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在宅ワークは、家でできるけれど家で休めるとは限らない

在宅ワークは、家でできる仕事です。

通勤しなくてよい。
外へ出なくても働ける。
家事や家族の予定に合わせて、作業時間を動かしやすい。

私も、在宅で働けることにはかなり助けられています。

外で決まった時間に働くことが難しい生活の中で、家を空けずにできる仕事がある。

そのこと自体は、とても大きな助けです。

ただ、実際に在宅ワークを生活へ入れてみると、別の難しさも見えてきました。

パソコンを閉じても、返信が来ていないか気になる。
作業をしていなくても、修正依頼が来るかもしれないと思う。
家にいるのに、どこかで次の連絡を待っている。

家で仕事ができることと、家で休めることは同じではありません。

在宅ワークは、

家で働ける仕事であると同時に、家の中へ仕事が入ってくる働き方

でもありました。

だから今は、在宅でできるかどうかだけでなく、

作業が終わったあと、仕事を手放せるか。
連絡や待機が、生活のどこまで残るか。
家で働きながら、家を休む場所としても残せるか。

まで見るようにしています。


職場へ行かなくてよい代わりに、職場から帰る時間もない

在宅ワークには、通勤がありません。

パソコンを開けば仕事を始められます。
スマートフォンでメッセージを確認できます。
納品後の修正依頼も、次の仕事の連絡も、家にいながら受け取れます。

便利です。

移動時間がない。
家族の予定に合わせやすい。
体調や生活の状態に応じて、作業する時間を調整できる。

一方で、仕事との距離は近くなります。

仕事用の机が家にある。
連絡ツールがスマートフォンに入っている。
作業データが家のパソコンに残っている。
生活している時間にも通知が届く。

外で働く場合は、職場を出て家へ帰る移動が、仕事と生活の区切りになることがあります。

在宅ワークには、その移動がありません。

仕事を始める場所と、夕食をとる場所と、休む場所が近い。

そのため、作業を終えただけでは、気持ちまで仕事から離れないことがあります。

家にいる。
パソコンも閉じている。
それでも、頭の一部はまだ仕事の近くにいる。

私の生活では、そんな状態が起こりました。

1時間の作業でも、仕事が1時間で終わるとは限らない

在宅ワークの負担は、実際に手を動かしている時間だけでは測れません。

成果物をつくる作業が1時間でも、その前後には別の時間があります。

募集文や依頼内容を読む。
マニュアルを確認する。
分からない点を質問する。
返信を待つ。
納品前に見直す。
納品後の確認を待つ。
修正が来れば対応する。
次の仕事を、いつ入れるか考える。

こうした時間は、稼働時間として記録しにくいことがあります。

それでも、生活の中では場所を取ります。

夕食を作っているとき。
家族と話しているとき。
お風呂に入っているとき。
寝る前にスマートフォンを見たとき。

ふと、仕事のことを思い出します。

返信は来ただろうか。
修正はあっただろうか。
明日までに終えられるだろうか。
次の作業は、どこへ入れようか。

そのたびに、気持ちは少し仕事へ戻ります。
時計上は働いていなくても、完全に休んでいるとは言いにくい。

在宅ワークでは、この見えない時間が積み重なることがあります。

通知を見る数秒より、生活へ戻る方に時間がかかる

仕事の通知を確認するだけなら、数秒で終わる場合があります。

通知が鳴る。
赤い数字がつく。
内容を見る。
今すぐ対応しなくてもよいと分かる。

操作としては、それだけです。

でも、一度仕事の内容を読んだあと、すぐに休みの感覚へ戻れるとは限りません。

あとで返信しよう。
この修正は、どれくらいかかるだろう。
今のうちに終わらせた方が楽だろうか。
返事を忘れないようにしなければ。

頭の中で、小さな判断が始まります。

通知を見る時間は短い。

けれど、

仕事から生活へ意識を戻す時間は、それより長いことがあります。

通知を切ることで楽になる場合もあります。

ただ、在宅ワークを始めたばかりのころや、まだ相手との関係ができていない案件では、通知を切ることにも不安がありました。

返信が遅いと思われないだろうか。
連絡を見落としたら困る。
次の依頼を逃すかもしれない。
早く反応した方が、印象はよいのではないか。

だから、通知の設定だけで解決するとは限りません。

見たいのは、仕事の連絡条件です。

連絡を確認する時間を自分で決められるか。
どの程度の速さで返信すればよいか。
夜や休日にも確認が必要か。
即時対応が前提になっていないか。
緊急ではない連絡を、翌営業日まで置いておけるか。

