗の原因と対策がすでに定石化できます。文章が「ふわっとする」のは目的・読者・構成の未指定。要約が使えないのは粒度と観点の未指定。レビューが甘いのは評価軸の未指定——原因はいつも同じ構造です。


ここまでの原理と技術を、実務の頻出場面に落とし込んだ「定石集」を持ちましょう。どれも依頼前の6問と応用技術の組み合わせです。

  • ①文章作成:AIの文章が「ふわっとする」のは、目的・読者・構成の指定がないから。「誰に・何のために・どんな構成で」の3点を渡し、構成は見出しレベルで指定する。

  • ②推敲・編集:「良くして」は禁句。「誤字脱字→論理の流れ→トーン」と観点を分け、段階的に直させる。一度に全部直させると、良かった部分まで書き換えられる。

  • ③要約・分析:失敗の原因は粒度と観点の未指定。「3行で」「経営判断に関わる点を中心に」「課題と機会に分けて」のように、粒度・観点・構造の3点セットで頼む。

  • ④大量データ処理:2-5と2-11の合わせ技。チャンク(塊)に分割し、各チャンクを同じ形式で処理させ、最後に統合する(マップリデュース方式)。

  • ⑤レビュー依頼:「レビューして」ではなく、評価の観点(論理・実現性・リスクなど)・辛口度合い・指摘の形式(重要度順に5つまで)を指定する。

  • ⑥推測・考察:レビューから顧客ニーズを推測させる類のタスクでは、「事実と推測を分けて書く」「推測には根拠を添える」を必ず制約に入れる。

  • ⑦学習・リサーチ:説明レベルの調整(「中学生向け」→「実務者向け」)、ソクラテス式対話(「私に質問しながら理解度を確かめて」)、知識の確認(「私の理解を要約するので誤りを指摘して」)の3技法が強力。

これらの定石は暗記するものではありません。すべて「確率の誘導」「コンテキスト設計」「境界の明示」という原理の応用例です。新しい用途に出会ったら、原理から自分の定石を作る——それがこの部の到達点です。

保存版・用途別の急所

  • 頻出用途には定石がある。ゼロから考えず、型から入って調整する

  • どの定石も「粒度・観点・構造を指定する」「事実と推測を分ける」など原理の応用

  • 新しい用途では、原理から自分の定石を設計する

冒頭の"レビューだけ毎回外れる"は、評価軸の未指定が原因です。


やってみよう: 自分の業務で最も頻度の高い用途を1つ選び、この定石をベースに「マイ定型プロンプト」を作ってライブラリに登録しましょう。外れやすいレビュー依頼の型はこちらです。

次の成果物をレビューしてください。評価の観点:〔論理/実現性/リスク等〕。辛口度:〔厳しめ〕。指摘は重要度順に5つまで、各指摘に修正案を添えて。成果物:〔ここに貼る〕


📍 番号や読む順に迷ったら講座マップへ。目的別ルートと全84レクチャーの対応表があります。


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