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労働資本主義:真の積極財政で全員ウインウインの明るい未来へ②

②このままで大丈夫?日本の財政と経済

お金中心から脱却して労働者中心にするっていう前回の記事はこちら

実は私、2000年に大学を卒業した就職氷河期世代のど真ん中なんです。

周りには就職できなくて大学院に進んだり、就職浪人になった友達もたくさんいました。

当時は「不景気だから仕方ないよね」くらいにしか思ってなかった。

でも数年前、ふとしたきっかけで「氷河期世代ってなんで生まれたんだろう?」と気になって調べ始めたんです。
金融危機があったとか、消費税が上がったとか、いくつか理由は出てきたけど、その中に一つ、めっちゃ不思議な理由があった。

それは「氷河期世代は団塊世代の子どもで、人口が多かったから」。

これ、なんで不思議かって言うと、団塊世代はそれ以上に人口が多いのに、「人口ボーナス」って呼ばれるほどの高度成長を遂げてるんですよ。

同じように人口が多いのに、片方は歴史的な好景気で、片方は歴史的な不景気。

この差って何だ?

調べていくうちにわかった。

団塊世代の時代、まあ、復興需要とか輸出が好調とかもともと良かったのもある。

さらに政府は新幹線を作ったり、高速道路を整備したり、水道、電気、通信、一般道、河ふ川、橋とか、あらゆるインフラをガンガン整備した。

だから仕事が山ほどあって、団塊世代は働く場所に困らなかった。

一方、氷河期世代はバブル崩壊の傷が癒えないうちに金融危機がきて、仕事自体が減ってる中、政府は消費税を上げたり、財政健全化目標で支出をケチったりしてトドメを刺した。

さらに強引な不良債権処理で連鎖倒産を増やし、定年延長で新卒採用の需要を消してオーバーキル。

100社200社回って苦労して入った会社では、人権侵害みたいな働き方が横行してて、無理な就労時間に抗議しても「嫌なら辞めろ、代わりはいくらでもいる」で終わり。

そんな状況でも、政府もマスコミも「自己責任」で放置した。

同じように人口が多いのに・・・


で、このとき政府はいくら節約できたんだろう?

そのせいで氷河期世代が結婚や子育てを諦めて、生まれるはずだった子どもがどれだけ減ったのか。

そして今になって少子化対策にドバドバお金を使ってるけど、なんであのとき使ってくれなかったの?

目先の節約にこだわって若者の夢を放置した結果、何倍もの損をしてるんじゃないか。

そんな思いが、労働資本主義の考え方につながってるんだ。

今の日本の財政を見てみよう。

財務省の資料だと、令和6年度末で財政赤字は1105兆円、対GDP負債残高は2.5倍を超えてる。

少子高齢化も進んでて、赤字の中身は年金給付金や国債費とか、経済成長にそんなに役に立たないものが多い。

このままじゃ絶対ダメだよ。

際限なく赤字を増やす放漫財政のままじゃ、少子化はさらに進んで、結局行き詰まる。

でもさ、「単純に赤字を減らせばいい」とか「赤字を増やせばいい」っていう話じゃない。

①でも言ったけど、それって貯蓄を増やせばいい、減らせばいいって話でしかないからね。

例えば、月給25万で20万使って5万貯蓄するより、月給50万で48万使って2万貯蓄の方が良くない?

黒字の額だけ見たら月給25万の方が5万で大きいよ。

でも、月給50万の方で支出の20万が家のローンの返済なら、実質的には22万の貯蓄性があるよね。

差は歴然でしょ。


国民の黒字は豊になることではない


だから政府も、単に「赤字を減らせ」「増やせ」じゃなくて、大事なのは支出の中身なんだ。

その支出には大きく分けて2つある。

ちょっと極端な言い方だけど、労働者の賃金になる支出と、賃金にならない支出だよ。

年金給付金や国債費みたいな「所得移転支出」は、賃金にならないもの。

これを横軸に、輸出入の影響を除いた名目GDPを縦軸に取ると、こんな図になる。

GDPになりにくい政府支出とGDPの関係

相関係数は0.279、経済成長にはほとんど影響しないね。

経済成長だけ考えるなら、こういう支出はできるだけ少ない方がいい。

実は、今までの経済学でも政府支出には経済効果の高いものと低いものがあるってハッキリ言ってる。

素人の私から見るとほんと不思議に感じるよ。

効果に差があると明らかにしてるのに、なんで政策論議じゃ単純なモデルにこだわるんだろうね。

学派によって幅はあるけど、どれもザックリとインフレ目標とか経済成長目標を立てて需要をコントロールするだけ。

市場に任せるとか、需要不足なら有効需要を増やせとか、少し高圧的に需要を押し上げろとか。

減税や公共事業で支出を増減させるけど、「どんな減税か」「どんな公共事業か」はあんまり考えない。

労働資本主義は、そこにこそ焦点を当てるんだ。

今までの経済学と労働資本主義の違い


減税って実は、政府負債の増加ほどには経済効果がないんだよね。

不況の入り口とか急減速のときは、減税で需要を先食いする効果もあるけど、長期には向かない。


じゃあ、代わりに増やすべき支出って何?次回の③で、その労働資本主義のキモを見ていくよ。

この連載は全10回予定で、毎週日曜18時頃にアップするから、次回は3月16日18時頃です
次回の③はこちら

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