感情を自覚し、言語化する方法(『こうやって頭のなかを言語化する』より)【悩みと言語化シリーズ・3】
はじめに
長らくお待たせしました。本noteは「悩みと言語化シリーズ」の最終回です。第1回・第2回はこんな感じでした(↓)
すなわち、
第1回は「自己暗示」で魔法の言葉について、
第2回は「自己滅却」で感謝の言葉について、
紹介してきました。
それを受けて、
第3回は「自己観察」で自覚の言葉について、
取り上げてみます。
つまり今回は、自分の感覚に耳を傾け、それを言語化することをテーマとして考えたいと思います。
「ああ。私は、こういうふうに感じてたんだな。」
そうした自覚の言葉を手に入れる方法を、考えていきましょう。
簡単に自己紹介しておきます:


言語化の利点:なぜ悩みの言語化が必要なの?

言語化の方法という本題に入る前に、簡単に、なぜ言語化をすることが大事なのかをお伝えします。
悩みの言語化が重要な理由はたった1つです。
それは、モヤモヤに形を与えることで、それを理解し対処することができるようになることです。
つまり、グルグルと同じところをさまよう「迷いの段階」から、具体的にどうすればよいかを探る「行動の段階」に、移行することができるのです。
(参考note:「話すは離す」。いい言葉です。)
さて、ではどうやって言語化すればいいでしょうか。次の章からは、言語化の方法についてお伝えしていきます。
言語化は難しいこと:まずは他人の助けを借りて言語化してみよう!

悩んでいるとき、自分一人ではうまく言葉にできないことがあります。頑張って違うふうに考えようとしても、ついつい、いつもの思考のループに嵌まってグルグルしてしまうのです。
そんなときは。
他の人に話を聴いてもらうのがオススメです。
簡単な悩みであれば、身近な人を頼るのもいいと思います。
軽く愚痴をこぼしたりすることも、ときには必要なことでしょう。
深刻な悩みであれば、カウンセリングがいいと思います。
限られた時間と場所で、特別な人を相手に言語化をする。
そうしてじっくりと長い時間をかけて話をすることによって、”自分の身体から言葉が流れ出てくるのを待つ”のです。
・・・
そもそも言語化は、難しいことです。
このモヤモヤを何と言うのか。ピッタリくる言葉を探し当てるためには、相当たくさんの練習を積み重ねないと、うまくできません。何度もくりかえし言葉にしていくことで、少しずつできるようになるのです。
思い出してみてください。
あなたがまだ小さかったころ、親や教師などの周りの大人たちは、声かけをしてくれたはずです。
例えば、
「悲しかったね」と直接言葉を与えてくれたり、
「どう感じたの?」と言葉を探す機会をくれたり。
そのような周りの人からの助けを借りて、あなたは、少しずつ自分の感情を理解することができるようになったはずです。
・・・
このように、言語化するのは難しいことなのです。
次の章では、自分一人で言語化することができるようになるための練習方法について、お伝えします。
一人で言語化すること:簡単3ステップの理論(後に実践例もあります!)
ここからは、『こうやって頭のなかを言語化する』(荒木俊哉著、2024年、PHP研究所)を参考にお伝えします。
一人で言語化するための手順は、次の3ステップが良いです:

要するに。
「1感情を書き出す」→「2掘り下げる」→「3まとめる」という3段階があるということです。
ポイントごとに、順に解説します。
①(ステップ1・書き出す)感情は、出来事とセットで扱う。

例えば、「なんだかモヤモヤしてるなあ」と感じたとします。そういうときはまず、「何があった?」と出来事を書き出すことが重要です。
なぜ、出来事に注目する必要があるのか。
少し哲学的な話になりますが、解説します。
そもそも感情は、普通、個人が「持つもの」と考えられています。
例えば「誰々に嫌悪感を持っている」というときには、その人に対しての否定的な感情が、ある程度継続して「持たれて」いるのです。
しかし感情は、「持たれる」以前に「湧く」ものではないでしょうか。
先程の例を使いましょう。「嫌悪感を持つ」よりも前に、「嫌悪感が湧く」という出来事が、必ずあったはずです。
このように感情とは、個人が持つ前に、場から湧き出すものなのです。
そんなわけで。
自分の感情を言語化するための第1ステップは、まず出来事を書き出すこと、ということでした。
②(ステップ2・掘り下げる)「のはなぜか?」と自問する。

ステップ2では、先ほど書き出した感情に対して、「そう感じたのはなぜか?」と自問していきます。
ここでもまた、先程の例を出して考えてみます。
「嫌悪感が湧いた」。
→「のはなぜか?」
→「この人のこういう部分が、嫌だったから」。
→「のはなぜか?」
→「私のこういう価値観と、合わなかったから」。
このように。
掘り下げを重ねていくことによって、最終的には、自分が何を大切にしているのか(つまり自分の価値観)が明らかになります。
つまりステップ2によって、自分という人間の輪郭が少しずつ浮かんでくるのです。
③(ステップ3・まとめる)「繰り返し表現」に注目する。

これは後の実践例を見てもらう方がわかりやすいので、簡潔に。
感情とその深堀りを続けていくと、そのうち何度も同じような意味の言葉が現れます。
そうした「繰り返し表現」は核心に関わることなので、まとめを作るうえで大事なのです。
一人で言語化するための理論は以上です。
最後に、本の中にあげられていた実践例を見てみましょう。
こうやって、頭の中を言語化します。

(なお④行動(右下)は「今後どうするか」です。)
おわりに
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
言語化の魅力やその方法について、少しでも参考になったところがあれば幸いです。
今回で、「悩みと言語化」シリーズも終わりです。
改めて振り返ると、こんなテーマでした:
第1回は「自己暗示」で魔法の言葉について。
第2回は「自己滅却」で感謝の言葉について。
第3回は「自己観察」で自覚の言葉について。
一口に「言語化」といっても色々な切り口があるのだなあと、シリーズを書き終わって思いました。
それではこの辺で、終わりにします。
できればまた、別の記事でお会いしましょう!
ごきげんよう~

(今回紹介した本。実践例も豊富なので、ぜひ!)
