見出し画像

40代、50代で接種後に「寝たきり」や「痛み」で苦しむ人々

以前の記事で、厚労省のサイトで公開されている「新型コロナワクチン接種後の副反応疑い報告」に、10代で「長期にわたる症状で、学業や生活に支障が出ている人」がいることを取り上げました。少しずつですが、メディアでも「ワクチン後遺症」として取り上げられるようになってきています。今回は、40代、50代の事例(1回目・2回目接種)を取り上げます。

接種後「寝たきり」状態になった事例

長期にわたる症状で学校に行けなくなった10代の事例は、下記の記事などで取り上げました。

2月18日に公開された報告に、ワクチン接種後に「寝たきり」状態になってしまった40代、50代の事例がありました。

厚労省サイト ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)> 第76回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第28回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)資料 2月18日

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00038.html

資料1-2-3-1より。
紹介する報告は、重複している部分などは編集してあります。BNT162b2は、コミナティ筋注(ファイザー製)のことです。時系列で追えるように、順番を入れ替えたりしています。
※は、こちらで補足しました。

事例:17081 41歳女性 コミナティ筋注1回接種 ロット番号:FF5357
関連する病歴は以下を含んだ:「花粉症」(継続中)、「寒冷じんま疹」(継続中)。

事象の経過は、以下の通りであった:
2021/09/17、BNT162b2(コミナティ)初回接種。
ワクチン接種翌日より移動するような頭痛顔面の右半分のしびれや痛みと眼の奥の痛みが持続した。身体の不随意運動も見られている。症状は長期化している。患者は、ほぼ寝たきりの状況であった。脳外や皮膚科など受診するも異常はなかった

2021/09/18、患者は頭痛を発現し、事象の転帰は NSAIDs(ロキソプロフェン)処方を含む処置で未回復であった。
発現日 2021/09/18、寝たきり(医学的に重要):転帰未回復
発現日 2021/09/18、頭痛(障害):転帰未回復
発現日 2021/09/18、感覚鈍麻(医学的に重要)、顔面痛(医学的に重要):転帰未回復
発現日 2021/09/18、眼痛(医学的に重要):転帰未回復
発現日 2021/09/18、ジスキネジア(医学的に重要):転帰未回復

報告者は、事象を重篤(医学的に重要)と分類し、事象とBNT162b2 との因果関係は関連ありと評価した。他の要因(他の疾患など)の可能性はなかった
追加情報(2022/01/12):本報告は、再調査票に応じた同じ連絡可能な医師からの自発追加報告である。
※追加情報として、21/09/29に行われた血液検査の値がたくさん書かれていましたが省略します。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000898946.pdf

ジスキネジアについては、下記の記事で取り上げました。


事例:16452 51歳女性 コミナティ筋注1回接種 ロット番号:FD0349

2021/09/04 16:00、bnt162b2(コミナティ)1 回目接種。
2021/09/05 16:00、浮動性めまい(入院)、転帰「回復したが後遺症あり」(2021/11/10)
2021/09/05 16:00、倦怠感(入院、障害)、転帰「未回復」(2021/11/10)
2021/09/05 14:00、運動障害(入院)、転帰「未回復
2021、寝たきり(非重篤)、転帰「不明
事象「倦怠感」は在宅医療に至った

患者は浮動性めまい、運動障害のため、(開始日:2021/09/05、退院日:2021/10/02、入院期間:27 日)入院して、倦怠感のため(開始日:2021/09/05、退院日:2021/09/19、入院期間:14 日)入院した。

倦怠感、寝たきりの結果として治療措置は取られた。
その後、症状の改善はなし
経過中他院で精査が行われたが、その他の疾患を疑うものはなかったとのことであった。

事象の経過は、以下の通りであった:
全身倦怠感とめまいで室内から出られない状態である。全身倦怠感が持続して、患者は一日中寝たきりであった。種々の治療は在宅医療で提供された。
患者が関連する検査を受けたかどうかは不明であった。

報告医師は、事象を重篤(2021/09/05 から 2021/09/19 まで入院、障害(入院の場合、入院期間が在宅医療と報告された)、2021/09/27 から 2021/10/02 まで入院)と分類し、事象がbnt162b2 に関連ありと評価した。
他要因(他の疾患等)の可能性はなかった。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000898946.pdf

どちらも、他の疾患などの可能性はなく、報告医師はワクチン接種との因果関係ありと評価しています。

痛みとしびれで1ヶ月以上も仕事ができない事例

もう1例は、寝たきり状態ではありませんが、痛みなどで仕事ができなくなってしまった40代の事例です。

事例:16655 43歳女性 コミナティ筋注 1回接種 ロット番号:FF2018
関連する病歴は以下を含んだ:「高血圧」(継続中)、「アレルギー性鼻炎」(継続中かは不明)、「喘息」(継続中かは不明)。
併用薬は次を含んだ:アジルバ(高血圧のため)。
アレルギー:なし。 過去の副作用歴:なし。

