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『日本茶のすべてがわかる本』読み合わせノート 第2章「お茶の健康効果」

『日本茶のすべてがわかる本』(日本茶検定公式テキスト)の第2章「お茶の健康効果」を読んで気になったポイントを、カテキン・テアニン・カフェイン・ビタミンCなど成分ごとに深掘りします。

今回は第2章「お茶の健康効果」。抗酸化作用、リラックス効果、ダイエット、花粉症対策まで、お茶の健康パワーがてんこ盛りの章です。
しずくとなみが、カテキン・テアニン・カフェインなどお茶特有の成分が持つ驚きの効果について語ります。


📚 今回読む本

『改訂版 日本茶のすべてがわかる本 ── 日本茶検定公式テキスト』

▼ 全10章構成

  • 序章 お茶のプロフィール

  • 第1章 お茶の成分

  • 第2章 お茶の健康効果 ← 今回はここ!

  • 第3章 お茶のおいしい淹れ方

  • 第4章 チャの育て方

  • 第5章 お茶ができるまで

  • 第6章 お茶の審査

  • 第7章 お茶の生産・流通・消費

  • 第8章 お茶の歴史と文化

  • 第9章 お茶の話あれこれ


1. お茶は「万病に効く薬」だった?

6世紀の中国の医学書『神農本草経集注』(陶弘景著)には、「苦茶は寒で、毒なし。五臓の邪気を払い、下痢、渇熱(熱による口のかわき)、中疾(胃腸病)、悪瘡(質の悪いできもの)などを治す。久しく服すれば、心を安んじ、気を益し、頭を良くし、眠りを少なくし、身を軽くし、老いを能くし、老化を抑える」とあります。

なみ: 6世紀にこれだけの効果が書かれてたって、びっくりじゃない?「五臓の邪気を払い」とか「老化を抑える」とか。

しずく: ほんとすごいよね。しかも元々は薬として使われてたのが、時代とともに嗜好飲料になっていったっていうのが面白い。

なみ: 薬だったものを毎日ごくごく飲んでるって、よく考えたらすごいことだよね。

お茶には数多くの生体調節機能を持つ成分が含まれています。中でもカテキン類、カフェイン、テアニンは、他の食品にはあまり含まれていないお茶特有の機能性成分といえます。

しずく: カテキン、カフェイン、テアニン。この3つがお茶特有の機能性成分なんだって。カフェインはコーヒーにもあるけど、テアニンはお茶にしかないし、カテキンもお茶でしか聞かないよね。

なみ: テアニンってみんなあんまり知らないよね。お茶に含まれる成分は湯で抽出しても20〜30%しか溶け出さないらしいんだけど、いい成分は水溶性だから飲むだけで取れるのがありがたい。


2. 飲むより古い「食べる茶」って?

雲南省の西双版納(シーサンパンナ)周辺に住む山岳少数民族の傣(タイ)族が今に伝えています。

新茶の葉を茹でて冷暗所に10日ほど置いて発酵させ、竹筒に入れて土中に埋める。1ヵ月ほど経ったら食用にする。「竹筒酸茶」と呼ばれ、酸っぱい味がする。

なみ: 竹筒酸茶って初めて聞いた。お茶を竹筒に入れて土に埋めて、1ヶ月経ったら食べるって。酸っぱい味がするんだって。

しずく: 発酵させたものを食べてたんだね。お茶の成分を残さず摂るには葉をそのまま食べる、昔の人はそれを自然にやってたんだね。食べるんじゃなくて飲むほうだけども、日本の地方番茶でも発酵させるタイプもあるよね、面白い。

なみ: しかも西双版納(シーサンパンナ)のあたりって、プーアル茶の産地にも近いんだよね。六大茶山のあたりって地図に書いてあるよ。

しずく: そうそう。で、食べる方が飲むよりも歴史が古いんじゃないかっていう一説があるらしい。噛むことから始まったのかな。


3. カテキンの名前の由来、知ってる?

