アラサー女がキャンプを3回やった感想【思考だけUL/徒歩/地べた寄り】②
私はバター湖。ランドセルの重みで常に吐き気を催していた小学生だった私は大人になり、この春からキャンプギアを詰め込んだ40リットルのザックを背負い始めた。ゴールド免許を取得してもなお、車の運転はできない。
知識・スキル無しの自分が過去3回のキャンプ経験で「(反省により)ちょっと知識がついた」状態だからこそ書ける、初心者向けキャンプ情報記事、の後半。
▼前半はこちらからお読みください
後半では、テント泊の話。
玄人向けの情報を鵜呑みにして(さらには初心者丸出しの無知がかけ合わさって)非常〜に分かりやすい危機に陥ったため、ここで共有したい。なんならキャンプ講習とかに使ってもらってもいいですよ。
STEP3 テント泊で雨と寒さの洗礼を受ける
ゴールデンウイーク、せっかくだから泊まりのキャンプをやってみようということになり、大きな総合公園内でテント泊ができるファミリー向けのキャンプ施設に予約を取った。山間部ではないため、かなり気楽な心持ちだ。
テントまわりの装備リスト
・テント:テンマクデザイン パンダライト
・テント地面シート:テンマクデザイン パンダライト専用フットプリント
・スリーピングマット : エバニュー FPmat125
・寝袋 : mont-bell シームレスダウンハガー800 #3
テントはギリ2人入る必要があったため、ウルトラライトとは言わないが2kg以内で軽量かつ組み立てが簡単と言われているパンダライトを購入。

私の購入したこのパンダライトは、テントの大枠の中にインナーと呼ばれる蚊帳的な実際寝る場所と、前室と呼ばれるただ屋根になっている場所が存在する。前室部分は床がなく、地面だ。
通常荷物を置いたり椅子を置いたりするのかな?今回は私が蚊帳で寝てパートナーがこの前室部分で寝ようという話になった。
前述の通り、前室は床がないため雨が降ったら終わる、とテント底面に敷いて浸水を防ぐオプションのシートを直前にパートナーが購入した。のちにこの判断は英雄譚として語り継がれるべき行いだったとわかる。

(強風で倒壊したので直してもらったが)。
宿泊施設の大きいシーツを1人で畳む難易度を
ちょっと上げたくらいだと思ってほしい。
試練その①晴れながら土砂降り(降水確率0%)
昼過ぎにキャンプ場に到着しテントを設営。日差しが強くて影に入れるように座る位置を工夫した。焚き火で肉を焼いて満腹の自分たちは、夕方近所の銭湯に行くため、新たな薪を追加せず火が自然鎮火するのを眺めていた。
すると、ポツポツと雨が降り始めた。あれ、今日降水確率ずっと0%じゃなかったっけ!?やばいやばい、薪を隠せ!といっても雨から逃れられる場所は2㎥くらいの小さいテントとゴミ分別用に施設から渡されたビニール袋だけ。
テント外の土足的な物(しかも土と雨でちょっと濡れてる)をいわばベッド扱いのテント内に全て運び入れるのは現実的でなく、なんとか薪はビニール袋で覆って地面に放置。焚き火台は焚き火シートで巻いて大きめの石を置いた。
自分たちはというと、着替えも持っておらず最近買ったレインウェアもわざわざ置いてきてしまった。だってめっちゃ晴れてたんだもん。できるだけ荷物を軽量化したかったんだもん。愚か。
濡れた服で寝るヤバさは理解していたため、テント周りの応急処置だけ施してから逃げるように車で銭湯に向かった。
輝く西陽に、ジャワジャワと車窓に打ち付ける雨。さっきよりすごく激しくなってるじゃん。美しい狐の嫁入り(ゲリラ)の空に、今頃大変なことになっているであろうテントの姿がうっすいフェードインで浮かんでくる。あばよ……
銭湯でぽかぽかになってキャンプ場に帰る頃には雨はとっくに止んでいた。30分ほど激しく降っただけみたいだ。
戻ると、建てたまんまのテントの佇まいはキープしていた。中を確認しても濡れていない。薪も見た感じ大丈夫。よし、耐えた…!実に冷や冷やした。
◆教訓◆
・どんなに雨が降らなさそうでも、レインウェアは持っていく
・晴れてるときも含め、土足物を載せたり包めるようなレジャーシートがあったほうがいい
雨に打ち勝った我々は、各自持参した乾麺を食べるなどして残すは就寝のみとなった。

