#1302 雑誌論38|ヤングキング
雑誌論、前回のヤングアニマルに続いて、今回はヤングキングについて紹介しましょう。
ついでに「ヤングキングBULL」「ヤングキングアワーズ」「ヤングキングアワーズGH」なども併せて紹介します。
ヤングキングとは?

ヤングキングは少年画報社が発行する青年向け漫画雑誌であり、1987年に創刊され、毎月第2・第4月曜日に発売されている隔週刊誌です。
対象読者は主に10代後半から30代の男性で、ヤンジャンやヤンマガなどと言った青年漫画誌の一角を担っている漫画雑誌ですが、かなりジャンルに偏りが見られて、かなりハードコア層からの支持を集めている漫画雑誌ですね。
ヤングキングの魅力

1. 硬派で男臭い作品が多い
もう、これに尽きると思っています。
創刊当初から「硬派な青年誌」というスタイルを貫いており、任侠・アウトロー・不良・アングラ系の作品を多く掲載してきており、そのイズムは今も継承されています。
ヤンキー漫画や暴力的なアクション漫画、さらにはセクシー要素を含む作品など、刺激的な作品群が特徴であり、徹底的に媚びないスタイルで読者を選ぶ感じの雑誌となっております。
汗を流してチームで闘うスポ根マンガとか、ナヨナヨした男が可愛い女性キャラにモテまくるみたいなラブコメなどはカラーに合わず、スポーツであれば野球賭博、ラブコメで言えばレイプみたいな感じですかね笑
2. 読み切りと連載のバランス
新人作家の読み切り掲載にも積極的で、青年誌らしい骨太な作風を発表する場として機能しているらしいです。
らしいというのは僕がよく分かっていないだけなのですが、いきなりメジャー誌で書くよりも、ヤングキングみたいなマイナー…とまでは言わないですが、ライバルが少なそうな雑誌で連載を開始するのはアリだと思います。
高卒でJ2のチームに入団して経験を積むに近い感覚ですね。
但し、どうしても書くジャンルはある程度決められているので、スポ根漫画が書きたい人は野球賭博(略)
3. 姉妹誌との連携
『ヤングキングアワーズ』や『ヤングキングBULL』といった派生誌もあり、それぞれファンタジー・SF寄りやアングラ寄りなど特色を持っているようです笑
BULLに至っては、ただでさえ硬派なヤングキングを更に強気にした内容とのこと笑
なかなか攻めに出ますね笑
ヤングキングで読んでおきたい漫画BEST10
10位 たもっさん

元々は「たもっさんの時間」のタイトルで、ヤンマガのアッパーズで連載されていた作品なんですが、アッパーズの休刊に伴いヤングキングに移籍した、風間やんわり先生の名作ですね。
このたもっさんはうざったく暑っ苦しいながらも正論を振りかざす感じで、僕も1巻だけ持ってましたね。
高いギャグセンスを持ちながら、時にメロウになったりで、改めて独自の観点を持った秀逸な漫画家でした。
改めて、風間やんわり先生の冥福を祈ります。
9位 ドンケツ

現在のヤングキングの柱的な漫画ですね。
この漫画が柱になる時点で、雑誌のカラーが伝わるのではないでしょうか笑
元々ヤンマガでアーサーGARAGEを描いていた、たーし先生の作品ですね。
この漫画を知らなくても、この鬼インパクトのひとコマを知っている人は多いのではないでしょうか?

この沢田マサトシというヤクザは敵対する組に対してロケットランチャーを撃ち込み、ロケットランチャーのマサ通称ロケマサと呼ばれています笑
とにかくそんな感じで、何も考えずに読める作品ですね笑
8位 鉄板少女アカネ!!

鉄板焼き屋の娘が料理対決する「将太の寿司」の鉄板料理版といった漫画ですが、何故か実写化された事で有名ですね笑
まだブレイク前の堀北真希が主演していましたが、打ち切りの憂き目にあってしまったようで、おそらく堀北真希もキャリアの中で黒歴史と思っているでしょうね笑

7位 鬼門街

高橋ヒロシ先生のデビュー作「HEY!リキ」を暖簾分けしてもらって引き継いだ、元高橋組アシスタントの永田先生の作品です。
僕だけかも知れませんが、この鬼門街がやたらとFacebook広告で出てきますね(美人局のやつ)
そんな感じで昔何巻か読んだんですが、ほとんど覚えてないです笑
確かこの鬼がスタンド的な感じで出てきた記憶もあるんですが、定かでは無いですね笑
6位 ギャングキング

当時のヤングキングを引っ張っていた看板作品ですね。
彫り師を目指す少年というこれまでに無かった感覚の漫画であり、僕の友人のヤングキング好きはこの漫画を不良漫画に必要なものが全部入っていると絶賛していました。
この作品以降も柳内先生は多く作品を生み出してますね。
5位 GOLD

サムライソルジャーでお馴染みの山本隆一郎先生の初期の代表作ですね。
この漫画もまたヤンキー漫画の王道的な展開で、一気に全部読んでしまう漫画だった記憶がありますが…
ただ全然覚えてないですね笑
この人の漫画は全部面白いので、また読みたいですね。
4位 スモーキング・サベージ

ここから2位までの作品はすべて「復讐代行」的な漫画ですね。ひとつの漫画雑誌に復讐代行漫画が多すぎるんです笑
このスモーキング・サベージは、主人公達はホームレスなんですけど、元外科医や元薬剤師とか特殊能力を持つ人たちで、法律で裁けない悪を裁いたりする物語です。
昔読んで内容もほとんど忘れちゃったんですが、すごい適当な絵の双子の拷問がえげつなかった記憶がありますね。
3位 シマウマ

この漫画も結構流行りましたね。
例によって復讐代行の話で、作中では回収屋と呼んでいました。
復讐の描写がなかなかエグく、芸能人の全身に刺青を入れたり、黒人のゲイにカマを掘らせたり、スッキリすると言うよりかはターゲットに同情してしまうリベンジっぷりでしたね笑
途中でよく分からなくなって、そこからは読んでないのですが、結構面白かったのでまた読み直したいですね。
2位 善悪の屑(外道の歌)

これまた読むと気分が悪くなる系の漫画ですね。
最近窪塚が主演で実写化されたのも記憶に新しいでしょう。
元々は善悪の屑という作品で、その続編が外道の歌という感じですね。
復讐代行を行う2人組の話で、主人公のカモは「光市殺人事件」的な感じで妻と子を殺されるトラウマを持ち、相棒のトラも母親を殺して刑務所に入った奴を殺そうとしてたり、色々抱えてるコンビが復讐代行をすることで、泣き寝入りする遺族や被害者の復讐をして、自分たちも救われようとする話ですね。
コンクリートとか、スーパーフリーとか、実際にあった事件をモチーフにしているだけにリアリティがある怖さがあり、復讐描写もまたグロい感じで、とにかく気分が悪くなる作品です。
なので覚悟がない人は読まない方がいいです笑
1位 QP

そしてなんと言ってもこれでしょう。
僕が唯一ヤングキングで持っていた漫画ですね。
この漫画の素晴らしいところはヤンキー漫画というかアウトロー漫画でありながらも、普通の一般市民もしっかりとフォーカスをあてているところですね。
漫画家を目指す幸四郎とか、デブの野口とか、ヤンキーだけじゃ無くて、そうしたヤンキー以外の活躍を同時並行で進めていくのがすごく良かったです。
もっと評価されて良い漫画ですね。
まとめ
そんな感じでなかなかセレクトが難しかったですが、コア層を攻めるこの雑誌のスタイルは好きなので、これからも貫いてほしいですね!
