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続・続「府民の声」から考える大阪・関西万博の課題  メタンガス問題

少し前に、『「府民の声」から考える大阪・関西万博の課題』 という記事を書きました。府民からは、チケット購入の複雑さ、メタンガスの問題、建築業界の限界、建築現場での過酷な労働、高齢者のキャッシュレス決済といった課題や不安が挙げられていましたが、その多くが解決されないまま開催されようとしています。そして4月6日、爆発下限界5vol%を超えるメタンガスが検知されたと、公式サイトが報じました。

GW工区におけるメタンガスの検知

公式サイトに、4月6日付で下記のお知らせが出ています。

4月6日の16時頃、グリーンワールド(GW)工区において5vol%を超えるメタンガスを検知したとの連絡が大阪市消防局にあったとのこと。

基準値以上のメタンガスを検知した箇所の電気設備地下ピットは、「これまでも基準値を超える値を検知したことがあることから、継続的にモニタリングしており、工事中は蓋の開放による自然換気をおこなってきました」と書かれています。

有孔蓋の交換や、ガス侵入防止対策を図るなどの対策をおこなってきたそうですが、4月6日朝の測定結果は0vol%だったのに、16時頃には5vol%を超えていたとのこと。

読売新聞の記事(2025年4月7日付)によると、通報したのは独自にガス濃度を測定したテストラン参加者で、万博側ではなかったようです。

万博側は、通報されるまで濃度が上がっていたことを知らなかったとなると、それも大きな問題ではないでしょうか。

万博公式サイトのお知らせには、「当該箇所について今回の事象のように濃度が一時的に上昇することがある」とも書かれています。

今後は、「モニタリングの頻度を上げるとともに、より換気ができるよう、蓋を常時開放し、低濃度管理をおこないます。併せて、人が立ち入ることがないよう当該箇所の周囲に柵を設けることとしました。また、GWにおける当該箇所周辺の地下ピットについて、モニタリングの頻度をあげ、適切に対応ができる措置をとります」と書かれており、メタンガス濃度が上昇しないようにすることはできないと読み取れます。

濃度が上がったときになんらかのトラブルが重なって着火してしまったら、どうなるのでしょうか。

そもそも、夢洲でメタンガスが発生することは最初からわかっていたのです。

下記は、2024年3月に万博会場の建設現場で火花がガスに引火して爆発し、コンクリートの床が破損した事故に関する記事です。


「万博工事引火事故 原因はメタンガス 再発防止策まとまる」(2024年4月19日)NHK 関西 NEWS WEBより一部引用

博覧会協会は19日、記者会見を開いて原因を説明しました。
それによりますと、事故が起きたエリアは産業廃棄物などで埋め立てられているため地中からメタンガスが出ていて、トイレの配水管を通すための地下空間にたまっていたとみられ、そこに火花が落ちたことが原因だとしています。
工事事業者のマニュアルには、地上で行う作業では地下のガス濃度の測定は定められていなかったということで、今後は、▽天井や床下などガスが滞留する可能性がある場所では濃度測定を徹底し、▽基準以上のガス濃度の場合は換気をするようマニュアルが見直されたということです。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20240419/2000083787.html

この記事にも、「事故が起きたエリアは産業廃棄物などで埋め立てられているため地中からメタンガスが出ていて」と書かれています。

普通に考えれば、地中からメタンガスが出ることがわかっていたなら、この場所では開催しないでしょう。では、なぜここで開催されることになったのでしょうか。「安全」よりも重要な何があったのか、中高生にもぜひ考えてほしいです。

ブラジルパビリオンでの火災

万博会場では、火災も起きています。4月4日付で、公式サイトが報じていました。

ブラジルパビリオンに設置の自動火災報知機が19時20分に発報したので、消防、警察に通報するとともに、現場に協会警備隊を向かわせ現場確認を実施。19時33分、現場に到着した消防がブラジルパビリオン関係者による初期消火により消火済みであることを確認したとのことですが、出火原因については現在調査中と書かれています。4月4日にこの第一報が出て、その後については今も報じられていません(4月8日19時に確認)。

ブラジルパビリオンはPのゾーンにあります。

https://www.expo2025.or.jp/expo-map-index/map/


https://www.expo2025.or.jp/expo-map-index/map/

もしこのようなことがメタンガスの濃度が上がった場所で起きたら、どうなるのでしょうか。

さらに、公式サイトを見ると、多くのパビリオンがまだ「準備中」となっています。工事が間に合っていないのか、説明の文章が準備中なのかわかりませんが、開催まであと数日でこの状態です。

パビリオン一覧より


こんなに準備中ばかりで、安全面でも不安がある万博について、中高生はどのように感じるのでしょうか。

大阪・関西万博を通して様々な問題が見えてくるので、関西以外の中高生も「自分には関係ない」と思わずに、ぜひ考えてみてほしいです。



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