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家族が逮捕されたと連絡が来たら、最初に確認する5つのこと

警察から「あなたのご主人を逮捕した。」と突然連絡が来る。

この場面では、多くの方が「どうしてそんなことになったのか。」「本人には会えるのか。」「会社や学校にはどう説明すればよいのか。」「会社にはどう連絡をしたら良いのか。」などと一気に不安になります。

もちろん、どれも大事な問題です。ただ、最初に確認すべきことを間違えると、本人の取調べ対応や弁護士との接続が後回しになってしまいます。

この記事でまず伝えたい結論は、家族が逮捕されたと聞いたときに最初に確認すべきなのは、警察署名、容疑名、逮捕日時、接見禁止の有無又は勾留後につく可能性、本人が弁護士と会えているかの5つだということです。

最初に確認する5つのこと

逮捕の連絡を受けたら、まず次の5つをメモしておいて下さい。

  • どこの警察署にいるのか

  • 何の容疑で逮捕されたのか

  • いつ逮捕されたのか

  • 現在は逮捕中か、すでに勾留決定が出ているか。勾留後であれば、接見等禁止決定が出ているか。

  • 本人が弁護士と会えているのか

この5つが分かるだけで、その後の動き方はかなり整理できます。

警察署が分からなければ、弁護士が接見に行くことも、家族が差し入れを検討することもできません。容疑名が分からなければ、事件の種類に応じた見通しを立てにくくなります。逮捕日時が分からなければ、今手続き上どの段階にいるのかも見えません。
これらは弁護士が活動を開始するために必要不可欠な情報です。だからこそ、家族が最初にすべきことは、これらの情報をきちんと弁護士に伝えられるようにすることなのです。

家族がすぐ本人に会えるとは限りません

家族としては、まず本人に会いたいと思うはずです。何をするにしろそれからだと。しかし、逮捕直後に家族が本人と自由に会えることはありません。まだ勾留されていなければ会えませんし、勾留後に接見等禁止が付けばやはり会えません。

家族が会えないからといって、本人が完全に孤立するわけではありません。刑事訴訟法第39条第1項は、身体拘束を受けている被疑者が弁護人と立会人なく接見できることを定めています。家族が会えない状況でも、弁護士は本人と会い、取調べ対応や今後の方針を話し合うことができます。家族が直接会えないときほど、弁護士につなぐ意味は大きくなります。

最初に危ないのは取調べです

逮捕された本人は、強い不安の中にいます。
早く誤解を解きたい。家族に迷惑をかけたくない。仕事を失いたくない。そう考えて、取調べで一生懸命説明しようとする人が少なくありません。

しかし、刑事事件では、その誠実さがそのまま良い結果につながるとは限りません。取調べで話した内容は、供述調書として記録に残されることになります。後から内容を争うことはできますが、署名した調書をなかったことにするのは容易ではありません。

しかも、逮捕直後の本人は、捜査機関がどのような証拠を持っているのかをほとんど知りません。何を疑われているのか、どの証拠と自分の説明が食い違うのかも分からないまま、記憶だけで話してしまうことがあります。

日本国憲法第38条第1項は、何人も自己に不利益な供述を強要されないと定めています。刑事訴訟法第198条第2項も、被疑者取調べに際し、自己の意思に反して供述する必要がない旨をあらかじめ告げなければならないと定めています。

黙秘は、やましいから使うというものではありません。不正確な記憶や不用意な言葉で、自分で不利な証拠を作ってしまわないようにする手段です。

差し入れより先に確認すべきこと

逮捕の連絡を受けると、家族は差し入れのことを考えます。着替え、下着、本、現金。留置施設での生活を考えれば、差し入れは大切です。本人にとっても、家族が動いてくれていると分かるだけで支えになります。

ただ、優先順位を間違えてはいけません。
差し入れは、本人の生活を支える行動です。他方で、弁護士との接見は、本人の刑事手続上の不利益を防ぐ行動です。どちらも大切ですが、逮捕直後に先に必要なのは、取調べ対応を整えることです。一度でも調書が作られてしまえばそれが最後まで足を引っ張ります。

本人がすでに弁護士と会えているのか。会えていないなら、当番弁護士を呼んでいるのか。家族の方で弁護人を依頼する必要があるのか。ここの検討は、家族の初動として外せません。

本人がいないと今日にでも止まってしまう生活上の問題

逮捕直後に家族が確認するべきなのは、事件の中身だけではありません。本人が突然いなくなったことで、止まってしまう、介護、育児、支払い、仕事や学校への連絡の棚卸しです。

たとえば、通院予定が近いのか、本人しか分からない介護・育児の段取りがあるのか、家賃、ローン、取引先への支払いなど期限のあるものが、引落以外の方法になっていないかなどです。

このとき、家族が本人の意向を確認する前に会社や学校、主治医へ連絡すると、食い違ってしまうかもしれません。まずは本人の意向を確認し、家族の代表者一人が窓口となって外部へ連絡する体制を整えることが重要です。

家族がやってはいけないこと

本人を助けたいと思うと、家族はすぐに動きたくなります。
関係者に事情を聞く。本人から頼まれた物を片付ける。スマホのメッセージや写真を消した方がよいのではないかと考える。会社や学校に先回りして説明する。

その気持ちは自然です。ただ、刑事事件では、家族の善意の行動が別の問題を生むことがあります。特に、事件に関係しそうな物やデータを動かすことは危険です。証拠を隠した、消した、口裏合わせをしたと見られれば、本人だけでなく家族自身が問題にされることもあります。
家族ができる一番大事な支援は、本人の代わりに動き回ることではありません。必要な情報を整理し、弁護士につなぎ、本人が孤立したまま取調べを受け続けない状態を作ることです。

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FAQ

家族が逮捕されたら、まず何を聞けばよいですか?
警察署名、容疑名、逮捕日時、接見禁止の有無又は勾留後につく可能性、本人が弁護士と会えているかを確認してください。この5つが分かると、接見、差し入れ、身柄解放、勤務先対応の優先順位を整理しやすくなります。

接見禁止がついたら、家族は何もできないのですか?
何もできないわけではありません。家族が本人に会えない場合でも、弁護士は本人と接見できます。家族は弁護士を通じて状況を確認し、差し入れや身柄解放に必要な事情の整理を進めることができます。

会社や学校にはすぐ連絡すべきですか?
必要な連絡を避けるべきではありませんが、どこまで説明するかは慎重に決めるべきです。事件名や逮捕の事実をどこまで伝えるかによって、本人の社会生活に大きな影響が出ることがあります。

家にある物を片付けてもよいですか?
事件に関係しそうな物やデータを勝手に動かすのは避けてください。本人を助けるつもりでも、証拠隠滅を疑われることがあります。まず弁護士に確認した方が安全です。

家族が逮捕された方へ

家族が逮捕され、何から確認すればよいか分からない場合は、公式LINEで「家族が逮捕された」とお伝えください。

最初のメッセージで詳しい事件内容を長く説明する必要はありません。警察署名、逮捕された日時、本人が弁護士と会えているかを、分かる範囲でお知らせください。

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