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【自己紹介記事②】優秀な姉と卑屈な私。初めて手にした「小さな自信」

CareerWeaveにお越しいただきありがとうございます。
「自分らしく」キャリアを重ねたい方を応援する、キャリアコンサルタントの笹井典子です。

前回の記事では、私がなぜ「自信」「自己理解」「強み」をテーマに本を書こうとしているのかについてお話ししました。

今回は、その原点のひとつでもある、子どもの頃の私について書いてみたいと思います。


「もともと自信があった」わけではない

今の私は、人前で話す仕事をしています。大学や企業で講師を務めたり、キャリア相談を受けたりしているので、「もともと人前に出るのが得意だったんですね」「昔から自信があったんですね」と思われることもあります。

でも、実際はまったく逆でした。

子どもの頃の私は、どちらかといえば自信がなく、少し卑屈な子どもだったと思います。

居場所がなく、優秀な姉と比べて卑屈だった日々

私は家から遠い私立の小学校に通っていました。そのため、学校が終わって家に帰っても、近所に同じ学校の友達がいるわけではありませんでした。放課後や休日は、友達と外で遊ぶというより、本を読んだり、漫画を読んだり、テレビを見たりして過ごす時間が多かったように思います。

もちろん、それが嫌だったわけではありません。本や漫画の世界に入り込む時間は楽しかったですし、テレビを見ながらいろいろな世界を知ることも好きでした。

ただ、いつもどこかで、自分は周りの子たちとは少し違う場所にいるような感覚がありました。

学校にも、家の近所にも、自分の居場所がはっきりあるわけではない。
誰かと比べて、特別に目立つものがあるわけでもない。
自分から積極的に輪の中に入っていけるタイプでもない。

そんな子どもだったように思います。

さらに、私には優秀な姉がいました。
同じ学校の友達が近所にいた姉は、放課後や休みの日もなんだか楽しそうに見えました。
学校でも、委員長的なことをしていて、先生かからも気に入られている人という印象の姉と比べられることも多く、私はいつの間にか、「どうせ私は姉みたいにはできない」「私には特別なものなんてない」と思うようになっていました。

今振り返ると、かなり卑屈だったと思います。

自分の良いところを見るよりも、できないところばかりを見る。
人と比べて、足りないところばかり気にする。
褒められても素直に受け取れず、「たまたまだ」と思ってしまう。

そんな考え方の癖は、もしかするとこの頃から少しずつ作られていたのかもしれません。

小4の走り幅跳びで出会った、初めての「1番」

そんな私に、初めて小さな自信のようなものが芽生えた出来事がありました。

小学校4年生の体育の時間です。

その日、授業で走り幅跳びをしました。私は運動が嫌いではありませんでした。走ることも好きでしたし、体を動かすこと自体は楽しいと思っていました。

ただ、自分が特別に運動ができるとは思っていませんでした。クラスには自分より足の速い子が3人いましたし、私はせいぜい「そこそこ足が速い」くらいの感覚でした。

ところが、初めて走り幅跳びをやってみたら、思いがけず学年で一番の記録が出たのです。

といっても、学年は2クラスだけ。
今思えば、とても小さな世界での「一番」です。

でも、当時の私にとっては、本当に大きな出来事でした。

「私が一番?」

最初は、自分でも信じられませんでした。
けれど、記録として残っている。先生も、周りの子も、その結果を見ている。

それは、私にとって初めて「自分にもできることがある」と感じられた瞬間だったように思います。

姉と比べなくてもいい。
クラスで一番足が速い子でなくてもいい。
勉強で目立つ子でなくてもいい。

走り幅跳びという、たまたま出会った種目の中で、私は「自分ができること」に触れることができました。

自信の種は「ほんの小さな経験」から育つ

もちろん、その一回で急に自信満々な子どもになったわけではありません。相変わらず人と比べる癖はありましたし、卑屈な考え方がすぐになくなったわけでもありません。

それでも、あの日の感覚は、私の中に小さく残りました。

「私にも、何かあるのかもしれない」

今思えば、それは本当に小さな自信の種のようなものだったのだと思います。

自信というと、大きな成功体験や、誰かに認められるような特別な実績を想像するかもしれません。けれど、最初の自信は、もっと小さなものなのかもしれません。

たまたまやってみたら、少しできた。
自分では気づいていなかったことを、誰かが見つけてくれた。
苦手だと思っていた世界の中に、意外と自分に合うものがあった。

そういう小さな経験が、「自分にもできることがある」という感覚を少しずつ育てていくのだと思います。

拠り所となった陸上競技と、大きな挫折

私にとって、その入口が走り幅跳びでした。

そして、その小さな出来事は、やがて陸上競技へとつながっていきます。

中学に入り、私は陸上部に入りました。走ること、跳ぶこと、記録を伸ばすこと。自分の努力が数字として見える世界は、私にとってわかりやすく、夢中になれるものでした。

陸上競技は、私に多くの経験をくれました。
全国大会に出場したこと。
国体候補選手として合宿に参加したこと。
努力する楽しさを知ったこと。
そして、自信の拠り所を得たこと。

けれど、その陸上競技が、後に私の自信を大きく揺らすことにもなります。

小学校4年生の走り幅跳びで芽生えた小さな自信。
中学・高校・大学と続いていった陸上競技。
そして、結果に支えられた自信が、環境の変化によって崩れていく経験。

次回は、私にとって大きな自信の拠り所だった陸上競技について、そしてそれを失った時に何を感じたのかについて書いてみたいと思います。

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