投資を始めた理由は“焦り”だった
同期の話を聞くたびに、胸がざわついた。
「ボーナス出たから旅行行ってきた」
「最近車買い替えてさ」
僕はといえば、年収200万円台。ボーナスなんてものはない。実家暮らしでなんとか生活している状態。
「このまま何もせんかったら、一生追いつかれへんのちゃうか」
その焦りが、僕を投資に向かわせた。
「投資すれば何とかなる」という幻想
最初は完全に間違った動機やった。
「収入が少ないなら、投資で増やせばええやん」
今思えばアホみたいな発想やけど、当時は本気でそう思っていた。SNSを開けば「FIRE達成!」「この銘柄買えば勝ち組!」みたいな投稿が流れてくる。自分もやれば同じようになれるんちゃうか、と。
とりあえず証券口座を開設して、よくわからんまま株を買ってみた。
結果?まあ、予想通りというか。
上がったり下がったりを見るたびに一喜一憂して、全然仕事に集中できへん。少額やったから大損はせんかったけど、「これ、何やってるんやろ」って虚しくなった。
金融記事を書くうちに見えてきたこと
転機は、金融ジャンルの記事を書き始めてからやった。
WEBライターとして多ジャンルの案件をこなしていたけど、どれも浅い知識のまま。専門性がないと感じていた頃、もともと株式投資をしていたこともあって「金融ジャンルに絞ろう」と決めた。
NISAの仕組み、iDeCoのメリット、インデックス投資の考え方。記事を書くために調べていくうちに、自分がいかに「雰囲気で投資していたか」を思い知った。
投資は「お金を増やす魔法」じゃない。
時間をかけて、コツコツ積み上げていくもの。短期間で一発逆転なんて、そんな甘い話はなかった。
少額でも続けることの意味
気づいてからは、投資との向き合い方が変わった。
今は毎月、無理のない範囲で積立投資を続けている。金額は正直たいしたことない。年収200万円台のフリーランスやから、大きく張れる余裕なんてない。
でも、「続けている」という事実が、自分を少し安心させてくれる。
焦って一攫千金を狙っていた頃より、よっぽど精神的に楽になった。株価が下がっても「まあ長期でやるし」と思える。上がっても「ラッキー」くらい。
FPの勉強を始めたのも、この頃からやった。自分のお金の知識を体系的に学びたいと思ったから。結果的に資格も取れたし、仕事にも繋がった。
焦りから始めた投資が、回り回って今の自分を作ってる。不思議なもんやなと思う。
「焦り」は悪いことじゃなかった
今ならこう考える。
焦りは、行動のきっかけになる。
もちろん、焦ったまま突っ走ると失敗する。僕も最初はそうやった。
でも、焦りがなかったら投資を始めることもなかったし、金融ジャンルに絞ることもなかったかもしれない。
大事なのは、焦りを感じた後に「立ち止まって考える」こと。
なんで焦ってるのか、本当に必要なことは何なのか。それを整理できたら、焦りはエネルギーに変わる。
あなたの「焦り」は何ですか?
もし今、何かに焦っている人がいたら聞いてみたい。
その焦り、言葉にできますか?
「周りに置いていかれそう」
「将来が不安」
「今のままじゃダメな気がする」
漠然とした焦りほど、自分を追い詰める。
でも、一度言葉にしてみると、意外と対処法が見えてくることもある。
僕の場合は投資やった。あなたの場合は、何やろう?
焦りは敵じゃない。うまく付き合えば、前に進む力になる。
