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余裕がない前提で回す生活設計|強くなるより、生活を軽くする

私は、外向きの活動に使えるエネルギーがあまり多くありません。

外へ出る。
人と会う。
予定をこなす。
急な変化へ対応する。

一つひとつは特別なことではなくても、重なるとすぐに疲れます。
少し無理をしたあと、動けなくなることもあります。

私はひとり親で、不登校の中学生と暮らしています。

朝の状態によって予定が変わる日があります。
自分が頻繁に動けなくなると、家事も仕事も、そのまま止まりやすくなります。

だから私は、

もっと強くなること

よりも、

今の体力のままでも回る生活をつくること

を考えるようになりました。

元気な日に多くこなせる生活ではなく、疲れている日にも最低限へ戻れる生活。
予定どおりに進む生活ではなく、崩れても立て直せる生活。

そのために、自分なりに続けてきたのが「軽量低負荷生活」という考え方です。

派手で、刺激が多くて、毎日が充実して見える暮らしではありません。

子どもと何気ないことで笑う。
家でのんびり過ごす。
いつものご飯を食べる。
たまにデリバリーを楽しむ。
目立たないけれど、崩れにくい。
静かで、少し余白が残る。

私には、そういう生活の方が合っていました。


生活は、元気な自分だけを基準にしない

生活を考えるとき、つい調子のよい自分を基準にしてしまいます。

このくらいならできる。
予定どおりなら回せる。
元気なら続けられる。

でも、いつも同じ状態でいられるわけではありません。

子どもの調子によって予定が変わる日があります。
自分の体力が落ち、外へ出られない日もあります。
前日に無理をすると、翌日まで疲れが残ることもあります。

余裕が少ない生活を、余裕がある日の自分に合わせて設計すると、少しの変化で全体が崩れます。

だから私は、

疲れていても扱える量か。
予定がずれても戻れる流れか。
一日動けなくても致命的にならないか。
外へ出られなくても最低限が回るか。

を見るようになりました。

「何も起きなければ回る生活」ではなく、

何か起きても、立て直せる生活か

を基準にします。

これは、できることを諦めるためではありません。
続けられない前提を無視せず、現実に合う形へ変えるためです。

生活を軽くするのは、判断する回数を減らすこと

生活の負担は、大きな予定だけから生まれるわけではありません。

何を着るか。
何を食べるか。
どこに置いたか。
いつ買い足すか。
今日は何から始めるか。

一つひとつは小さな判断です。

でも、体力が少ない日には、この小さな判断が重なります。

私が生活を軽くするために意識しているのは、主に三つです。

自分が管理できる量だけ持つ。
時刻ではなく、流れで生活を回す。
外へ出る活動を増やしすぎない。

別々の工夫に見えますが、目的は同じです。

生活の変数を減らすこと。

変数が少なければ、毎回ゼロから考えずに済みます。
予定が崩れても、戻る場所が分かります。
疲れている日でも、最低限の流れへ乗せやすくなります。

少なく持つより、管理できる量へ戻す

私は、自分が把握できる分だけ持つようにしています。

物が増えると、管理する仕事も増えます。

片づける。
選ぶ。
探す。
買い足すか考える。
残すか手放すか決める。
何をどこへ置いたか。
まだ使えるか。
同じものを持っていないか。
収納を増やす必要があるか。

こうした判断は、毎日の中へ細かく入ってきます。

だから、少ないこと自体を目標にはしていません。

私が見ているのは、

疲れている日にも、自分で扱える量か

です。

どこに何があるか分かる。
必要なものを探し回らなくてよい。
買い足す前に、今あるものを確認できる。
片づけるために、新しい収納を考え続けなくてよい。

その状態なら、物の管理へエネルギーを使いすぎずに済みます。

私にとって「持ちすぎない」は、見た目を整えるための方法ではありません。

生活を止めないための設計です。

ルーティンは、時間ではなく順番で持つ

生活の中で判断する回数を減らすには、ある程度決まった流れが助けになります。

ただ、私の生活では「毎日同じ時間にする」というルーティンは崩れやすいものでした。

不登校の子どもと暮らしていると、朝の状態によって一日の時間が前後します。

起きる時間がずれる。
予定が変わる。
外へ出るタイミングが変わる。
仕事に使える時間が細切れになる。

時計に合わせた予定は、一つずれるとその後もずれます。
だから私は、時間ではなく順番で持つようにしました。

起きたら、まずこれをする。
食事のあとに、次の家事をする。
仕事を始める前に、必要なことを一つ確認する。
夜は、この流れまで終わればよい。

多少時間がずれても、

次に何をすればよいか

が分かれば戻れます。

たとえば、

夕食のメニューをある程度固定する。
買い物は生協とネットスーパーを中心にする。
家事の順番を決めておく。
朝から夜までの大まかな流れだけ持つ。

という形です。

単調です。
でも、毎回考え直さなくて済みます。

ルーティンは、生活を厳しく管理するためではありません。

崩れたあとに、迷わず戻るための道です。

外出は、予定を増やすためではなく、余白を守るためにする

外へ出ると、生活の変数が増えます。

移動。
準備。
人。
天気。
混雑。
待ち時間。
予定変更。

家を出るだけで、考えることも対応することも増えます。

外出が悪いわけではありません。
家の外へ出た方が気分転換になる日もあります。
子どもと一緒に外の空気を吸う時間が、大切に感じることもあります。
ただ、外の予定を増やしすぎると、私の場合は翌日まで疲れが残ります。