パートナーはカップヌードルを食べていた。
いい晩餐だったが、とても無視できない問題が。それは、昼の暑さからは想像できないほど異常に寒いということだ。
試練その②5月って7℃まで下がるんですね…
その夜、私は厚手メリノウールの肌着トップスと同じく厚手メリノウールタイツ&レッグウォーマー、コットン半袖とコットンのボトム、断熱アウターを重ねていた。重ね着の真ん中のレイヤーが半袖なのは完全にミスったが、それを差し引いても寒すぎる。
なんとかしようと緊急用に持ってきていた銀色のアルミブランケットを体に巻き付けてみる。ほんまに効いてるか???と思ったけど、外してみたらもっと寒かったから意味はあるらしい。
絶対体感温度10℃は下回っている。そんな状況下でも、持ってきた寝袋においては自信ネキだった。というのも、私が所持するモンベル ダウンハガー800 #3は「快適温度4℃、使用可能温度-1℃」というスペックで、寝ればこっちのもんだと思い込んでいた。
それがここで一番の誤算。テント泊での睡眠は寝袋だけで完結するわけではない。スリーピングマットと合わさって睡眠環境なのだ。
私が今回寝るスリーピングマットはエバニューのFPmat 125。このマットの特徴は、「最低限の厚みと長さが欲しい、そんなミニマリストに」と公式も謳っている通り、とにかくその薄さ5mmによる軽さと持ち歩きやすさが魅力だ。125cmなので、頭から膝くらいまでの長さ。

私が情報源としていたULキャンパー、ULハイカーのみなさんはこのパッドで全然寝れます感のある発信をされていた。業界最高峰の鵜呑み技術により、私もじゃあいけるかもと思ってしまったわけだが。焚き火のときはこれを敷いてグラウンドシート代わりにしており、そのときは快適だった。
しかし、実際寝てみると笑ってしまうくらい地面だった。パンピーのバター湖には固すぎるよ。。テントで風は多少凌げているとはいっても下の方は開いているため気温は外だし、限りなく地面との距離が近い私に、冷気がガンガン侵食してくる。
湯たんぽ代わりにしたペットボトルも背中に貼ったカイロも期待するほどの効果は発揮せず、かろうじて持ってきたバラクラバ(目出し帽)がなければ眠れなかっただろう。こいつは雪が降る気温のモンゴルで大活躍したアイテムで、見た目が不審者になり髪のセットが終焉する代わりに、顔面〜首の暖かさと喉の潤いを一握残すことができる。

