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曽爾村の紅葉

【記録◆2023年11月24日】②

「済浄坊の瀧 秋」で検索した画像には紅葉が見当たらないけれど、
「それでも、済浄坊渓谷の手前の山は紅色だろう」と予測はしていました。

済浄坊渓谷の黄葉

 渓谷の手前にある『長走りの瀧』から道を下っていきます。

長走りの瀧の紅葉
横輪川の向こう
初夏とは異なる風景

 初夏に撮った写真は、以下の記事に載せています。

道を下っていくⅠ
道を下っていくⅡ
道を下っていくⅢ

◇川下神社◇
 近くの『川下(かわもと)神社』は、9月に行った時には「式年遷宮」でご神体が他所に移されていました。
 今回は神さまがいらっしゃいます。

新しい鈴

 こんなに可愛らしい「鈴緒」を見たのは初めてです。
 神さまも喜んでいらっしゃるでしょう。

本殿

 神社へ行っても神さまのおうちは撮らないのですが、ここだけは撮りたくなるため、「撮らせていただきます」と伝えて頭を下げました。
 先々月には、社殿だけが朱色でした。

川の中の大きな岩

 社殿が祀られた岩の「背後の切り立った部分」を撮りたかったのですが、わたしの脚と二本杖では川まで下りられなかったため、横から撮影。

 すると、とつぜん陽が差して、社殿が鮮やかに輝きました。

輝く本殿
本殿の横の無名瀧

 紅色のない季節の風景は、以下の記事に載せています。

◇香落渓(こおちだに)◇
 今回は、青蓮寺川に沿って先へ進み、紅葉の名所『香落渓』へ。
 柱状節理(ちゅうじょうせつり)の岩壁が見事に彩られています。

 印刷した地図には道中にある奇岩の名が連なっていても、車で走りながら眺めるのは難しく、風景からは清流と紅葉だけ選り分けることにしました。

 県道ですが二車線ではない所も多く、対向車が見えると緊張します。
 駐車できないため、紅葉はカメラではなく目で捉え続けるのでした。

 青蓮寺川が青蓮寺湖となる所に『市杵島神社』という名をみつけて、車を止めました。
『川下神社』(祭神は市杵島姫)から社殿が流出したという話を思い出し、その一部がここに流れ着いたのだろうかと想像したため。

 参拝して社殿の奥をみると、彩色された小さな女神が祀られていました。
 こんなに可愛らしく彩られた女神の像を見たのは初めて。

 川下神社の新しい鈴緒のように、美しい色は神さまを喜ばせているだろうと感じるのでした。

 川の上流は奈良県曽爾村ですが、ここは三重県名張市です。
 引き返さずに進んで三重県から大和盆地に入る予定でしたが、もういちど香落渓を通りたいとおもって、曽爾村のほうへ走りました。

 来るときには通り過ぎた休憩所で、ようやく写真が撮れました。
 陽が傾いて深い渓谷は影に入ったため、西側の山の色は黒。
 東側の山の色がかろうじて写ります。

紅葉谷(もみじたに)付近
紅葉谷付近(三重県)

 川下神社の方を見ると、渓谷の狭い空を龍のような雲が渡っていきます。

渓谷の狭い空を渡る

◇大和盆地を東から西へ◇
 10日前と同じく、東の山間から戻ると平野の西の果てで、高い山々の頂に橋のような白雲が架かっていました。盆地の広い空に、西だけは雲が一片も無かったため、金剛山と葛城山の頂を繋ぐ白雲の形がよくわかったのです。

(大和盆地内では写真を撮りません。目は見たいものだけを選り分けますがカメラは手前の人工物を残さず捉えてしまいますので。)

「夜の色に変わりつつある曇り空に背後から飲まれそう」と感じながら西へ走り続けると、真っ白に輝く細長い雲の向こうで、きょうも光が瀧と化して流れはじめました。盆地の内側にではなく空へ。

 下方だけではなく上方にも薄明光線が現れるのは、金剛山と葛城山の間にいまの時期だけ陽が落ちていくためだろうかと、わたしは考えるのでした。