仕事から離れられるかどうかは、個人の切り替え方だけでなく、連絡の設計にも左右されます。

「待っているだけ」の時間は、休みとは限らない

在宅ワークでは、作業よりも待つ時間に疲れることがあります。

応募への返事を待つ。
質問への回答を待つ。
納品後の確認を待つ。
修正の有無を待つ。
次の依頼を待つ。

待っている間、手は動いていません。
仕事をしていないようにも見えます。

でも、気持ちの上では少し待機しています。

返信が来たら対応しよう。
修正があるかもしれない。
今日中に動きがあるかもしれない。

そう考えていると、別の予定を入れにくくなります。

外出前に通知を確認する。
スマートフォンを何度も見る。
先に進める仕事がないか考える。
納期へ間に合うか計算し直す。

作業時間は短いのに、一日中仕事が気になる。

これは、

稼働時間と拘束されている感覚がずれている状態

です。

待機時間のすべてを、実作業と同じように計算するのは難しいと思います。

ただ、行動を制限されたり、気持ちが休まらなかったりするなら、生活上の負担は発生しています。

私の場合、このずれが大きい案件ほど、家で休みにくくなりました。

家でできることと、生活へ影響しないことは違う

在宅ワークは、生活条件によっては大きな選択肢になります。

家を空けにくい。
通勤が負担になる。
体調や体力に波がある。
家族の予定が変わりやすい。
外で決まった時間に働くことが難しい。

そうした状態でも、家で進められる仕事があります。

ただ、

生活へ合わせやすいことと、生活へ影響しないことは違います。

納期がある。
連絡が届く。
修正が入る。
急ぎの確認を求められる。
まとまった作業時間が必要になる。
家族の予定とぶつかる。

在宅ワークは、仕事を生活の外へ置く働き方ではありません。
生活の中へ仕事を置き、そのたびに配置を調整する働き方です。

そのため、案件を見るときは「自分にできるか」だけでは足りませんでした。

この仕事は、どのような形で家の中へ入ってくるのか。

作業時間だけ入るのか。
連絡が一日へ散らばるのか。
夜まで待機が残るのか。
納品後も修正を気にする必要があるのか。

そこまで見ないと、作業自体はできても、生活全体が落ち着かなくなることがあります。

仕事内容より「仕事の入り方」で疲れることがある

在宅ワークの募集文では、仕事内容が目に入ります。

データ入力。
事務補助。
リスト作成。
文章作成。
問い合わせ対応。

でも、続けやすさを左右するのは、仕事内容だけではありません。

同じデータ入力でも、

決められた期限までに、自分の時間で入力する仕事。
依頼が来るたびに、早めの対応を求められる仕事。

では、生活への入り方が違います。

同じ事務補助でも、

連絡が一日に一度まとまって届く仕事。
複数の連絡ツールから、細かい依頼が随時届く仕事。

では、切り替えの回数が変わります。

私が見たいのは、次のような条件です。

連絡はどのくらいの頻度で来るか。
返信をどれくらい急ぐ必要があるか。
納期に生活上の余白があるか。
修正の範囲や確認期間が見えるか。
作業時間を自分で決められるか。
毎日、決まった時間の待機が必要か。
夜や休日にも通知を確認する必要があるか。

作業内容は簡単でも、即時対応が多ければ休みにくくなります。

少し難しい仕事でも、納期に余裕があり、連絡が整理されていれば続けやすい場合があります。

在宅ワークでは、「何をするか」と同じくらい、

どのように仕事が生活へ入ってくるか

が大切でした。

区切りを作る工夫だけでは守れない休みもある

外で働く場合、職場を出ることが一つの区切りになります。
在宅ワークには、その移動がありません。

そのため、仕事と生活の境界を自分でつくる工夫は役に立ちました。

たとえば、

仕事の通知を見る時間をある程度決める。
夜は連絡ツールを開かない。
作業場所をできるだけ固定する。
今日することと、翌日でよいことを分ける。
納品後に何度も確認しに行かない。
返信待ちの案件を、頭の中ではなくメモへ出す。
仕事用と生活用のアプリやアカウントを分ける。