https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1118170
微妙に斜面に位置する弊テントにより頭に血が登ったため180度回転したり、着替え入れで枕を作ったり、寝袋とフードの重複にイライラしたりしているうちに気付いたら眠りに落ちていた。
次に意識が戻ったのは、とても寝ていられないような寒さが理由だった。全身の血が滞るような、身動きしても出口の見当たらない寒さだ。寝た感じはなく、夢も半分見ながら「まだ0時!?」と苦しんでいたら実際のところは4時30分くらいだった。
4時台の鳥が、異常なほどうるさい。元気鳥の集団がさざめき鳴いているということだけが心の陽射しになった。
パートナーも同様に寝られないうえ、3時くらいから苦しんでいたようだ。蚊帳の外で寝ているから、もはや凍死していたらどうしようと非常に心配だったが、生きていてくれてよかった。
腰に脆弱性が見つかっているパートナーには以前私が使用したキャプテンスタッグのもう少し分厚いスリーピングマットを貸していたものの、寝袋のスペックはおそらくモンベルほど温かいものではなかったため、掛け算すると結局私と同等くらいの寒さを味わったようだ。
今回、朝は焚き火をする予定はなかったけど、やはり生き延びるためには火。火が必要だ。早朝から火を起こすことになった。
残された薪は3本。しかも、朝露で湿気ったみたいで火の定着が悪い。着火剤をじりじりと消費しながら半ばヤケクソでちぎった紙袋や焚き付けを入れていたら水分が飛んだようでやっと通常の火の勢いが出てきた。
コーヒーを淹れ、不器用ながらも朝食を作った。やっと胃に入ったカロリーに体から安堵の声が聞こえる。体が冷えすぎて、焚き火の前で椅子に座る体の向きを変えながら両面をトースターのように温めた。あーー、生きてるって素晴らしい。とりあえず早く帰ってお風呂に入ろう。
◆教訓◆
・温度に合わせたスリーピングシステム(寝る環境)を整備しよう。R値という、断熱性(どれだけ冷えないか)を表す値があるらしいのだが、私のFPマットは真夏のテント泊で推奨されるような推定R値0.5~1くらいらしい。冬の気温だったら推奨R値が4以上らしいのでそりゃ寒い。おそらく私が参考にした玄人もこんな気温では使ってないかも。
・異常に寒かったときにどうするかの方法や、実際寝てみるとどうなのか等キャンプを行う前に想定する
あの日、明け方の京都は何度だったのか調べてみたら7℃だった。ちなみに、この記事を書いている今、札幌の気温は7℃らしい。みんな空の下。
今後の展望
最悪の予想外×致命的な楽観視でどうなることかと思ったが、それ以外の部分では徐々に必要な物も揃い個人的にはスキルが上がってきたように思う。慣れと油断は命取りなので、自分のレベルに合わせて体験を調節したい。
軽量化と必要な備えとのバランス取る
キャンプ用ザックはカリマーのcleave40を使用している。大容量だからパッキングは余裕だと思っていたものの、テントや泊まりセットや防寒具を入れたらパンパンになった。計ってみたら9.21kg。
この状態から、今回の反省を反映するアイテムを入れて、そのうえであと2kgは減らせたらいいなと思っている。まあ普通に歯磨き粉がフルのチューブで入っていたり、本が入っていたり、減らせる余地はある。日帰りだったらもっと減るだろうし。
嗜好アクティビティと嗜好飲食
キャンプにもう少し余裕が出てきたら、基本的な焚き火にプラスしてより嗜好的なアクティビティや食事をしてみたい。
【焚き火】
薪が燃えにくいときなど買ったままの太い薪じゃなくて、やはりもう少し小さく薪を割ってから始めたいときがある。斧までいくと重いけど、自分用の鉈(ナタ)が欲しい。Fedecaの鉈は初心者でも使いやすそうな工夫もされてて柄の素材も選べてかわいい。公式からだと刻印してもらえるらしい。ペンネームを入れようか
【飲食】
一泊するということは最低でも複数回食事をするということなのだが、チーズと肉とインスタントばかり食べていると胃が死ぬ。一食くらいはもう少しお上品なものを食べて臓器の負担を減らしたい。
やさしくしたい食事とは裏腹に、お酒はもっとコッテリしたものを飲みたいと思った(寒かったからかもしれないが)
ラムやブランデーと砂糖・バターを合わせたみたいな温めたホットカクテルみたいなのを次回用意するぞ。焚き火眺めながらだとうっとり強い酒をちびちび飲むのに向いてる気がする。

