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医学の知識ゼロで医学情報の嘘を見抜く最強メソッド!【044】これぞ最強の武器――専門知識なしで矛盾を見抜く

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医学の専門知識がなくとも、多少なりとも論理的に思考することのできる人であれば、医師や権威者の主張の矛盾を看破することも可能です。
同書のがんに関する章で、著者が述べておられることを見てみましょう。


  1. (がんは)放っておけば何も悪さをしなかったものを、わざわざ見つけに行って、がんと宣告されて絶望している。バカみたいだ。(中略)僕自身はそういうのを茶番としか思っていない。

  2. (もし自分にがんが見つかったらどうするか?)僕だったら、基本的に放置する。何もしない。

  3. 無症状のがんは見つけてはいけない。寝た子を起こしてはいけない。

  4. がんは体内の(毒素の)ろ過装置。本来ありがたいもののはず。それを取るから他の場所にろ過装置を作る。それを転移と呼ぶ。

  5. (前略)、自分自身が「もう打つ手なし」と言われることを想像したこともないが、仮にそうなったら、まず仕事をやめ、自分のやりたいことだけをやる。日光浴をして過ごし、息子や飼い犬と遊ぶ。ネットで将棋の対局をする。自分の楽しいことだけをやる。間違っても、病院の標準治療は受けない。


以上の著者の主張につき、ひとつずつ論理的に検証していきましょう。
 
まず1番目の主張ですが、要約すれば「がんは、放っておけば無害なので、検査をして見つけるな」ということですね。

2番目は、「がんが見つかっても何もするな。放置せよ」ということで、1番目と合わせると、「がんは見つけるな。見つけても治療するな」ということになります。
 
3番目は、少しばかりニュアンスが異なるようです。
無症状のがんは見つけるなと言っていますが、これは「症状を伴うがんは、見つけた方がよい」というふうにも読み取れます。
 
4番目は驚きの珍説(失礼)です。
がん組織は毒素のろ過装置なのだそうです。
そんな学説、聞いたこともない、まさに珍説。
ですが、この点は議論しないことにしましょう。
なぜなら、本書の目的は、「医学の知識なしで見抜く」ことだからです。
今やることは、医師だとかの専門家の主張の矛盾を「論理で看破する」ことです。
 
この4番目の主張は、至極単純な自己矛盾を内包しています。
著者は「がんは本来ありがたいもの」と言っています。
だとすれば、転移は大いにありがたいことではありませんか。
なのに、「取ると転移するから、がんは取るな」と言っているわけですね。
ありがたいものなら、せっせとがんを見つけて切り取って、どんどん転移してもらえばよいではありませんか。
あちこちに転移してもらって、毒素のろ過装置をたくさん作ってもらえれば、ますますありがたいのでは?
ですが著者は、取ると転移するから「取るな」と言うのです。
 
5番目の「自分自身が、がんで『打つ手なし』となったらどうするか?」の問いに対する回答にも矛盾があります。
「がんになっても、放っておけば悪さはしない」としながら、標準治療は受けないけれども仕事を辞め、やりたいことだけをし、残された日々を後悔のないように過ごされるようです。
悪さをしないのなら、お仕事を続けられればよろしいでしょう。
それに、そもそもの話として、悪さをしないはずのがんで、どうして「打つ手なし」の状態になり得るのでしょうか?
私にはサッパリ理解できませんが、いかがでしょうか?
 
このように単純な論理の矛盾を見抜くのに、科学や医学の専門知識はまったく必要ありません。
まずは疑ってかかり、あくまでも冷静に、筋道立てて考えればいいだけです。
これは医学の問題に限らず、すべての物事に通じることです。
疑って論理的に思考する習慣を身につけることで、たとえば投資詐欺やネットのフェイクニュース、陰謀論などの嘘に騙されなくなるでしょう。
あらゆる物ごとの本質を見抜いて冷静に、論理的に考える能力を鍛えれば、それは一生使える、あなたの強力な武器になるのです。
 
繰り返し強調しておきますが、根拠のない情報に騙されないようにするために重要なことは、やはり何事においても「疑ってかかる」ということです。
疑うことなく受け入れてしまっては、どんなに稚拙な主張の矛盾も見抜くことはかないません。

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