古くから医薬として用いられてきたアカシア・カテキュー(マメ科アカシア属の低木)から抽出された結晶に、カテキンという名前がつけられたのは1832年のことです。その後、昭和4(1929)年以降、辻村みちよ等によって緑茶から未知のカテキンが次々と発見され、それがお茶に特有の成分であることが判明します。

なみ: カテキンって「カテキュー」っていう植物が語源なの? アカシアの仲間から抽出されたのが最初なんだね。

しずく: そう。で、1929年に辻村みちよさんがお茶から「未知のカテキン」を発見したんだよ。「未知のカテキン」ってなんかかっこいいよね。

なみ: カテキン自体はもう知られてたけど、お茶特有の種類のものが見つかったってことなのかな。

カテキン類の健康効果の中で、特に強力なのは抗酸化作用です。……その抗酸化力はビタミンCやビタミンEの数倍から数十倍にもなるといわれています。

しずく: しかもカテキンの抗酸化力がすごくて、ビタミンCやビタミンEの数倍から数十倍にもなるらしい。

なみ: 数十倍? 活性酸素が人体の組織を攻撃するのを食い止めてくれるんって書いてたね。風邪が流行る前とかにお茶をしっかり飲んでおくと良さそう。


4. テアニンとカフェイン、お茶の中で何してる?

テアニンはチャに特有の成分で、昭和25(1950)年、酒戸弥二郎によって玉露から発見され、チャの古い学名"Thea sinensis"にちなんで、"Theanine"と命名されました。

テアニンを摂ると、このα波の出現が増えます。

なみ: テアニンって酒戸弥二郎さんが玉露から発見したんだね。コーヒーやココアには含まれてない、お茶だけの成分。

しずく: しかもテアニンを摂るとα波が増えるんだって。リラックスしながらも集中力がある状態になるっていう。本にトポグラフィーの図が載ってて、頭の後ろ半分からα波が出てるの面白かったね。

1819年にドイツのルンゲによりコーヒーから抽出されました。その後、1827年に茶からも発見され、それ以後カフェインが持つさまざまな効能が確認されました。

カフェインはお茶の爽やかな苦味を醸し出す、なくてはならない重要な味成分です。中枢神経を刺激・興奮させたり、心臓や腎臓に作用して利尿を促進したり、また胃酸分泌を促して食物の消化や吸収を助けたり、体脂肪の分解を促進したりするなど、多くの効能を持っていることが知られています。

なみ: カフェインはコーヒーからの発見が先で、8年後にお茶からも見つかったんだね。覚醒効果だけじゃなくて、消化を助けたり体脂肪の分解を促したりもするんだ。

しずく: でも面白いのはさ、カフェインは「頑張るぞ!」って感じの覚醒系で、テアニンは「ほっと一息」のリラックス系。この相反する成分が一緒に入ってるのがお茶のすごいところだよね。

なみ: だからカフェインの効果がまろやかになるんだね。コーヒーみたいにガツンとこないのはテアニンのおかげか。空腹時はちょっと胃酸が出すぎるから、低温で淹れてカフェインを抑えるのもいいかもね。


5. 熱湯で淹れてもビタミンCが壊れない?

お茶はビタミンCを豊富に含んでいて、上級な煎茶ほど含有量が多い傾向にあります。そのため、煎茶を1日4〜5杯飲むことで、推奨摂取量の30〜50%のビタミンCを摂ることができるのです。

お茶のビタミンCは壊れにくく、安定しているのが特徴です。それは、お茶に含まれるカテキン類にビタミンCを守る働きがあるからです。

なみ: 1日4〜5杯で推奨摂取量の30〜50%のビタミンCが取れるってすごくない?

