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#1094 アルバム論82|Harlem Jets / Blankey Jet City(2000)

アルバム論、3月から2ヶ月ちょいに渡りブランキーアルバムを紹介し続けて参りましたが、ついに最後のスタジオアルバムとなりました。
そんな感じで前作「ロメオの心臓」から2年ぶり、2000年にリリースされた8thアルバム「Harlem Jets」について語ります。


Harlem Jetsとは?

2000年4月12日にリリースされたアルバムの先行シングル「Sea Side Jet City」が己のバンド名を冠した感じであり、僕らの周りでも「Sea Side Jet City、メッチャカッコいいな」という話をしており、その後にリリースされる予定だったアルバムに僕らは胸膨らませて期待をしておりました。

そんな最中で5月10日にアルバムがリリースされたのですが、その日の朝日新聞の紙面でまさかの解散発表・・・とにかく悲しかったですね。

バンド史上最高傑作「HARLEM JETS」を世に放ち、
ブランキージェットシティは解散します。

そんなラストアルバムのHarlem Jetsは、これまでのブランキーの集大成のような感じで、非常に聞きやすくて愛すべきアルバムでした。

「ダンデライオン」「ペピン」が収録されてなかったのですが、それでもロメオの心臓に次ぐ売り上げを記録したアルバムで、ファンにも非常に人気のあるアルバムだったりします。


Harlem Jets 歌詞カード紹介

このアルバムはリアルタイムでは買っていないのですが、聞きたくなって大学時代とかに中古で買った記憶がありますね。

ベンジーが描いた絵です。センスありすぎですね。


このCDのプレス絵はメチャクチャカッコいいですね。


歌詞カードの大半はベンジーの絵が占めています。


歌詞はシンプルに黒地に白で表示。


そしてエンドクレジット。all the BLANKISTが熱いですね。


SWEET DAYSとSEA SIDE JET CITYのシングルも持ってました。懐かしいですね・・・


Harlem Jets 渾身の全曲解説

1. SEA SIDE JET CITY

先行シングルでもあったこの曲はバンド名をほとんど冠した感じで、正に原点回帰と言っても過言では無いような、とにかくゴキゲンでカッコいい曲でした。

軽快なギターリフとベンジーのヴォーカルと、なんとなく曲名から想起される開放感のある展開が目まぐるしく変わり、バンドで演奏したら最高に楽しい感じですね。

あとは歌詞です。
Blankeyは市長の名前だったはずなので、そんなBlankeyが統治するこの町は海沿いで、ちょっと危険な感じの魅力的な街なんですね。
この辺の歌詞が好きです。

Spark Jet City 愛しているとかいないとか
Spark Jet City どうでもいいぜそんな事柄

そんな感じでゴキゲンなロックンロールでこのアルバムは始まります。


2. CAMARO

2曲目のCAMARO。オープンカーですね。
Sea Side Jet Cityではガンガン走っているのでしょう。

2曲目にしては重い感じの曲ですが歌詞基本爽やかで、この世界に生まれたことを祝福し、そしてこのCAMAROを「めちゃくちゃいいね」と褒めてくれる感じですね。
アルバム「LAST DANCE」のDisc1の最後の曲なので、そのポジションの印象の方が強かったりします。


3. ADVENTURE OF GOOFY

グーフィーの冒険ですね。
いきなり始まるベースソロが良い感じです。
大学時代の友人が好きで、カラオケでよく歌っていましたね。

で、今回調べていて初めて知ったんですが、この曲のサビは椎名林檎に捧げた卑猥な意味があるのでは?という説が何個かありました。

この街をすべて真っ赤なリンゴで埋め尽くせ
その中を泳いで その中を泳いでビーチパラソルを立てよう

林檎はこの時期「罪と罰」をリリースしており、ガッツリベンジーにギター弾いてもらっていた時期だったりもしますが、どうでもいいぜそんな事柄という感じです笑


4. PANTERA

この曲は今回調べて初めて知りましたが、ベンジーしか参加していないようです。この辺の関係性がちょっと謎ですね。更にこの曲名があのメタルバンドから来てるのかなども、色々と謎の曲であり、色々な意味で重い曲だったりします。

この曲も大学時代に前述の友人が良く歌ってました。
この辺を歌う辺りがなんというか上級者ですよね笑


5. SALINGER

「ライ麦畑でつかまえて」の著者J・D・サリンジャーの名前をタイトルにした曲で、ライブでも登場する頻度が多かった人気の曲です。
解散後にもベンジーが歌う機会が多いようです。

かなり勢いよく歌詞が流れていくのですが、とにかく難解な歌詞です。
サリンジャーの著作を読んでいたら分かるという世界線でもおそらく無いでしょう笑

イントロのギターの時点でカッコいいんですけど、ベースの入りもカッコいい。ナカタツの途中で暴れだすドラムもカッコいい。そして何と言ってもグルーヴがエグイですね。
よくこれもギター弾きながら歌えると思ってしまう、そんなグルーヴがありますね。

原曲ではベンジーが低めのキーで最初から最後まで歌い、それはそれでカッコいいんですけど、ライブバージョンでは2番から1オクターブ上げて歌うのが最高にクールなので、ライブの方が俄然カッコいいです。


