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アメリカ7日目: オクラホマの自転車屋「DISTRICT BICYCLES 」

アメリカ7日目:DISTRICT BICYCLES

2025年10月7日。昨日は今回のアメリカ滞在初の自転車屋さんに訪問。今日はStillwater。

早いもので、オクラホマ州Stillwaterに来てから4日目になります。ここで簡単にStillwaterについて触れておこうかなと。まず、なぜStillwaterにいるのかというと、理由は拍子抜けするほどシンプルで、「おすすめされたから来てみた」、それだけです。Instagramのフォロワーさんの多くから「オクラホマに行くなら、まずStillwaterに行くべき」と言われ、Steady Co.Bryanからも同じように勧められました。この時点で、私にはStillwaterの土地情報はまったくなし。今回のアメリカ滞在では、あえて予定をぎっちり詰めず、かなり余白のあるスケジュール。偶然の出会いにフレキシブルに対応したかったし、その方が自分の性格にも合っているからです。

カレッジタウンとしてのStillwater

Stillwater(スティルウォーター)はオクラホマ州中央部にある街で、オクラホマ州立大学(Oklahoma State University, OSU)の本拠地として知られる、いわゆる「カレッジタウン」です。大学周辺は夜でも人通りが多く、滞在中、治安の悪さを感じることはほとんどありませんでした。人口は約4万5千人前後。大学を中心に、文化イベントやスポーツ観戦、音楽など、地域コミュニティが活発な街という印象です。

Stillwaterで特に盛り上がるのが大学アメリカンフットボールで、試合のある週末は周辺のモーテルの宿泊料金が一気に上がります。私が滞在していた週末もちょうど試合がありましたが、ロングステイを理由に通常価格にしてもらえました。

街には5,000エーカー以上の公園や緑地があり、野球やテニスなどのレクリエーション施設、湖や水辺も豊富です。高層ビルは少なく、広い空と水平線のある景観が印象的で、街と自然がバランスよく共存しています。またStillwaterは、アメリカ自転車連盟(League of American Bicyclists)から「ブロンズレベルの自転車に優しい街」として認定されているそうです。道路には「シェア・ザ・ロード」の標識やシャロー(自転車矢印)マークもあり、車と自転車の共存を意識した整備が進んでいます。ポートランドほどではありませんが、日本よりは明らかに自転車で移動しやすい街だと感じました。

DISTRICT BICYCLESを訪ねて

今日はオクラホマ州で2軒目となる自転車屋さんを訪問します。10時オープンなので、近くのダウンタウンを自転車でゆっくり散策しながら。目的地はDISTRICT BICYCLES。ここもInstagramで「おすすめスポットを教えてください」と募集した際に、何人もの方から名前が挙がったお店です。事前にDMで日程だけはやり取りしていました。

DMではTylerという方と連絡を取っていましたが、訪問すると「Tylerは今日から1週間休みなんだよ」とのこと。まあ仕方ないか、と思いながら、せっかくなので店内を見せてもらうことにしました。すると奥から、フレンドリーでどこか見覚えのある人が「Burrito House?」と。話はちゃんと伝わっていたようです。実はこの方、DISTRICT BICYCLESのオーナーであり、The Mid Southのディレクターでもある人物。The Radavistなどでよく見る、ゴール前を盛り上げている白髪の陽気なあの方です(説明がなかなか難しいのですが…)。イメージそのままの、素敵なアメリカ人でした。

DISTRICT BICYCLESとThe Mid South

ここで、DISTRICT BICYCLESThe Mid Southについて簡単に触れておきます。DISTRICT BICYCLESは、オクラホマ州Stillwaterにあるローカルバイクショップです。ただ自転車を売る場所というより、日常のライドからイベント、旅、そして自転車を介した人と人とのつながりまでを、丸ごと受け入れている街に根ざしたカルチャーのハブのような存在だと感じました。

オーナーのBobbyとCrystal夫妻は、この街で暮らしながらショップを運営し、同時にアメリカ中部を代表するグラベルイベント「The Mid South(旧 Land Run 100)」のディレクションにも深く関わっています。DISTRICT BICYCLESとThe Mid Southは別々の事業ですが、思想や空気感のレベルでは強くつながっていて、レースのためだけに存在するイベントでも、ショップの宣伝のためだけの大会でもないように感じます。日常としての自転車、土地の風景、人の集まり、その延長線上にレースや旅がある。その感覚が両者に共通しています。

だからこそThe Mid Southは「競技イベント」でありながら、初めて自転車に乗る人や、速さを目的としない人にも開かれていて、その空気はDISTRICT BICYCLESという場所から自然に育ってきたものなのだと思います。とはいえ、スノッブな感じは一切なく、誰にでもフレンドリー。その空気感は、お店に入った瞬間に伝わってきました。実際、今回のアメリカ滞在で「オクラホマに行ってきた」と話すと、「Stillwater行った?DISTRICT BICYCLESでBobbyに会った?」と聞かれることが何度もありました。アメリカの自転車カルチャーの中では、それほど有名な場所なのだと思います。恥ずかしながら、私は当日訪れるまで、そこまで深くは知りませんでした。

店内の空気と印象

当日はお客さんが多く、あまり長く話すことはできませんでしたが、ゆっくりと店内を撮影させてもらいました。取り扱い車種は幅広いですが、印象としてはグラベルとMTBが中心。SALSAが多く、CRUST BIKESも並んでいます。店内はとてもモダンでありながら、いかにもアメリカらしい空気感もあり、居心地の良い空間でした。

個人的に目を惹かれたのは、レジカウンター背面の壁面デザインと、さりげなく飾られていたトラックの荷台部分。この独特な雰囲気がとても好みです。ちなみにDISTRICT BICYCLESのロゴや壁面のデザインは、Champagne Rodmanというアメリカのイラストレーターによるもの。彼とは少し縁があり、今回の旅では結果的に、彼のアートワークに何度も触れることになります。彼については、またどこかで改めてしっかり書こうと思います。

明日へ

さて、明日はDISTRICT BICYCLESに集合するグループライドに参加します。ということで、明日も自転車三昧の一日になりそうです。文章では触れきれなかった、今日の写真はこちらから。

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