といったことです。

「この連絡は、明日の自分に渡す」

と決められるだけでも、気持ちが少し離れやすくなります。

ただし、自分で区切りをつくるだけでは守れない休みもあります。

即時返信が前提。
夜にも連絡が来る。
いつ依頼が来るか分からない。
短い納期が続く。
待機していることを求められる。

こうした案件では、通知を切ったり、気持ちを切り替えたりする個人の工夫だけでは限界があります。

休めないことを、時間管理や切り替えの下手さだけで説明しなくてもよい

と思っています。

仕事の入り方そのものが、休みにくい設計になっている場合があります。

自分の習慣を整えること。
休める条件の案件を選ぶこと。

どちらも必要です。

まず一日だけ、仕事が残った時間を見る

家で休めていないと感じたとき、案件の条件をすべて点検する前に、一日だけ観察してみます。

いつ通知を見たか。
何を待っていたか。
何時ごろ、仕事のことを考えなくなったか。

書き出してみると、実作業ではなく、通知や待機によって仕事が長く残っていたことに気づく場合があります。

自分が休めなくなる入口が一つ分かれば、次はその条件を少し減らせる仕事を選びやすくなります。

おわりに|家で働くなら、家で仕事を手放せることも必要だった

在宅ワークは、家でできる仕事です。

通勤しなくてよい。
外へ出なくても働ける。
家族や生活の予定に合わせやすい。

その助かる部分は、本当に大きいです。

ただ、家で仕事ができることと、家で休めることは別でした。

通知を見る。
返信を待つ。
修正が来るか気にする。
次の依頼を考える。

作業していない時間にも、仕事は少しずつ生活へ残ります。

だから、在宅ワークを選ぶときは、仕事内容だけでなく、

その仕事が、どのような形で家の中へ入ってくるのか

も見ておきたいと思っています。

家で働くなら、家で仕事を手放せることも必要です。

次の案件を増やす前に、今の仕事を一件だけ振り返る。

作業時間ではなく、

いつ通知を見たか。
何を待っていたか。
いつ仕事から離れられたか。

を一日だけ確認してみる。

そこで、

連絡を見る時間を区切れば軽くなるのか。
納期にもう少し余白があれば続けやすいのか。
待機や修正が多いこと自体が重いのか。
この仕事を同じ条件で続けると、家で休めない状態が続くのか。

を見ます。

自分の工夫で軽くできるところは整える。
それでも休めないなら、仕事の条件の方を見る。

私には、それが「もっと上手に切り替える方法」を探すより先でした。


あわせて読みたい:

今回の記事では、家で働けることと、家で仕事を手放せることは同じではなく、通知、返信待ち、修正、次の依頼によって、休む場所へ仕事が残ることについて書きました。

ただ、実際には、

仕事内容は合っているけれど、連絡が一日へ散らばる。
作業時間は短いけれど、返信待ちで予定を入れにくい。
収入は必要だけれど、夜まで通知を気にする状態は続けにくい。

自分で区切りをつくれば軽くなる部分もあるけれど、仕事の条件そのものが休みにくい。

というように、複数の条件が重なります。

そのときに迷うのは、

今のまま続けるのか。
連絡や稼働の条件を調整するのか。
一度試しながら、自分への負担を見るのか。
生活との境界を作りにくい仕事として見送るのか。
今後は、家で仕事を手放しやすい条件を優先するのか。

という判断です。

有料記事では、そうした条件がぶつかったときに何を優先するか、仕事へどのような役割を持たせるか、受ける・試す・条件を相談する・保留する・見送るへ分けて考える流れをまとめています。

「家では働ける。でも、この仕事を入れたあとも家で休める?」と迷ったときに、自分の生活条件へ戻って次の判断を考えるための記事です。


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