4.素人がAIと書いた論文が査読中になるまで──ハウツー編
「論文なんて書いたことがない」「学術誌なんて遠い世界だ」
そう思っていた私が、AIと一緒に論文を書き、いま実際に査読中です。
第3回まででは、その体験をストーリー仕立てで紹介しましたが、今回は少し趣向を変えて、**「AIを使った論文執筆のやり方」**を具体的にご紹介します。
興味はあるけど一歩踏み出せない人へ。この記事があなたの背中を押せたら嬉しいです。

【保存版】AIと論文を書く11ステップ
1. ネタ出し:まずは“好き”から始めよう
ガンダムでも料理でもゲームでもいい。思い入れがあるテーマが、最後まで走り切れる燃料になる。
何も思いつかなくても、AIに「どんなテーマが面白いと思う?」と相談すれば、いくつも候補を出してくれる。
2. 新規性の確認:そのアイデア、ユニーク?
「この発想、どこかで見たことある?」
「誰かがすでに論文にしてる?」
AIに問いかければ、類似のアイデアがあるか調べてくれたり、新規性のある切り口を一緒に探してくれる。
3. 投稿ジャーナル選定:まずは“宛先”を探そう
そのテーマに合った投稿先をAIにリストアップしてもらい、候補の学術誌を実際にGoogle検索。
投稿規定や過去の論文を読めば、自分の原稿が馴染むかどうかが見えてくる。
4. 構成案づくり:論文はまず「設計図」から
「このテーマで論文にするなら、章立ては?」
AIに尋ねると、章構成や論理展開の流れを提案してくれる。それをもとに本文の土台を作っていく。
5. 本文の生成&確認:AIの案をそのまま使わない
章ごとに原稿をAIに書いてもらう。
その際、自分の考えとズレていないか、細かく確認。**“AIが勝手に良かれと思って改変してくる”**こともあるので要注意。
6. 文献リストの生成:引用はAIの腕の見せ所
AIはテーマに合った文献をリスト化してくれる。ただし、引用していない論文が紛れてないか、自分の目でのチェックは必須。
7. 謝辞を書く:AIを使ったことは正直に伝えよう
AIと一緒に論文を書いた場合、謝辞欄で「AIを活用したこと」を明記するのが誠実な対応。
査読者への印象も変わるし、透明性は今後さらに重要になる。
8. 要旨(アブストラクト)は魂を込めて
査読者が最初に読む「要旨」は、論文の命。AIにいくつもバージョンを出してもらって、一番伝わる形に磨き上げよう。
9. 校正と推敲:ここが一番の地獄
誤字脱字だけじゃない。「より自然な言い回し」「論理の飛躍はないか」「繰り返し表現はないか」──
スレッドを変えたり、別のAIモデルで校正してもらったり、視点を変えて何度も練り直す。
終わりが見えずに心が折れそうになるけど、それも含めて論文です。
10. 投稿規定を再確認:最後の最後で慌てないために
図表の形式、引用スタイル、原稿の文字数。ジャーナルによって投稿規定が微妙に異なるので、最終確認は必ず。
11. 提出。そして祈る
いよいよ提出。場合によっては投稿料がかかる場合もあるので注意。
あとは祈るしかない。だけど、ここまで来たあなたは、すでにすごい。
【補足】査読通過率を高める実践的ポイント
AIと書く論文を「査読対象」にするなら、下記の実践知は非常に重要です。経験に基づくノウハウとして活用してください。
1. ネタ出し段階で「独自性」を仕込む
AIで作っただけのアイデアは、他者と重複する可能性があります。
次のような素材を混ぜることで、独自性を確保できます:
自分なりの視点・問題意識
SNSなどのリアルな観察・反応
独自のデータ収集(例:アンケート、現場の記録)
2. 原稿化中に出てきた“新しい視点”には構成の再考を
AIと対話していると、予想外に鋭い指摘や切り口が出てくることがあります。
そのときは、途中から話のトーンがズレてしまうのを防ぐためにも、章構成ごとリビルドしてみる勇気を。
3. 文字数カウントは「自分で」やる
AIは日本語での正確な字数カウントが苦手です(おそらく内部的には英語処理→日本語訳されているため)。
WordやGoogle Docsにコピペして確認する
投稿規定に「何文字以内」がある場合は必ず自力で確認を
4. 図表はAIで“下書き”、本番はCanva等で
図表の発想や構成はAIに依頼できますが、画像化すると:
文字が潰れて読めない
位置や比率がズレて見づらい
という問題もあります。
重要な図はCanvaなどで作り直す方が安心です。
5. 数字の“出どころ”を必ず確認
AIが草案中に数値を出してくる場合があります。これは:
どこかの論文・データを参照したもの
AIが“自然にそれっぽく”生成したもの(推定)
の2パターンがあります。
引用なら元データ・出典を明記し、推定なら「なぜその数値になるのか」論拠を丁寧に示すことが必要です。
出典不明の数字は信用されにくく、査読で致命傷になりかねません。
AIで論文を書くということ
私は経済学の素人でした。卒論を適当に済ませた程度の経験しかなかった。
でも、AIとなら、書けた。
もちろん、すべてを任せて楽に完成、というわけではありません。
むしろ、**「AIを通して自分と向き合い続ける作業」**でした。
だけど、諦めずにやれば、形になる。
もしあなたも、AIと一緒に何かを作りたいと思っているなら、この道は本当におすすめです。
次は、あなたの番です。
書く勇気が、あなたにも芽生えますように。

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