#1224 アルバム論95|Rodeo Tandem Beat Specter / thee michelle gun elephant(2001)
ミッシェルのアルバムも、残すところ少なくなってきました。
今回紹介するのはカサノバ・スネイクより1年2ヶ月ぶりにリリースされた6thアルバム「ロデオ・タンデム・ビート・スペクター」を紹介しましょう。
Rodeo Tandem Beat Specterとは?

2001年5月にリリースされた本作は初登場3位と、これまでのミッシェルのアルバムの中で最高位を記録しました。
シングル曲「ベイビー・スターダスト」「暴かれた世界」を含む内容となっており、これまでのヤンチャなミッシェルと比較して「大人なミッシェル」という感じの印象がありますね。
それは、この後にも紹介するのですが「パーティーは終わりにしたんだ」というフレーズが、それを物語っています。
早速解説していきましょう!
Rodeo Tandem Beat Specter 魂の全曲紹介
1. シトロエンの孤独
本作は1曲目から、これまでにないイキフンの大人なミッシェルを体感できます。
キューちゃんのイカしたビートに乗せたアベの縦横無尽なリフに乗るのは、チバの歌というよりかはラップというか、ラップというよりか呟きというような、メロディがある訳ではないのですが、とにかく語り掛けるようにまくしたてる声と叫びが非常にいい感じです。
最後の叫びと可も最高にクールです。
歌詞がメチャクチャブランキーっぽくて好きですね。
「荒馬二人乗り ビートの亡霊」とアルバムの和訳も歌詞の中で歌っているのもですが、RUN CHICKEN CARNIVALで「乱痴気カーニバル」と呼んだり、各都市に別れを告げたりと、なかなかストーリー性を感じる曲ですね。
ちなみに余談ですが、大学時代の友人と久しぶりに会い、その友人がシトロエンに乗っていたので「シトロエンの孤独か…」と言うと、ミッシェルを途中で卒業したそいつは「?」を浮かべておりまして。
で、次に会う友人にも、「シトロエンの孤独ね…」と言われており、またその次に会う友人にも「シトロエンの孤独やね…」と言われており、流石に覚えてました笑
2. アリゲーター・ナイト
1stではトカゲ、前作はスネイク(コブラ)と来て、本作はアリゲーターと、得意の爬虫類(両生類?)シリーズですね。
わりと今曲はこれまでのギヤ・ブルーズなどの流れを継承するストレートなロックンロールですが、この曲も割と歌詞にブランキーを探してしまいます。
「ねぇ僕コウモリさんと握手をしたんだよ」
割れた古い45は散弾銃のアコーディオン
「エサをさがしてる猫の目を見た?」
嘆きのトロ―ジャンがあの娘に電話してる
この辺の歌詞にブランキーさを感じてしまうのは僕だけでは無いでしょう。
とにかくシンプルにカッコいい曲ですね。
3. 暴かれた世界
歌詞に速攻「ロデオ・タンデム・ビート・スペクター」と出てくるように、ゴリゴリのアルバムの先行シングルです。
これまでのミッシェルのシングルでは無かった感じのシンプルな構成で、全然メロディアスじゃない辺りがミッシェルらしいですね笑
リフとかに洋楽パンクの風を感じます。
そんな感じのこの曲ですが、何と言ってもこの歌詞でしょう。
色々な示唆を感じますが・・・
パーティーは終わりにしたんだ
以前にライターの長谷川さんが書いた「WITH THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」を紹介しましたが、そこでもこのフレーズを何故使ったかを長谷川さんが全メンバーに聞きまくっています笑
ちなみにチバは「そういう気分だった」と適当に答えて、アベは「答えたくない」、ウエノは「聞き手に判断して欲しい」、キューちゃんは「強烈なワードですよね」と回答しています。
4. ゴッド・ジャズ・タイム
いきなりウエノのかっこいいベースで入り、アベの高速カッティング、そして勢いのあるキューちゃんのドラムが入り、イントロからかなりテンションハイテンション。まさにゴッド・ジャズ・タイム!
そんな感じでライブで栄える終始カッコいい曲ですが、やはりサビですね。
ゴッジャズ、ゴッジャズ、ゴッジャズタイム!
ゴッジャズ、ゴッジャズ、ゴッジャズタイム!
ゴッジャズ、ゴッジャズ、ゴッジャズタイム!
ゴッジャズ、ゴッジャズ、ゴッジャズタイム!