しずく: しかもビタミンCって熱に弱いはずなのに、お茶だと壊れにくいんだよ。カテキンがガードしてくれるから。野菜だと10分煮たら50%以上分解されちゃうのに。

なみ: カテキンがビタミンCを守ってくれるって、なんか頼もしいね。ただ、覆いを使うかぶせ茶や玉露、抹茶よりも、露地栽培の煎茶の方がビタミンCは多いみたい。

しずく: そうなんだよね。あと面白いのは、酸化させて作る烏龍茶にはわずかしか含まれてなくて、紅茶だともう全く含まれてないんだって。発酵の過程でカテキンも変わっちゃうから、ガードできなくなるのかもしれないね。


6. 生活習慣病にお茶が効く? ── 高血圧からダイエットまで

抗酸化作用はお茶の代表的な健康機能ですが、すべての病気予防につながるともいわれる重要な健康保持作用です。体内の「酸化」と呼ばれる現象を抑えて組織が老化するのを防ぎ、免疫力を保つことにつながるからです。

なみ: 生活習慣病の予防にお茶が効くっていう話、いろいろ出てきたね。まず抗酸化作用。すべての病気予防につながるって書いてあるのがすごい。

しずく: ストレスとか紫外線で活性酸素が増えるんだけど、活性酸素って、なんていうか「グレた酸素」みたいなものなのかな。反応性が高くて周囲の組織を傷つけちゃうらしい。それをカテキンの抗酸化作用で抑えてくれるっていう。テアニンでリラックスしてストレスケアしつつ、カテキンで酸化を防ぐ。一石二鳥だよね。

なみ: 高血圧予防のところ、アンギオテンシンとか難しい用語がいっぱい出てきたけど、要するにカテキンが血管を収縮させる物質の働きを抑えてくれるんだよね。

しずく: そうそう。あとギャバロン茶の話が面白くてさ。

生葉を無酸素状態で数時間保管すると、葉に含まれるグルタミン酸がγ-アミノ酪酸(GABA)に変わります。この方法で作ったお茶は「ギャバロン茶」といわれ、毎日飲むことで高血圧を予防できるお茶として注目されています。

しずく: ギャバロン茶って、GABAを外から足してるのかと思ったら、生葉を無酸素状態にすることでグルタミン酸がGABAに変わるんだって。うまみ成分が別の有用成分に変化するっていう仕組みなんだよね。

なみ: すごい! 味はどうなるんだろうね。ちょっと買って飲んでみたいな。


7. 花粉症にべにふうき、お寿司にお茶 ── まだまだあるお茶の力

紅茶用品種の「べにふうき」や「べにふじ」、「べにほまれ」で作った緑茶には強い作用があります。

カテキンの一種「メチル化カテキン」が多く含まれているからです。……メチル化カテキンは、花粉などの抗原が細胞表面の受容体に結合したとしてもその情報の伝達を遮断するため、ヒスタミンなどアレルギー症状を引き起こす物質の放出が妨げられると考えられます。

なみ: べにふうきのメチル化カテキン、花粉が来ても受容体からの情報を遮断して、ヒスタミンを出させないっていう仕組みなんだね。抗ヒスタミン薬みたいな働き。

しずく: だ紅茶に加工するときの萎凋(いちょう)の工程で酸化酵素が働いて、メチル化カテキンが減っちゃうんだよ。だから緑茶で飲むのがポイント。粉末タイプが多いのも、丸ごと摂るためなんだろうね。

「お寿司にお茶」が付き物である理由も、生ものの保存が難しかった時代の食中毒予防策だったと考えられます。

なみ: お寿司にお茶がつきものなのも、殺菌効果が理由だったんだね。O-157にも通常飲むお茶の4分の1の濃度で殺菌効果があるとか。ガリやわさびもそうだけど、先人の知恵ってすごいよね。

普通の食生活をしていればお茶をたくさん飲むからといって貧血になるという心配はないでしょう。

しずく: 最後にちょっとだけデメリットの話もあって、カテキン類は鉄と結合しやすいから貧血のリスクがゼロじゃない。でも普通の食生活なら心配ないって書いてあったね。ヘム鉄はカテキンと結合しないし。

なみ: 最後にデメリットもちゃんと書いてあるのが誠実だよね。とりあえずお茶飲もう!


次回は第3章「お茶のおいしい淹れ方」。温度や時間で変わる味の引き出し方を探ります。


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