【自己紹介記事③】陸上を辞めたとき、私は自信の拠り所を失った
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「自分らしく」キャリアを重ねたい方を応援する、キャリアコンサルタントの笹井典子です。
前回の記事では、子どもの頃の私に初めて小さな自信が芽生えた、走り幅跳びの出来事について書きました。
努力が数字になる陸上競技が、私の「自信の拠り所」だった
小学校4年生の体育の時間。思いがけず走り幅跳びで学年1番の記録を出したことは、私にとって「私にもできることがある」と思えた最初の経験でした。
その小さな自信は、やがて陸上競技へとつながっていきます。
中学に入り、私は陸上部に入りました。
走ること。
跳ぶこと。
昨日より少しでも記録を伸ばすこと。
陸上競技の世界は、とてもシンプルでした。タイムや記録という数字があり、努力した結果が目に見える形で返ってくる。もちろん思うようにいかない日もありましたが、自分の努力が積み重なっていく感覚は、私にとって大きな支えになりました。
中学、高校、大学と陸上競技を続ける中で、全国大会に出場したり、国体候補選手として合宿に参加したりする経験もできました。
今振り返ると、陸上は私に多くのものを与えてくれました。
努力する楽しさ。
自分の体と向き合う感覚。
仲間と一緒に目標を追いかける時間。
そして、「私はこれを頑張ってきた」と言えるもの。
子どもの頃から自信がなかった私にとって、陸上競技はいつの間にか、自分を支える大きな柱になっていました。
「私は陸上をやっている」
「私はここまで頑張ってきた」
「私は結果を出したことがある」
そう思えることが、自分の存在を支えてくれていたのだと思います。
体育大学で突きつけられた「上には上がいる」という現実
けれど、その自信は、大学に入って大きく揺らぐことになります。
私は体育大学に進学しました。そこには、全国からトップクラスの選手たちが集まっていました。
それまでの私は、自分なりに努力を重ね、結果も出してきたつもりでした。けれど大学の陸上部に入ると、周りには自分より速い人、自分より強い人、自分より競技に対して覚悟を持っている人がたくさんいました。
上には上がいる。
頭ではわかっていたことでした。
でも、実際にその中に身を置くと、埋もれていく自分の姿から、自分の小ささを突きつけられた気持ちになりました。
それまで「できる」と思えていたことが、急にそう思えなくなる。
自分の努力が足りないように感じる。
周りと比べて、自分だけが置いていかれているような気がする。
私は次第に、自分の実力のなさを感じるようになりました。
さらに、腰や膝の故障も重なりました。思うように練習ができない。練習ができないから、さらに差が開いていくように感じる。気持ちだけは焦るのに、体がついてこない。
陸上が好きだったはずなのに、いつの間にか陸上と向き合うことが苦しくなっていました。
競技を辞めて気づいた、結果や評価に依存した「もろい自信」
そして私は、陸上競技を辞めることになります。
それは、ただ部活を辞めるというだけの出来事ではありませんでした。
私にとっては、それまで自分を支えてくれていた「自信の拠り所」を失うことでもありました。
陸上をしている自分。
記録を追いかけている自分。
努力している自分。
結果を出したことのある自分。
そうしたものがなくなったとき、私は自分が何者なのか、よくわからなくなりました。
今思えば、私の自信はかなり「結果」や「評価」に支えられていたのだと思います。
記録が出るから、自信が持てる。
人よりできるから、自分を認められる。
周りから評価されるから、自分には価値があると思える。
もちろん、結果を出すことも、評価されることも、大切な経験です。それが自信につながることもあります。
でも、結果や評価だけを自信の土台にしていると、その結果が出なくなったとき、評価されなくなったとき、自分自身まで価値がなくなったように感じてしまうことがあります。
私はまさに、その状態だったのだと思います。
フィットネスの世界へ。それでも残った「弱い自分を見せられない」癖
陸上を辞めたあとは、かなり落ち込んでいました。
先が見えない不安を抱えて、やさぐれていた時期です😅
何かをやり切れなかったような気持ち。
逃げてしまったような気持ち。
これまで積み上げてきたものがなくなってしまったような喪失感。
そういうものが、自分の中に残っていました。
そして、陸上を辞めたあと、私は少しずつ別の世界へ進んでいきます。
自身のリハビリのための筋力トレーニングを兼ねて、私はフィットネスインストラクターのアルバイトを始めました。
人が体を動かすことで変わっていく姿を間近で見られるのが面白くて、そのまま就職先もフィットネス業界に決めました。
アルバイト時代も入れると、かれこれ15年くらいフィットネスの世界にどっぷり浸かっていくことになります。
自信を失った大きな挫折は、もともと体育教師を目指した体育大学に入学した私の職業観を大きく変える経験になりました。
陸上競技は、私に自信をくれました。
でも同時に、結果(外的要因)に支えられた自信のもろさも教えてくれました。
そして、陸上を辞めたあとも、私はすぐに「結果や評価に頼らない自信」を持てるようになったわけではありません。
むしろ、結果を出さなければ自分には価値がない。
人から認められなければ、自分を認められない。
できる自分でいなければ、ここにいてはいけない。
そんな感覚を、どこかに抱えたまま社会に出ていったように思います。
けれど一方で、自信のなさからくる「頑張りすぎる癖」や「人に頼れない癖」は、私の中に残っていました。
弱い自分を見せたくない。
期待に応えられない自分を見せたくない。
だから、自分で何とかしようとする。
平気なふりをして抱え込む。
それは、後に仕事やプライベートで心身を壊してしまう大きな要因にもなっていきます。
一人で抱え込んだ私が、仕事の中で気づいたこと
次回は、陸上を辞めたあとも残っていた自信のなさが、仕事の中でどのように表れていったのか。そして、一人で抱え込んでしまった私が、何に気づいたのかについて書いてみたいと思います。
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