AI時代にこそ必要な「問題を見つける力」@問題解決1枚思考
今話題の「問題解決1枚シート」。私はその原点を13年前に見ていた。
最近、STUDY HACKERで紹介されていた大嶋祥誉さんの「問題解決1枚シート」を見て、思わず懐かしくなった。
このノウハウは、私の親友である大嶋祥誉さんが長年かけて磨き上げてきたものだ。
私たちの出会いは2013年。
当時、私は某社で人材開発を担当していた。
しかし正直に言うと、悩んでいた。
研修をやっても業績が上がらないのだ。
リーダーシップ研修。
チームビルディング研修。
戦略思考研修
等々
世の中で評価の高い研修は一通り試した。
受講者の満足度は高い。
アンケート結果も悪くない。
それなのに現場の成果につながらない。
なぜだろう。
私は徹底的に考えた。
そして一つの結論にたどり着いた。
結局、仕事で成果を出すために必要なのは「問題解決力」ではないか、と。
問題を発見する力。
原因を見極める力。
打ち手を考える力。
そして実行する力。
業種や職種が違っても、最後はここに行き着く。
そこで私は問題解決について徹底的に学び始めた。
これが私の人材開発時代のノウハウの一つでもある。
まず課題を定義する。
次に、その課題を解決する本を探す。
1冊読んで終わりではない。
テーマによっては10冊以上読むことも珍しくなかった。
そして、本当に価値があると思ったら著者に会う。
出版社経由で連絡したり、知人をたどったり、とにかく会いに行く。
そんなことを繰り返し、実際にお会いした著者は100人を超えた。
もちろん全員が講師をしているわけではない。
講演をしない人もいる。
研修を引き受けない人もいる。
会って話を聞くだけで終わることも多かった。
そんな中で出会ったのが、大嶋祥誉さんの『マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書』だった。
当時、問題解決に関する本は数多く読んでいた。
しかし多くは難しかった。
理屈は正しい。
でも現場ですぐに使えない。
研修に落とし込みにくい。
そんな本が多かった。
ところが大嶋さんの本は違った。
マッキンゼーで培われた問題解決の考え方が、驚くほどわかりやすく整理されていた。
しかも現場で実践できる形になっていた。
読んだ瞬間に思った。
「これは使える」
私はすぐに大嶋さんを探した。
そして連絡を取った。
実際にお会いし、その後も何度もディスカッションをさせていただいた。
問題解決とは何か。
現場でどう使うのか。
社員にどう伝えるのか。
そんな議論を重ねる中で信頼関係が生まれ、最終的には100人以上を対象とした研修をお願いすることになった。
そして今、話題になっている「問題解決1枚シート」
そんな大嶋さんが現在広めているのが「問題解決1枚シート」だ。
正直に言うと、私はこのシートを見て、
「ああ、ここまで進化したのか」
と思った。
なぜなら、このシートには問題解決の本質が驚くほどシンプルに凝縮されているからだ。
多くの人は問題が起きると、すぐ解決策を考える。
売上が落ちた。
広告を増やそう。
離職者が増えた。
給料を上げよう。
会議が長い。
時間制限を設けよう。
しかし、その多くは失敗する。
なぜか。
問題を定義していないからだ。
実は私たちが「問題」だと思っているものの多くは、問題ではなく現象である。
売上が落ちた。
これは現象だ。
なぜ落ちたのか。
新規顧客が減ったのか。
既存顧客が離れたのか。
競合が強くなったのか。
営業プロセスに課題があるのか。
ここを掘り下げなければ、本当の問題にはたどり着けない。
大嶋さんの1枚シートが優れているのは、解決策を急がせないことだ。
まず現状を整理する。
次に原因を考える。
そして本当に解くべき課題を見つける。
そのうえで解決策を考える。
当たり前のようだが、多くの人はこの順番を飛ばしてしまう。
だから同じ問題が何度も繰り返される。
AI時代だからこそ必要な力
ChatGPTをはじめとする生成AIは、驚くほど優秀になった。
質問すれば答えてくれる。
資料も作ってくれる。
アイデアも出してくれる。
しかしAIは、本当に解くべき問題を決めてくれるわけではない。
間違った問いを入力すれば、間違った答えが返ってくる。
だからこそ重要なのは、
何が問題なのか。
本当に解くべき課題は何なのか。
を見極める力だ。
私は13年前、人材開発担当として問題解決を学び続ける中で、その重要性に気づいた。
そして、その答えの一つを大嶋祥誉さんから学んだ。
今、彼女が発信している「問題解決1枚シート」は、その集大成の一つだと思う。
難しい理論ではない。
特別な人だけの技術でもない。
誰もが使える。
しかし本質を外さない。
だから私は、このツールが多くの人に広がってほしいと思っている。
13年前、一冊の本を読んで著者を探した私の直感は、間違っていなかったようだ。
1. 今話題の「問題解決1枚シート」。私はその原点を13年前に見ていた
2. 著者100人と会った私が、大嶋祥誉さんに100人研修を依頼した理由
3. 研修をやっても業績が上がらない。その答えは「問題解決力」だった
4. AI時代にこそ必要な「問題を見つける力」
5. なぜ大嶋祥誉さんの問題解決メソッドは進化し続けるのか
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