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ボウリング場の売上、どのくらいですか?【コンサル面接解答集/フェルミ推定】

はじめに

コンサル転職対策道場のケース侍田中です。
ケース面接対策でうまくいかないことが続くと、「自分は頭が悪いんじゃ…?」と自己嫌悪に陥ってしまうことってありますよね。
私も、以前そうでした。
自分がケース面接対策で苦労した経験から、当時の自分がつまずいたポイントや、知りたかった考え方を発信しています。

この解答例は良問を選んで、解答したものです。
実際の面接のディスカッションを想定して作成し、各ポイントも記載しています。

一連の流れ、考え方をぜひケース面接対策の参考にしてみてください。
こちらは前回の記事になります↓↓↓

問題1:ボウリング場の売上推定

面接官「では、早速ですがケース面接を始めさせて頂きます。準備はよろしいでしょうか。」

田中「はい、よろしくお願いします。」

面接官「いいですね。では、本日の初めのお題は、どこか馴染のあるボウリング場を想定頂き、そのボウリング場の売上を推定して下さい。5分で考えて下さい。何か質問ありますか?」


(1)前提確認

田中「いくつか確認させてください。まず、売上は季節性も考慮して1年間の単位でよいでしょうか」

面接官「それでよいですよ」

★ポイント
推定期間は市場規模なら「年間」のコンセンサスがあるが、個別店舗の売上期間には特別なコンセンサスはないので期間を面接官とすり合わせよう。いきなり算定に入らない姿勢も評価される。

田中「分かりました。ボウリング場に久しくいっていなくて記憶がおぼろげですが、以前行った郊外のロードサイドにあるボウリング場を想定しようと考えています。
もしかするとチェーン展開で複数店舗運営可能性もありますが、推計は1店舗ということでよいでしょうか」

面接官「はい、その認識で大丈夫です。」

田中「有難うございます。また、そのボウリング場はゲームセンターやカラオケ施設なども併設する複合娯楽施設だった記憶ですが、一旦はボウリング事業に絞った売上推計でよいでしょうか?」

面接官「はい、その認識でよいです」

田中「有難うございます。それでは、計算を始めます。」

★ポイント
前提確認では推定対象(主体)と期間の認識を合わせにいく。主体は自分がイメージしやすく、面接官にも違和感のない常識的なもので置く。
田中は朧気すぎて具体企業を置けていないのはよくない例。具体企業(今回だとラウンドワン等)を置いて考えていくのが基本になる。また、推計の対象範囲(今回は1店舗)も摺合せにいけるとよい。

(2)算定式とその数値の根拠を述べる

面接官「いかがでしょうか?」

田中「結論として1億8,000万円になります。
算定式、セグメント分け、数字の根拠の順で説明します。」

★ポイント
いきなり算定式を流れで言わずに、“算定式、セグメント分け、数字の根拠の順”とこれから説明する内容を構造化し面接官に伝える。
そうすることで、聞き手(面接官)は話の見通しがつき聞き手の情報処理負担を減らすことが出来る。

田中「まず算定式ですが、ボウリング場の売上=レーンの稼働数×単価/レーン
で考えました。
レーンの稼働数はレーンの稼働数/日×営業日数に分け、更に1日あたりのレーンの稼働数はブレイクダウンして次の様に考えました。

レーンの稼働数=レーンの稼働数/日(①レーン数×②回転数×③稼働率×④営業時間)×⑤営業日数

次にセグメントですがボウリングはエンタメ施設であり遊休時間に来店されることから平日と休日で稼働率に差が出ると考え、その軸で分けました。

以上を踏まえ、数字をご説明していきます。

①レーン数
以前行った記憶から15レーンと仮定します。

②回転数
1レーンの回転数は1時間に1回と仮定しました。
基本的にボウリングはグループで来ると思いますが1回遊びに来ると大体2ゲームは遊ぶと仮定しました。
すると2ゲーム分の1時間程度は時間を要するとして、1レーンの回転数は1時間に1回と仮定しました。

