余白の棚|八月のほどける三冊
豊田市にある『書庫 山閒秋夜』さんの、らいおんの ”ら“ の棚主です。
先日、八月の棚に変えてきました。

・ママのスカート/ 文 キャロル・フィブ/絵 ドロテ・ド モンフレッド/ 訳 木村 カエラ/ 千倉書房
・まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない/ 監修 中野 伸子/ 作画 かん ようこ/編集協力 サンドランチ/小学館
・八月の六日間/ 北村 薫/ 角川文庫
ママのスカート
息子が小さい頃、お友達と遊べるといいなあと公園に連れて行ったとき、彼はこちらの意図に反し、ずっと私と対面で砂遊びをしていたことを思い出した絵本です。
お母さんの足にくっついて離れない小さな子どもの姿、
ママのスカートやエプロンの影からじっとこちらを覗いている子どもの姿、
頭に浮かびますか?
フランスでは親のスカートの裾にしがみついているようなママっ子を、「ママのスカートの中にいる」と表現するそうです。
そう、この絵本はママのスカートの中に住んでいる男の子のおはなし。
気が付くと、どんどん自分の世界が広がった息子らから新しいものを教えてもらう今日この頃の私です。
まんがでわかる ヒトはいじめをやめられない
八月の選書、悩みました。
八月から連想し、「夏休み」というキーワードが浮かびました。もっと楽しくほのぼのした本での選書も試しました。
けれどやっぱり夏休みという長期休み、自分と対峙する時間を苦しむほどに過ごしている人がいるかもしれない、その考えから私は離れることができませんでした。
自分のエネルギーをヘトヘトになるまで考え続けることや、過去を振り返ること(意図せず振り返ってしまうこと)に使っていると、趣味としての読書も、音楽を聴くこと、映画を観たり、絵を観ることにも集中力がいるんだなあと気が付きます。
「どうして私は…」、「なんでアイツは…」という枠から離れ、ヒトという動物としてみると、私は楽になります。
ヒト、人間の残酷さを教えてくれる本はたくさんありますが、まんがで書かれている点も力まずに読め、気に入っています。
今は本を読む集中力もないなあっていう時は、風に当たってぼーっとしましょ。焦ってきたら、ふうーーーっと肺の中身を全部出してみてください。風船のような肺に自然に新鮮な空気が入っていきますから。
八月の六日間
こちらは、山女のはなし。
私も友人に連れられ登山をします。
私が登山に羊羹を持っていくきっかけとなった本でもあり、憧れの単独での登山をする女性たちに出会える本でもあります。
手放せない1冊です。

お出かけ前には確認を〜
毎日営業しているお店ではありません。
野山に囲まれた空気の良い場所にある喫茶、書庫です。
お天気の変わりやすい季節でもありますので、行く前には『喫茶転々|書庫山閒秋夜』さんのHPやInstagramの確認をしてくださいね。
低山の記録はこちら↓
熊鈴と五竜岳が少し出てきます↓