臨床経過は以下のとおり報告された:
2021/10/04 17:00、BNT162b2(コミナティ)の初回接種を受けた。
2021/10/04(ワクチン接種後)、20 分の観察後、異常はなく、患者は帰宅した。
2021/10/05(ワクチン接種の 1 日後)、患者は有害事象を発現した。
2021/10/05 の朝から、患者は摂氏 37.5~38 度の発熱、接種側左上肢全体に疼痛、接種側左上肢にしびれ左上肢の可動困難を発現した。
2021/10/09、左上肢は無意識に屈曲したまま、拘縮したような状態のため、痛みとしびれ感は継続した。左上肢内側にしびれが発現した。急性発症の脊髄炎が疑われた。患者は第 1 の病院へ行き第 2 の病院の神経内科へ紹介された。
第 2 の病院で神経学的検査が行われたが、異常は見られなかった
2021/10/30、患者は第 2 の病院から第 3 の病院へ紹介された。
患者は脳 MRI、筋電図、頸椎腕神経検査を受けたが、異常は見られなかった
2021/10/10-2021/10/31 の不明日、患者は血液検査、脳脊髄液検査を受けたが、病院では現症を説明できず、異常は見られなかった
2021/11/01、さらに原因を調査するために、患者は第 3 の病院の神経内科に紹介され、左腕神経叢を含む頸椎 MRI で異常はなかった
しかし、左前腕から左手にかけて異常疼痛が持続水や風にあたっても痛む知覚過敏が持続した。左肘は屈曲位、左手関節は掌屈、下垂手の発現から 1.5 ヵ月後、主観的には悪化傾向であった。

2021/11/01、前医で、脳 MRI、NCS(神経伝導検査)、脳脊髄液検査(CSF)とスクリーニング採血と一通り精査されたが、原因がわからず、患者は報告病院の神経内科へ紹介受診となった。

報告時点、強い疼痛を除くと、筋萎縮や発汗低下などの所見を伴わないため、診断基準は満たされなかった。それでも、ワクチン接種を契機にした疼痛として複合性局所疼痛症候群(CRPS)が疑われるため、患者は報告病院の麻酔科へ紹介の方針となった。

2021/11/22、患者は、第 3 の病院の神経内科により、混合性局所疼痛症候群と診断され、第 1 の病院に差し戻された
2021/11/25、神経学的に異常はないが、コミナティ副反応が疑われた。左腕が屈曲したまま拘縮状態が続き、障害が残るかもしれない。神経障害性疼痛と診断し、痛みとしびれの治療を目的に第 3の病院のペイン科へ紹介され、2021/11/30 から治療開始予定である。1 ヵ月半の間状態が変わらなかったため、仕事(調理業務)ができなかったと言われた。
2021/11/29、接種側左上肢全体に疼痛、痛む知覚過敏が持続、混合性局所疼痛症候群、末梢神経障害、慢性疼痛の転帰は未回復であった。神経障害性疼痛の転帰は不明であった。

021/12/06、患者は麻酔科受診し、CRPS(複合性局所疼痛症候群) と診断された。治療的な処置は、複合性局所疼痛症候群、四肢痛、運動機能障害に対してとられた。プレガバリン 150mg/日内服開始となった。
2021/12/13、患者は麻酔科を再診した。プレガバリンに加え、アミトリプチリン錠 10mg/日が内服追加となった。

報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類した。
他の要因(他の疾患など)の可能性はなかった。
有害事象は、製品を使用した後に起こった
患者は 1 ヵ月以上の間働くことができなかったため、予防接種健健康被害救済制度の申請を希望していた。

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000898946.pdf

これまで取り上げた事例にもありましたが、検査をしても異常が見つからず、何件もの病院を訪れ、それでも、報告時は未回復となっています。

新型コロナワクチン接種後に起きている症状には、医師たちにも、どのような治療をしたらいいかわからないケースがあります。このような事例が厚労省に報告されているのに、国はなぜ無視し続けるのでしょうか。


予防接種健健康被害救済への長い道のり

上記の事例で、「予防接種健健康被害救済制度の申請を希望している」と書かれています。けれども、申請から救済までの道のりはとても長く、今の状況ではたどり着くことはできないかもしれません。

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000818789.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000818789.pdf

申請には、「予防接種を受ける前後のカルテなど、必要となる書類がある」と書かれています。これらを揃えるのも大変ですし、提出しても、審査会で因果関係が認められなければ救済はされません。新型コロナワクチン接種で、これまでに救済認定された人は、たった515人。最新の審議結果は2022年1月28日の資料にありますが、アナフィラキシーと急性アレルギー反応ばかりです。

上記の事例では、接種後に生じた倦怠感やめまい、痛みなどにより、これまでのような生活ができなくなっています。似たような事例が、「コロナ後遺症」としてメディアでも紹介されはじめました。1回目、2回目が大丈夫だったからといって、3回目も起きないという保証はありません。

専門家が因果関係の評価不能としていても、接種後に様々な症状で苦しんでいる人がいるのは事実です。評価不能ということは、因果関係がないと証明できているわけでもありません。厚労省が公開している症例は実際に起きていることであり、デマではないのです。