第5話 現職の仕事内容をコンサルの仕事にフィットさせて伝えるべし!【ビヘイビア対策修行】
拙者はケース侍田中。
日々、ケース面接対策のことを考え、人々にケース的思考のすばらしさをどう伝えたら良いかを考えている。
ある日大学の後輩、小次郎君から連絡があった。
話を聞けばJTC(いわゆる日系大手企業)に辟易し、戦略コンサルへの転職を目指しているという。
だが、ビヘイビア対策が不十分なまま転職活動に挑んでおり、苦戦していた。
そこで、拙者にビヘイビア対策の指南を依頼してきたというわけだ。
新たなる挑戦が、いま始まる…!
【前回までのあらすじ】
面接では社内・専門用語の使用は避けよう。
田中「小次郎君、前回の志望動機は少々抽象的だったね。今回は志望動機と並んで重要視される『自己PR』をブラッシュアップしてみよう」
小次郎君「承知しました!」
田中「改めて、小次郎君は今、JTCでどんな仕事をしているのかな?」
小次郎君「そうですね。今はメーカーで営業をしています。毎日8時に出社して、まずPCを立ち上げて資料を整理し、それから顧客訪問。帰社後は社内MTGや協力会社さんとの打ち合わせをして、18時位には退社する……といった流れです」
田中「(うーむ、詳細なスケジュールを聞きたいわけではないのだがな……)。他の日は、どんな動きをしているんだい?」
小次郎君「そうですね、上司に相談したり、たまに研修を受けたりしています!」
田中「丁寧に説明してくれたのは分かるが……。小次郎君、それではコンサルの門は開かないよ」
――――――
小次郎君のように、今の仕事を「そのまま」丁寧に説明してしまう志望者は多い。
現職の業績面談や、同業他社への転職であれば評価されるだろう。
けれど、異業種であるコンサルへの転職を目指すなら、単なる「業務説明」では力不足になる。
コンサルファームの面接官が評価したいのは、結局のところ「候補者が入社後、コンサルタントの業務内容で力を発揮できそうか否か」に尽きる。
自分の仕事をコンサルの文脈に接続するためには、まず「コンサルがどのような動きを求められる仕事か」を正確に把握せねばならない。
次の書籍などで、コンサルの働き方を予習しておくのがお勧めだ。
➀採用基準
➁コンサル1年目の教科書
➂コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル
➃コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト
⑤BCGの育つ力・育てる力
⑥外資系コンサルの仕事の進め方
そのうえで、自分の仕事と結びつけていくのだ。
例えば、先ほどの小次郎君の営業職の例なら、単なるタイムスケジュールを述べるのではなく、次のように変換してみよう。
「現在はBtoBのルート営業を担当しています。顧客訪問前には、過去のヒアリング内容やHP等の外部情報から『お客様のお困り事』を仮説構築し、提案しています。結果として、〇〇(具体的数字や実績)の受注を実現してきました。」
このように、コンサルワークに不可欠な要素(ヒアリング、仮説構築、提案)という言葉を使い、コンサル業務での再現性をアピールするのだ。
なお、かつての拙者もそうであったが、「自分の職種はコンサルワークと遠すぎて、近似させるのが難しい」と悩む場合もあるだろう。
実際、経験上深く掘り下げれば共通項は見つかるものだが、どうしても接点が見いだせない場合は、「伝え方を構造化し、地頭の良さ(ポテンシャル)を訴求する」ことに振り切るか、あるいは「ケース面接で圧倒的な実力を見せつける」、はたまた「社内異動で親和性の高い部署を経験する」という事も選択肢に入る。
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小次郎君「なるほど……! 面接官に『こいつ、入社後もすぐ使えそうだな』と思わせることが肝要なのですね!」
田中「そうだよ。面接は、馬鹿正直に自分の日常を報告する場ではなく、自分の経験を転職後の業務との共通項に翻訳し面接官に入社後の活躍を想起させにいく場だよ」
小次郎君「ハッ、目が覚めました!」
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