【飼育記】せわしないデジタルの日々に、金魚がくれる「癒やし」と「ゆらぎ」
私は現在、デジタル領域の事業開発に携わっています。AIや新しいテクノロジーへの適応が、せわしなく求められる環境に身を置く日々を過ごしています。
最近、私にとって何よりの癒やしになっているのは、在宅勤務の間などに眺める金魚たちの水槽です。今回は、一度AIから離れ、今年8月に迎えた2匹の金魚、「ダルマ」と「ブチ」について書いてみます。
驚きのスピードと成長:玉サバ風の「ダルマ」
一匹目は、ミックス(雑種)の「ダルマ」です。今の自宅にある小さな水槽でも無理なく飼えるだろうと考え、迎え入れました。
新潟県特産の「玉サバ」のような見た目のダルマ。丸々とした太めの体型を見て、当初は「泳ぎはゆっくりで、のんびりした性格だろう」と予想していました。ところが、その予想は良い意味で裏切られました。

ダルマは、その体からは想像もつかないほどの速さで、狭い水槽の中を一直線に駆け抜けます。フナのような一重の尾びれがもたらす推進力は、「機能美」ともいえる力強さです。
さらに驚かされたのは、その成長です。おそらく「成長期」なのだと思いますが、4か月半で大きさは数倍になりました。日々、どんどん大きくなっていくその姿は、飼い主である私にも満足感や達成感を与えてくれます。
おじさん顔の愛嬌:キャリコ琉金の「ブチ」
もう一匹は、キャリコ琉金の「ブチ」です。赤、白、黒の三色が混ざり合う色彩も魅力ですが、最大の魅力はその「顔」にあります。よく見ると、どこか人間の「おじさん」のような、哀愁と愛嬌が入り混じった表情をしています。少し疲れたとき、ブチのユーモラスな顔を目にすると、気持ちがふっと緩んでいくのを感じます。

俊敏に成長し続けるダルマと、おじさんのような顔でゆったり浮遊するブチ。この二匹の動きが作る「ゆらぎ」は、すっかり私にとっての心の拠り所となりました。
小さな水槽での試行錯誤と、これからの願い
しかし、生き物との生活は思い通りにいかないのも事実です。2か月余り前から、急成長で力強さを増したダルマが、のんびり屋のブチを激しく追い回すようになってしまいました。
金魚同士の相性という防ぎきれない問題に直面して、あれこれ対策を練ったものの、追い回しは収まりません。そこで最終的に、ダイソーで購入した園芸用の鉢底ネットを使って、水槽を二つに仕切ることにしました。
不格好ですが、今は互いに干渉せず穏やかに過ごしているようです。ただ、ネットで仕切った分、一匹あたりのスペースはどうしても狭くなってしまっています。そのうち、もう少し大きな水槽を用意してあげたいと思っています。
長男と一緒に楽しむ「生き物系YouTuber」の世界
私は自宅でこのほかにイモリなども飼っており、これらの水槽は小学生の長男との大切なコミュニケーションのきっかけになっています。自分たちの飼育方法を確認したり、新しい発見をしたりと、まるで「答え合わせ」をするような感覚で、金魚を眺めながらYouTubeの動画を視聴しています。
「うごめ紀」さん、「水ラーメン」さん、「エマスちゃんねる」さん、「森こんにゃく」さん……。最近の生き物系YouTuberの方々の熱量は、まさに尋常ではありません。彼らの上質な動画が無料で見られるなんて本当にいい時代だと思っています。
こうした発信者の専門的かつユーモラスな視点に触れながら、「ダルマはなんでこんなに大きくなったんだろうね」「ブチとダルマの部屋を分けて、落ち着いたかな」と息子と語り合う時間を大切にしています。
デジタルとアナログの境界で
ダルマの軽やかな泳ぎや、ブチの独特な表情。実は、軽度のADHD傾向があり、情報の多い環境で疲れを感じやすい私にとって、生命の営みをじっと見つめ続ける時間は、脳を休ませる貴重な時間なのだと最近気づきました。
この「ままならないけれど愛おしい」生命に触れることで、私の思考のバランスは保たれています。これからも、ダルマとブチ、そして他の生き物たちの日常を、少しずつ書き留めていきたいと思います。
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