焼肉屋の売上、どのくらいですか?【コンサル面接解答集/フェルミ推定】
はじめに
コンサル転職対策道場のケース侍田中です。
ケース面接対策でうまくいかないことが続くと、「自分は頭が悪いんじゃ…?」と自己嫌悪に陥ってしまうことってありますよね。
私も、以前そうでした。
自分がケース面接対策で苦労した経験から、当時の自分がつまずいたポイントや、知りたかった考え方を発信しています。
この解答例は良問を選んで、解答したものです。
実際の面接のディスカッションを想定して作成し、各ポイントも記載しています。
一連の流れ、考え方をぜひケース面接対策の参考にしてみてください。
こちらは前回の記事になります↓↓↓
問題1:焼肉屋の売上推定
面接官「では、ケース面接を始めたいと思います。田中さん最近どこか食べにいきましたか?」
田中「そうですね、先週末、友人と焼肉を食べにいきました。」
面接官「いいですね。では、本日の初めのお題は、焼肉屋を想定頂いて、その焼肉屋の売上を推定して下さい。5分で考えて下さい。何か質問ありますか?」
(1)前提確認
田中「承知しました。想定する焼肉屋のすり合わせをさせて下さい。
それでは、先日行ったxx駅から徒歩15分程度にある焼肉屋を想定したいと考えます。都内で4、5店舗展開しており、想定する店舗はビルの1階でテーブルが20~30席程あり、肉問屋直営で焼肉屋としてはリーズナブルな価格で質の良い肉を提供している店舗の想定です。この前提で進めて、よろしいでしょうか。」
面接官「はい、想定は自由に置いて頂いて結構です。他に質問ありますか?」
田中「売上の対象期間は1年間でよいでしょうか。」
面接官「はい、年間で結構です。」
田中「有難うございます。それでは、計算を始めます。」
★ポイント
前提確認では推定対象(主体)と期間の認識を合わせにいく。主体は自分がイメージしやすく、面接官にも違和感のない常識的なもので置く。
また、推定期間は市場規模なら「年間」のコンセンサスがあるが、個別店舗の売上期間には特別なコンセンサスはないので期間を面接官とすり合わせよう。いきなり算定に入らない姿勢も評価される。
(2)算定式とその数値の根拠を述べる
面接官「いかがでしょうか?」
田中「結論として2億7,000万円になります。
算定式、セグメント分け、数字の根拠の順で説明します。」
★ポイント
いきなり算定式を流れで言わずに、“算定式、セグメント分け、数字の根拠の順”とこれから説明する内容を構造化し面接官に伝える。
そうすることで、聞き手(面接官)は話の見通しがつき聞き手の情報処理負担を減らすことが出来る。
田中「まず、算定式ですが、焼肉屋の売上=1日の売上×営業日数
で考え、1日の売上は更にブレイクダウンして考えました。
焼肉屋の売上=
1日の売上(客数(①テーブル数×②席数×③営業時間×④回転数/h×⑤占有率)×⑥単価)×⑦営業日数
としています。
次にセグメントですが、焼肉屋の回転数、占有率、客単価は営業時間帯で差が出ると考え昼(ランチ)と夜(ディナー)で分けました。」
そして、数字の根拠について、テーブル数から順に説明していきます。
・①テーブル数
前提で認識合わせ頂いた通り20テーブルと置いています。
昼、夜共に同じく20テーブルです。
・②席数
1テーブル当たり4席で置いています。
・③営業時間
昼(ランチタイム)は11~14時の3時間としました。夜(ディナータイム)は18~22時の4時間としました。
・④回転数
昼のランチタイムは30分で1回転すると考え1時間で2回転としました。
夜は、焼肉屋に行くと飲む時と同じ位はいると考え2時間で1回転としました。ですので、1時間で0.5回転となります。
・⑤占有率
夜に行くと毎回込んでいるので80%としました。昼から焼肉を食べることは夜より需要は減ると考え夜の半分の40%と仮定しました。
・⑥単価
昼のランチタイムは焼肉なので一般的な定食屋で食べると1,000円位として、それよりもやや高めとして1,500円としました。夜は飲みに行くのと同じ位かかるとして5,000円としました。
・⑦営業日数
週1回休みがあるとして、300日を営業日数としました。
計算すると、昼9,000万円、夜1億8,000万円の計2億7,000万円になります。
」

(3)数字の検証・精緻化
面接官「分かりました、まず、2億7,000万円といった算定結果はどう考えますか?」
田中「そうですね、概ね妥当と考えています。置いた数字としても実体験をもとにしており、桁感がズレるといったことはないかと考えています。」
面接官「やや思い付きベースにも思いますが、どうやって検証できますか?」
田中「失礼しました。コスト側からの整合が取れると考えます。
飲食店の売上に対する人件費は30%と記憶しており、そうすると8,000万円(2.7億円×30%)が人件費になります。
厨房5人、ホール5人の10人が常時働いていると1人当たり800万円の人件費になります。アルバイトの方もいるので、平均年収450万円/人の中で焼肉屋の人件費として800万円/人は高めに出ていると思います。
占有率か客単価をもう一段保守的に置く余地があると考えます。」
面接官「占有率と単価どちらが精緻化をするのがよさそうですか?」
田中「占有率になります。単価は実感ベースで大きなズレはないと考えていますが、占有率に関しては、常に店にいるわけでもないので、仮定の要素が大きいです」
面接官「時間があれば占有率をどの様にして精緻化していきますか」
田中「そうですね、時間帯に加え、更に平日・週末といった軸で精緻化できると思います。特に夜の時間帯は平日よりも週末の方が混む(=稼働率が高い)と考えられます。」
(4)他の算定アプローチ
面接官「分かりました。では、今回の算定式以外に、どの様なアプローチで焼肉店の売上を算定出来そうですか?」
田中「初期の算定では供給サイドからアプローチしましたので、需要サイドからのアプローチが考えられると思います。
需要サイドだと、例えば、
焼肉屋の売上=商圏人口×喫食回数×外食に行く割合×焼肉を選ぶ割合×当該店を選ぶ割合×単価
と算定出来ると思います。」
面接官「他のアプローチはなさそうですか?」
田中「他には、アナロジーからの推計は出来そうです。
焼肉の類似ですと数は少なそうですがしゃぶしゃぶ店を物差しにすることは出来ると思います。1店舗当たりの客席数や単価も牛肉を使い似通ってくると考えます。」
面接官「分かりました。一旦フェルミはここまでとしたいと思います。次は、売上向上戦略を考えて頂きたいと思います。」
田中「承知しました」
いかがだったろうか。今回はフェルミ推定について解説してみた。
次回は売上向上戦略について解説してみたいと思う。
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