手際と整理による不快感低減
泊まりが入るとなおさら、物量とやることが増えてキャンプ周りがカオスになる。雨にも備えて撤収・避難がしやすいようレジャーシートくらいは欲しいなと思った。あとは地味に洗う皿や洗った皿の運搬が不便だったな。
また、焚き火中など火バサミやティッシュ・ウエットティッシュなど置き場が決まっていないことが焦りの要因になり得ているので、雑に扱えるツールエプロンが欲しい。上半身から膝まであるエプロンか、職人ツールポーチタイプかは迷っている。
今はとにかくお金がないため、徐々に便利にしていきたい。
余談:キャンプはほんとにスタイルに幅があるよな
余談だけど、キャンプにハマってから身近な人のキャンプへの考え方を聞くのが面白い。実家で焚き火が好きだという父と焚き火をしたときには、流派の違いが浮き彫りに。
私はギリ着火できるかというところで火が安定していく様を見るのが好きなタイプなのだが、父としてはさっさとでかい火を作ってそのあと眺めるだけというのが好きなようだ。
父「そんなことしてんとさっさと細い薪たくさん入れて燃やしたらいいやん」
私「そんなことしたらすぐ燃えるのは当たり前で意味ないやん」という会話をした。

また、私のキャンプ趣味には今パートナーが付き合ってくれているのだが、車を運転できる人とできない人でのアイテム選定基準が違いすぎてそれも面白い。
私が買わないようなでかいバーナーやケトル、鉄板代わりになる食器など重量とかっこよさで攻めるアイテムが多い。
私は徒歩キャンプや山でも今後使えることを見据えて軽量なものを選んでいるから、何かひとつとっても全然違うものになるのだ。

あーいっぱい書いてしまった、ほんとにハマってるな。元気があればまたキャンプでも何か書いていきたいと思います。
最後に、この記事を読んで興味を持ってくれた人に参考にしてもらいやすいコンテンツを紹介して終わります。ありがとうございました。
参考にしているキャンプ系の人・EC・書籍
キャンプに関してはこのあたりの方々のYoutubeやWEBサイトを参考に。口コミはAmazonで網羅的に、アウトドアメディアの広告記事も読みつつ情報収集している。
3回のキャンプを経てよりシビアに安全管理をする必要を感じたため、体系的に緊急対応が学べるキャンプ・登山系の書籍を図書館で借りまくっている。
▼Youtube Tシマさん
キャンプ系で初めてチャンネル登録した、地べたスタイル系の方。最低限知りたいことを淡々と教えてくれて助かる。ブログも読みやすい
▼Youtube たかにぃさん
徒歩とか自転車キャンプ系の動画も上げてるUL系の方。動画がぱっと見の編集より内容が落ち着いてて、観続けても疲れないから助かる。ブログも読みやすい
▼EC hinata ストア
キャンプや山登り系のアイテムを幅広く扱うオンラインストア&メディア。おしゃれなアイテムが多くて散財が怖い
▼EC 宗像山道具店
キャンプや山登り系のアイテムを幅広く扱うオンラインストア。実店舗がスタートみたい。アイテム一覧からマウスオーバーで商品使用イメージ画像が見れるのでわかりやすい
▼書籍 焚き火の本
初心者向けにかなり網羅的に焚き火の流れや道具、マナーについて書きながらも焚き火への憧れを損なわない、写真も綺麗でロマンをしっかり表現した本。ハードボイルドというか「男はこうあるべき」みたいなこと言いすぎてちょっと疎外感は味わった。
▼書籍 はじめてのテント山行
バター湖たちはもっと牧歌的なキャンプをやってた認識だったが、本来これくらいの情報は理解してからアウトドアに繰り出したほうがいいのかもしれない。安全に帰ってくるための知識。わかりやすかった。
▼書籍 ソロキャンごはん
筆者の方のキャラクターを全く知らずに読んだけど、ゆるキャン・映え系キャンプ料理の本とたかを括っていたら目次より前にマイルールとして「私の適量はビール系6本+1本」「お酒は必要以上に持っていかないのがコツ」との酒豪ぶりを発揮しており、ハートを射抜かれた。
料理もドンピシャで酒に合いそうで、レシピごとに合うお酒(ワインや日本酒、焼酎も)が紹介されており、本当に酒への愛を感じる。
おわり
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