★ポイント
回転数の数字の説明が粗い。リアリティを持って説明できるかもポイントになる。例えば、次のような解像度を上げていけるとよい。
『ボウリングなので基本はグループで来店する。1グループあたり2~4人で間を取って平均3人で来場すると、ワンゲーム10回投げるので、入れ替わりの時間も含めて、1人当たり1分で1回ずつ投げるとして1ゲーム当たり30分の2ゲームで60分とする』

③稼働率
平日・休日で別れると考えます。休日はほぼ稼働しているとして80%、平日は半分の40%と仮定しました。

④営業時間
10時~22時として12時間とします。

⑤営業日数
年間を通して営業しているとして営業日は360日とします。平日240日、祝祭日含む休日を120日と仮定します。

⑥単価/レーン
1グループが来た際の1レーン当たりの売上で考え、平日・休日共にざっくりですが5,000円としました。

★ポイント
単価の置き方もざっくりしすぎている。具体的な置き方は後述のディスコードのやりとりで記載しています。

合計
計算すると、平日9,000万円、休日9,000万円の計1億8,000万円になります。

(3)数字の検証・精緻化

面接官「分かりました。数字感はいかがでしょうか?」

田中「感覚ベースですが、カフェの売上が年間で1億円程度と聞いたことがあるので、ボウリング場の様な大きな施設を考えると場所や人の固定費も更に要するので少なめに出ていると考えます」

面接官「なぜ、小さくなっていると思いますか?」

田中「まず、レーン数が少ないと考えました。よくよく考えるとフロア別にあるなかで、私は1フロア15レーンとして考えてしまっていました。ここで2フロアあると考えて30レーン(15レーン×2フロア)として、売上は2倍変わり3億2,000万円程度に推計されます。」

面接官「2倍はインパクトが出ますね。他に気になる箇所はありますか?」

田中「そうですね、精緻化出来る因数を考えてみます。単価の精緻化は更に出来ると考えます。先程は、ざっくりレーン毎の単価としましたが、1レーン当たりの来場者数/平均×(平均ゲーム数×単価/ゲーム+レンタル代シューズ代)とした方がより精緻化出来ます。」

面接官「その分解で数字を入れるとどうなりますか?」

田中「例えば、1レーン当たりの来場者数/平均として2~4人として間の3人とします。
具体的な内訳はゲーム代は1人あたりワンゲーム500円で2ゲームとして1,000円、シューズのレンタル代は1人当たり500円、1レーン当たりの単価としては4,500円になります。先程は5,000円と置いていたので90%(4,500円÷5,000円)の売上で2億8,000万円(3億2,000万円×90%)になり、結果として大きなインパクトは少なそうです」

面接官「他に精緻化出来そうな箇所はありますか?」

田中「セグメントの精緻化は出来そうです。平日、休日で分けましたが、更に平日・休日の中でも混んでいる時間(ピークタイム)と混んでない時間(アイドルタイム)で分けられると考えます。
例えば、平日ですと学校終わりの学生がメインと考えピークタイムは17時~20時の3時間をピークタイムで、それ以外の9時間をアイドルタイム、休日ですと基本的には食事をとる時間帯となる12時~14時、18時~20時はアイドルタイム、それ以外をピークタイムと考えられるかと思います。ピークタイムとアイドルタイムでの違いは稼働率に差が出ると捉えます。」

面接官「数字を検証するなら、どの様なアプローチが考えられますか?」

田中「初期アウトプットでは供給ベースで考えましたので、需要ベースで算定しての検証が考えられます。
需要ベースですと例えば、商圏人口を起点にてボウリング場の来訪割合×当該ボウリング場の選択率×回数/年×単価と算定することが出来そうです。
その他には、類似(アナロジー)業界を物差しにして検証するアプローチもあげられます。
例えば、ボウリング場は箱型のエンタメ施設で2~5人のグループでの来店を考えるとカラオケ店を物差しにする考え方はありそうです。」

面接官「分かりました。一旦フェルミはここまでとしたいと思います。次は、売上向上戦略を考えて頂きたいと思います。」

田中「承知しました」

いかがだったろうか。今回はフェルミ推定について解説してみた。
次回は売上向上戦略について解説してみたいと思う。

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