【重慶】外国人も見学可!地下核兵器工場の遺構「816工程」
マガジン「中国100のやりたいこと」No. 11-9
達成日: 2025/11/23
場所: 中国重慶市涪陵区-X182(白涛主干道)
アクセス∶ 最寄り駅が無いため、例えば重慶北駅から高速鉄道で涪陵北駅まで行き、そこからライドシェアやタクシー等(路線バスもあるにはある)

2025年10月、重慶市と姉妹都市を結ぶ茨城県水戸市でに重慶マニアの近堂彰一さんの講演会が行われた。近堂さんとはそもそも知り合いではあるが、しばらく会っていなかったので、久しぶりに顔を見に参加。ちなみに近堂さんとは下記の書物の著者である。
私ももちろんこの本をサイン入りで持ってはいるのだが、持ってる事に満足してしまってろくろく読んでいなかった。と、この講演会中ですごく気になる内容が。
「山1つ地下核兵器工場だったところです。観光地化されていて、誰でも見られます。」
か、核兵器工場?プレゼンの写真はよく核開発のニュースで見るようなものだった。これは日本では見る事ができないものだ。行って見るしかないだろう。私は中国100のやりたいことリストにこの施設訪問を早速リストアップした。家に帰ってよく見ると、そもそもこの書籍にこの件の掲載があった。全然見ちゃあ無いってことね(汗)。冷戦時代に原爆原料のプルトニウム製造のために国家極秘軍事機密プロジェクトとして行われていたものだそうで、当時は地名も地図から消され、秘密を洩らしたものは収監されたという。但し世界最大の人工洞窟建設だけの建設だけして、実際には稼働はしなかった。それが何故今、外国人に迄公開されるようになったのかは分からないが、滅多に観光地には行かない私も、これには心が動いた。
それから時を経ずして近堂さんから在重慶日本国総領事と現地で火鍋会を行うから来ないかというお誘いがあった。総領事は高田真理さんという女性。駐在にあたり、前任者からこの本を紹介され、近堂さんと繋がったそう。こんな機会滅多に無い!と、多少無理しても参加することを決めた。総領事は大変お忙しいので、3日間のうち都合のつく日に催行されるという。私は前後含め5日間の旅程で休暇を申請し、航空券を抑えた。まさか1年で2回も重慶に行くこととなるとは!このイベントの日以外に、前回同年3月の重慶で撮影し忘れた重慶モノレール建設者記念壁と、一尺花园の重慶唯一の支店、そしてここ816工程に可能な限り行くことを決めた。前者2つは1人でも気軽に行けるが、816工程は最後の打车(ライドシェアかタクシー)が1人だと辛いなぁ、あと軍事施設は上海の潜水艦展示館でもそうだったように、日本人的には何か重苦しい感じがあり、自信が無いなあと思っていた矢先、鉄ヲタの友人が同時期に中国にいることが判明!早速声を掛けると火鍋会から参加するとの返事!更に今回の火鍋会参加者の中の元ブン屋の友人にも、ここは未踏なので行っても良いと言う人がいて、めでたく3人で行くこととなった。
待ち合わせは当日駅にて。中国旅慣れ過ぎた我々には何の問題もなし。鉄ヲタの友人はやってきた古い高铁の車体に興奮。

涪陵北駅到着。中国語達者な元ブン屋の友人が呼んだ滴滴(ライドシェア)を待つ。

来た車はもちろん純電動車。日本では乗る事の出来ない、BYD車とあって、鉄ヲタ氏大興奮。
「ルーフ開けてもらえませんか?」

ドアノブも日本では見たことの無い形状。

鉄ヲタ氏
「運転させてもらえないかなあ、そういうオプションは無いの?…」
そうですよね、日本じゃあ運転どころかお目にかかる事すら無い、最先端の電気自動車…
駅から現地までは1時間程度もかかり、ブン屋氏のコミュニケーション能力が大変役に立った。残り2人だったら果たしてどうなったことか…運転者の女性はあえて景色の良い場所を通って走ってくれた。途中で長江と乌江という河が合流する地点があるが、乌江は水が緑色なのではっきり判ると言っていた。
現地までの走行時間は何せ約1時間、約50キロ。現地で待ってるから帰りも乗ってくれないかと交渉され、元の費用+10元だったので我々はOKを出した。
いよいよ現地到着。

チケット売り場では普通に窓口で購入。電子チケットではなかった。



一定人数を、バスで洞窟の入口まで移動させます。
バスの中に、「816老兵食堂」なる広告が…宿泊も出来る?気になる。

道中の風景。な、何だあのもくもくは?原発か?(そんなわけないだろ!)
いちいちが不気味に見えますが、後で調べると重庆建峰化工股份有限公司と言う単なる化学工場。

お、あれが「老兵食堂」!

バスを降りると、さも観光地とばかりの赤文字で「816工程」。
来たねー!

入口は道の向こう側なので、地下道を通って移動。

ここから左に見えている観光用の車に乗って中に進む。

わざわざ「打卡点」(映え写真ポイント)が示されている。さすが観光地!

重慶市の保護文化財に指定されています。
恐らく、1984年のプロジェクト中止以来、2010年に中国人向けに公開される迄の四半世紀、触る事の出来ないものとして封印されたままだったのでしょう。それを観光地化して儲けようとは、やるな、重慶市!

これは観光できる部分の案内図。全体の1/3程度だそうです。全体は山ですから、上下もあり、上から下まで11階建てになっているとのこと。


いよいよ観光用のカートに乗って施設内に入ります。

ここから先は

中国100のやりたいこと
隣の国・中国って、実はこんなおしゃれで素敵! 中国SNS「小紅書」で話題のスポットを筆者が実際に訪れて、現地のリアルな様子を日本語でレポー…
サポート頂けると嬉しいです。次の中国取材の費用の足しにします。
