「手描き」と「AI」のいいとこ取りでLINEスタンプを作ってみた話
🎧 この音声は、Spotifyでも聞いていただくことができます。
https://open.spotify.com/show/3GDxrJTsYoJ9U9dySJW1x2
以下、音声を文字起こしして要約・加筆したものです。
先日、わたしにとって4作目のLINEスタンプをリリースしました。
「おかっぱ女の子の日常スタンプ」という、黒髪おかっぱの女の子がいろんな表情をした、日常使いしやすいスタンプセットです。
そして今回、これまでと違う挑戦をしました!
それは、手描きとAIを掛け合わせて作ったことです。
この記事ではそんな経験談をお話します。
わたしはLINEスタンプ「手描き派」
わたしは去年の11月頃からLINEスタンプを作り始め、隙間時間にコツコツ描いてはリリースしてきました。
前作はだじゃれスタンプの40個セット。
構成はAIと壁打ちしたものの、イラストは全てiPad上での手描き、文字も手描き・・・
作るのは楽しかったけれど、40個となるとやっぱりめちゃめちゃ大変でした!
AI画像生成だけで作られるスタンプへの違和感
今、AIの画像生成はかなり進化しています。
OpenAIのImages 2.0が出てからは、日本語の文字化けも起こらず、プロのイラストレーターが描いたかと思うほどの綺麗なイラストが簡単にできるようになりました。
SNSでも「AIでLINEスタンプ作りました!」という投稿はかなり多く見られるようになりました。
ただ、わたしはAIだけでスタンプを作ることに懸念を持っています。
手描きには、フリーハンドならではの温かみや、クリエイターの個性が表現できる。
そこが最大の魅力だと思っているので、これまで大変でも手描きを選んできました。
AIで完全出力されたものは、綺麗なんだけどツルッとしていて温度感が感じられず・・・どこかで見たことがあるような似通ったものに見えます。
これはスタンプに限らず、ライティングでもWebデザインでも動画制作でも、どの分野でもAIが作ったものに「平均的で体温が感じられない」というのは、共通の課題だと思います。
わたし個人の考えでは、AIだけでLINEスタンプが簡単にできることは理解したけど、
それが人に選ばれたり、お金を出して買ってもらえるものになるかというと・・・(今のAIの精度だと)難しいんじゃないかなと思っています。
マナミさんBrain「手描き×AIで作るLINEスタンプの教科書」
今回、スタンプ制作でがっつり参考にした教材があります。
コンテンツクリエイターのマナミさんがBrainで販売されている「手描き×AIで作るLINEスタンプの教科書」です。
マナミさんについては過去にもお話ししていますが、現在LINEスタンプがじわじわ売れ続けて、直近の月の売り上げが70万円、100万円を超えるかもしれないというLINEスタンプ界の新星・・・!
5年ほど前、電車の中で描いていたスタンプが、時を経て今ブレイクしているという、まさにLINEスタンプドリームを体現している方です。
わたしはコロナ禍の頃からずっとマナミさんの発信を追いかけていて、勝手に友達のように思っています(勝手すぎるw)
そんなマナミさんの成功体験は、現在わたしがLINEスタンプを作り続けられるモチベーションの源でもあります。
わたしがマナミさんの実績で学べたのは、こんなこと。
昔にリリースしたスタンプでも「時を経て」売れ始めることがある
これまでLINEスタンプをあまり宣伝していなかったとのことなので、売れるスタンプにSNSでの知名度や宣伝はあまり関係ない(無名でも売れっ子LINEスタンプクリエイターは存在する)
LINEスタンプは「買われる」時代から、「買われなくてもサブスクで使われる」時代に(LINEスタンププレミアムのサービス誕生)
「売れても10円単位」みたいな、これまでのLINEスタンプ販売のイメージを完全にひっくり返されました。
今回、手描き派のわたしの心を掴んだのは、この教材が、「手描き×AIで作る」を前提にしていること。
AIだけでサクッとスタンプを作る方法を教えてくれるコンテンツはたくさんありますが、「手描きの風合いを活かしながら」AIで効率化していくという角度は、かなりオリジナルだと思いました。
マナミさん自身がiPadとApple Pencilを使ってスタンプを作ってきた「手描き派」だからこそ、手描きの良さも理解した上で、マナミさんの主戦場であるAIを使って効率化するという発想ができるのだと思います。
実際にやってみた!制作の流れ
早速教材を購入し、隅から隅まで参考にして、今回のスタンプは次の流れで作りました。
教材特典の「キャラクター作成シート」を印刷して、そこにサインペンで女の子のイラストを手描きする(割と適当でOK)
それをスマホで写真に撮って、AIに投げる(購入特典:マナミさんGPTs使用)
AIがそのイラストをもとにキャラクターを生成してくれる
表情の展開(怒った顔、泣いた顔、笑った顔など)をAIに指示して、16個分のバリエーションを作ってもらう
規定サイズへのリサイズや、背景の透過処理もAI側で対応
できた画像をiPadに戻し、自分の手で文字を入れる
さらにパソコンに戻して、イラストと文字に白フチをつけてもらう
最初の「0→1」は自分の手で描き、そこからの展開や仕上げの処理をAIに任せるという、まさに手描きとAIの掛け合わせです。
ちなみにわたしは、スタンプの文字もAI生成なのはあまり可愛くない気がしたので、自分で文字を手描きするというひと手間を加えました。
文字のAI生成は微妙に破綻しやすいところなので、手描きできる人はこっちの方が早い場合もあり。
こんな方法も覚えておいて損はないかなと思います。