クラウドサーフを誘発する以外の何物でもないでしょう笑
5. ベイビー・スターダスト
まずベイビー・スターダストという意味が分かるようで分からない歌詞がカッコいいですね。
イントロはわりとゆっくり目にリフを聞かせる感じなんですけど、Aメロに近づくにつれてテンポアップして、そのまま最後までハイテンションで進むライブで盛り上がる曲ですね。
僕が唯一見たミッシェルのライブでも2曲目だったんですが、1曲目がドロップだっただけにここでみんなギアが入っていましたね。
この辺の歌詞は良い感じですね。
天使はずいぶん悪魔に憧れていて
自分の羽を真っ黒に塗りつぶした
どうしても角だけが生えてこないと
嘆く姿はどう見ても天使だった
PVもいい感じに意味分からなくてカッコいいです。
6. リタ
エッジの利いた曲が続いたので、ちょっと小休止ですね。
このリタは多分女性の名前で、そんな女性を呼び続ける曲ですね。
「花束はいらないからビールをくれ」と、
「赤いキャデラックまで来いよ」と、そんな感じで淡々と続く曲ですね。
ラスサビでチバが「赤いキャデラック!」と叫ぶのがカッコいいです。
7. ビート・スペクター・ブキャナン
ここでインストが入ります。
アベの単音ギターが染みる、そんなジャズなインストですね。
ちなみにこのブキャナンはどういう意味か分かりませんが、姓名や地名に使われたり、いくつかの意味を持つワードとのこと。
もう1曲のインストが「ガルシア」なので、荒馬に乗ってるビートの亡霊の2人組が「ブキャナン」と「ガルシア」という意味で解釈しましょう。
8. ターキー
ここからアルバムの第2部と言った所でしょうか。
アベのギターリフから、キューちゃんのドラムロールと共に、かなりグルーヴィーでゴキゲンなイントロが聞こえます。
なんとなくハイロウズっぽいイキフンを感じてカッコいいですね。
サビの最後、チバの声だけになる所もカッコいいです。
ハッピー・ポルノ・スター・アイ・ラブ・ユー
LOVEとピースは違うことなのさ
歌詞もロックンロールでカッコいいです。
なんでターキー(七面鳥)なのかは分からないですが・・・笑
9. ブレーキはずれた俺の心臓
ターキーに続いてロックンロールな曲が続きます。
正にタイトルの通り、止まらないでスピーディーな展開の曲です。
3rdのチキン・ゾンビーズとか4thのギヤ・ブルーズに入っていてもおかしくないハイテンポな曲ですが、アルバムの冒頭で「大人なミッシェル」という説明をしました通り、やっぱりその時期に比べて洗練された感じがしますね。
10. マーガレット
「ターキー」と「ブレーキ外れた俺の心臓」に比べると少しテンポは落ちますが、この曲もゴリゴリのロックンロールでいい感じです。
イントロのアベのギターもカッコいいんですが、中盤のソロもいい感じです。そして何と言ってもソロが終わってからのキューちゃんのドラムのテンポアップからのAメロの繋ぎがカッコいいですね。
ライブで聞いたら最高にカッコいいでしょう。
11. バード・ランド・シンディー
ゴキゲンなロカビリー調な曲で、カサノバ・スネイクに収録されていてもおかしくないノリの曲です。
この曲はウエノがウッドベースを弾いているんですね。
なのでライブの動画を探したんですが、このライブでは普通のエレキベースを弾いてました笑
12. ビート・スペクター・ガルシア
前述の「ブキャナン」と同じテイストのインストです。
箸休め的な感じでゆったり聞きましょう。
ちなみにガルシアと聞くと、龍虎の拳のロバート・ガルシアであったり、高校鉄拳伝タフのエドワード・C・ガルシアを思い浮かべるのは私だけでは無いでしょう。
13. 赤毛のケリー
このアルバムのベストソングですね。
どのアルバムでもミッシェルはラストにとっておきの曲を持ってくる傾向があると思っておりますが、ダニー・ゴーとも、ドロップとも違うタイプの曲ですね。
最早シングルでもおかしくないんじゃないかなという位、とにかくポップでメロディアスでありつつ、更に最高にカッコいいロックンロールです。
もう冒頭のギターリフからカッコいいですが、そこから展開するAメロ+サビ、そして2番のAメロが終わってから転調する辺りが非常にカッコいい。
PVも渋く、カッコいいですね。
後期ミッシェルを代表する名曲です。
まとめ
そんな感じで次回はラストアルバム「SABRINA HEAVEN」と、ミニアルバム「SABRINA NO HEAVEN」を合わせて紹介しましょう。
ミッシェルもあと少しと考えるとなかなか寂しいですが・・・