6. 不良の森

このアルバムの核となる曲ですね。
そして3rdC.B.Jimに収録されていた悪いひとたちに通じるものを感じる曲で、初期を代表するロックバラードが悪いひとたちであれば、後期を代表するロックバラードがこの「不良の森」でしょう。
11分と長尺の曲なんですが、全体的に奇麗な曲で、そんなに長さを感じさせない魔力を持った曲です。

静かな森のなかで、不良は麻薬をやり続けるというフレーズで始まります笑
ただそれ以外の歌詞のフレーズは非常に奇麗なフレーズが多いので、恐らくトリップしている感じなんでしょう笑

で、今思い出したんですけど、僕が通っていた高校は山奥にあって、昼休みにちょくちょく煙草を吸いに森の中に行って一服していたんですけど、そこを「不良の森」と呼んでいましたね笑


7. SWEET DAYS

そしてこの曲も大好きな曲ですね。
この不良の森の次の7曲目と言う位置が絶妙です。
ベンジー曰く「ブランキー史上一、二を争う爽やかな曲」です。

リリースされたタイミングでオリコン10位だったのでサビだけは認識してましたが、高校に入って初めてちゃんと聞いてカッコよさに惚れた記憶があります。とにかく最高にシンプルでカッコいいロックンロールです。
SNUFFのカヴァーもアホで良かったですね。

ベンジーの優しいギターとAメロのヴォーカルで始まり「可愛いクマのお守り揺れているよ」から入るテリーのハイポジションのベースが最高にクールですね。あのフレーズは未だに弾ける位、当時から弾きまくってました。

そして爽やかなサビ、爽やかなギターソロ、爽やかな展開と爽やか尽くしでありつつ、歌詞が最高にパンクスだったりするのが非常に秀逸。
PVもカッコいいですね。


ただやはりこの曲もライブで聞きたいものです。
このAメロ~Bメロ~そしてサビの爆発なグルーヴは本当に惚れます。
これだけシンプルな曲をここまでカッコよくできるのがブランキーの魅力ですね。


8. 動物実験撲滅ソング

ベンジーらしい思いが込められたタイトルの曲です。
ただ歌詞では一切タイトルに結び付く事は言っておらず、照井さんが登場してきたり、とにかく難解でダークな感じの雰囲気の曲です。
SWEET DAYSの後なので余計感じるかも知れませんね。


9. DERRINGER

この曲PVあったんですね・・・初めて知りました。
SWEET DAYSと両A面の曲なんですが、どうしてもSWEET DAYSの方がシングル扱されてしまうので不遇な曲だったりします。
ちなみにデリンジャーとは拳銃の意味ですね。


この曲は何と言ってもテリーのウッドベースに尽きます。最高にカッコいいですね。特にライブで聞くとカッコいさ数倍です。
そして全体的にゴキゲンで楽しい曲であり、ライブで盛り上がる曲ですね。

そう言えば大学時代にバイト先でブランキーがちょっと好きな後輩がいて、サリンジャーとデリンジャーをなかなか覚えられないみたいな話になり、僕が説明した後に「サリンジャーがハイホーで、デリンジャーがサミーですね」と言っていたのを20年ぶりに思い出しましたね笑
クソどーでもいい余談でした笑


10. リス(STRIP ver.)

アコースティックな曲です。
この曲も「動物実験撲滅ソング」同様、なんでタイトルがリスなのかが分からなかったりするんですが、最後の方でかろうじて「リスも冬支度」と触れるので、「あ、リスの曲なんだな」と理解できます笑

Sea Side Jet Cityのc/wの方ではもう少しバンドサウンドが入ってますが、それでも全体的にゆっくり目な曲ですね。
ラストに繋がる感じの曲です。


11. COME ON(VERSION1)

そしてブランキーのスタジオアルバムの最後の曲が、このCOME ONですね。ラストに相応しい、このアルバムで恐らく一番人気の曲では無いでしょうか?

このアルバムは、ブランキー市長がSea SideにあるHarlemなこの街を紹介したと僕は解釈しているんですけど、そんな街に「来いよ」と最後に呼び掛けているのがこの曲と思っております。

とにかく最後に相応しいメロウでセンチメンタルな要素も含みつつ、それよりもギターとベースとドラムが最高にカッコよく、歌詞もこれまでの歩みを振り返るようなフレーズがあったりで、そしてメロディも最高に美しく、本当に泣ける曲です。

そして歌詞も素晴らしいですね。
初めて聞いた時、もう解散するものとして聞いたので、この辺のフレーズとか凄く染みました。

いつか君がいなくっても いつか僕が灰になっても
怖がることは何一つない ぼくたちは多分つながっている
確かな事は言えないけれど 今まで生きて解っちまった
だって答えはどこにもないよ 感じてることそれが全てさ

ブランキーが解散してもずっとベンジーと繋がっていたいと思いましたね。

最後だけどポジティブに、ポップに終わらせるというスタンス。大好きな曲です。


まとめ

そんな感じで久々に聞き返して、2000年当時を思い出してメロウになりました。ブランキーは本当に青春でしたね。

そんな感じでHarlem Jetsを紹介して、ブランキーの全スタジオアルバムを紹介しましたが、まだ紹介できていない曲がいくつかありますので、次回アルバム論はブランキー最終回ということで、アルバム未収録曲について紹介しましょう。


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