この絵がAIによって思いがけないキャラクターになるのが面白い!
手描き派が感動したAIの力
今回、特に感動したのは「フチ」の処理です。
LINEスタンプに黒い文字をそのまま入れても、LINEをダークモード(暗い色の背景)で使っている人には文字が見えなくなってしまうという問題があります。
LINE公式でも推奨されている対策として、文字に白フチをつけたり、白い背景の上に文字を乗せたりする方法があります。
これまでのスタンプ制作では、ここに本当に苦労しました・・・
白いフチを手で描こうとするといびつになり、見栄えが全然良くない。
白フチ付きのProcreateブラシを使っても、なぜかガビガビになってしまう。
試行錯誤した結果、白い吹き出しの中に文字を入れるという妥協策で乗り切りました。
それも自分が本当にやりたかったデザインではなかったし、吹き出し自体を作るのも結構大変でした。
それが今回、AIに「イラストと文字に白いフチをつけてください」と指示したら、一発できれいについたのです!
手描きだけでコツコツやってきた人ほど、こういった地味だけど大変な工程をAIがサッとやってくれることの感動は大きいと思います。

手描き×AI、こんな人にもおすすめ
マナミさんの教材は、わたしのように手描きでスタンプを作ってきた人だけでなく、「絵を上手に描けないからLINEスタンプなんて無理」と思っている人にもおすすめです。
キャラクター作成シートに、棒人間でもいいし、目が点々で鼻がチョンでもいいから、まずは手で描いてみる。
疑いながらもAIに投げると、めちゃめちゃ可愛いキャラクターにしてくれるんです。
絵に自信がないという人でも、AIの力を借りることで自分だけのオリジナルキャラクターを作れる。
これは今の時代ならではの、すごく楽しい体験だと思います。
売れなくても、販売してみることに価値がある
LINEスタンプをリリースしても、すぐに売れるとは限りません。
現に、去年の11月に発売した将棋駒のスタンプは5ヶ月経っても無風です(笑)
だけど、自分で作ったLINEスタンプが、売り場の中で「ちいかわ」と同列に並ぶということ。その事実だけで興奮しませんか?(笑)
リアルな周りにLINEスタンプを作っている人はなかなかいないので、友達や家族にプレゼントしてみれば、「すごい!」と褒めてもらえます。
わたしは実際に、友達や仕事仲間に配ってみて、「おおお〜こんなスキルがあったのね!」と驚かれたし、その先でロゴデザインのお仕事に繋がったこともあります。
何より、友達や家族が自分のスタンプを気に入って使ってくれるのは本当にうれしいもの。
ましてや、知らない人までも使ってくれたら、この喜びは何倍にもなるんだろうと想像します。
その先に、少しでも収益が入ってきたら・・・
そんな淡い夢を持ちながら、わたしは今日もまた新しいLINEスタンプを作っています。
こちらもリリースでき次第、お知らせします!
今回は、4つ目のLINEスタンプをリリースしたことと、
手描きだけではなくAIの力も借りて効率的に作ってみた経験をお話ししました。
絵がヘタだからLINEスタンプなんてできるわけないと思っている人、
手描きでやってきたけど地道な作業に疲れている人、
手描き×AIで作るLINEスタンプを、一緒に楽しんでもらえたらうれしいです。
ちなみに、マナミさんのBrainの購入特典には、LINEスタンプクリエイターが集まるコミュニティへの参加権もついています。
マナミさんやわたしのように、ひとりでコツコツとLINEスタンプを作ってきた人は、これまでに結構心細い思いがありませんでしたか?
コミュニティに入って、LINEスタンプで繋がった仲間とニッチな情報交換をしたり、一緒に作業会ができるのも楽しいですよ〜!
(わたしもいるので、見つけたらぜひ絡んでくださいね^^)
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

次回作のスタンプもお楽しみに!
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