そのため、日常の買い物はネットスーパーや生協を使います。
家を中心に生活が回るようにしておきます。

一方で、完全に外へ出ないわけではありません。

平日の人が少ない時間にドライブする。
コンビニへ寄る。
本屋やカフェへ行く。
短い時間だけ外の空気を吸う。

予定を詰めるための外出ではなく、

余白を守るための外出

にする。

私には、そのくらいの軽さが合っています。

「つまらないけれど疲れない」を、悪いことにしない

この生活を見て、

それでは、つまらなくないか

と思う人もいるかもしれません。

私自身、そう感じることがあります。

予定が多いわけではない。
人と頻繁に会うわけでもない。
毎日新しい刺激があるわけでもない。

生活の大部分は、淡々としています。

だから私は、ときどき、

つまらないけれど疲れない生活

を選んでいるのだと思います。

刺激の多い生活には、刺激の多い生活の楽しさがあります。
人と会うことで回復する人もいます。
予定がある方が、生活に張りが出る人もいます。

ただ、私には外向きの活動へ使えるエネルギーが多くありません。
刺激を増やすと、そのあとに回復が必要になります。

だから、静かで軽い方を選びます。

疲れにくい生活には、別の豊かさがあります。

子どもと何気ないことで笑える。
いつものご飯を食べられる。
一日を途中で投げ出さずに終えられる。
少し調べ物をする気力が残る。
静かな時間を持てる。

派手ではありません。
でも、私にとっては大切なものです。

生活を軽くする目的は、余白を残すこと

生活を軽くすると、時間や気力に少し余白ができます。

その余白で、私はよく調べ物をしています。

象徴や占星術。
世の中の仕組み。
生活設計。
子どもの気質と合いそうな環境。
働き方。
お金。
人の思考や行動の構造。

気になったものを調べる。
仕組みを理解する。
言葉にしてみる。

その理解を、また生活や仕事の選び方へ戻す。

この循環が、私には楽しいです。

家事、予定、物の管理だけでエネルギーを使い切ると、考える余白は残りません。

私は、ぼんやり考えたり、調べたり、言葉にしたりする時間を残したい。

だから、生活を軽くしています。

生活を整える目的は、家事を完璧にすることではありません。
自分が大切にしたいものへ使うエネルギーを残すことです。

生活を軽くしても、仕事が重ければ余白はなくなる

生活を軽くすることと、働き方を軽くすることは別ではありません。

どれだけ家事や持ち物を減らしても、仕事の運用が重ければ、残した余白はすぐに仕事へ吸い取られます。

連絡が多い。
予定が読めない。
作業量が見えない。
待機時間が長い。
判断や確認が多い。
仕事の終わりが見えない。

こうした仕事は、作業自体が難しくなくても、生活全体の負荷を上げます。

そのため、仕事も、

高く評価されそうか。
大きく稼げそうか。
見栄えがよいか。

だけでは選べませんでした。

見るようになったのは、

連絡が一日へ散らばりすぎないか。
予定変更があっても納期へ間に合うか。
作業量や完了条件が見えるか。
質問したときに判断材料が増えるか。
仕事を終えたあと、生活へ戻れるか。

です。

生活の負荷を減らしても、仕事の連絡を一日中待っていたら休めません。
家事の判断を減らしても、曖昧な仕事で何度も判断していたら気力は残りません。

働き方も、限られたエネルギーをどこへ使うかという生活設計の一部です。

自分の条件に合う仕組みは、人によって違う

この生活設計は、私の条件があってのものです。

外向きの活動へ使える体力が少ない。
ひとり親である。
不登校の子どもと暮らしている。
朝の状態によって、予定が変わることがある。

この前提があるため、私には「軽くすること」が必要でした。

条件が違えば、合う方法も違います。
外出が多い方が元気になる人もいます。
物が多い方が安心する人もいます。
時間を固定した方が動きやすい人もいます。

だから、少なく持つことや、家を中心に過ごすことを正解として勧めたいわけではありません。

見直したいのは、

自分は何の管理で疲れているか。
予定が崩れたとき、どこで戻れなくなるか。
何を減らすと、一番生活が軽くなるか。
残した余白を、何へ使いたいか。

です。

生活を軽くする方法は、人によって変わります。

でも、元気な自分だけを基準にしないという考え方は、いろいろな生活で使えると思っています。

おわりに|強くなるより、戻れる場所をつくる

以前の私は、生活を回すには、もっと体力をつけなければならないと思っていました。

もっと要領よく。
もっと予定どおりに。
もっと人と同じように。

でも、強くなることだけを目標にすると、調子が悪い日は生活全体が失敗したように感じます。

今は、

疲れていても扱える量か。
予定がずれても戻れる流れか。
一日動けなくても立て直せるか。
仕事を終えたあとも生活が残るか。

を見ています。

私にとっての軽量低負荷生活は、何もせず小さく暮らすためのものではありません。

家族と笑うこと。
少し考えること。
休むこと。
働くこと。

自分が残したいものへ、限られたエネルギーを渡すための仕組みです。

次に生活を整えようと思ったとき、何かを新しく増やす前に、

今、一番管理にエネルギーを使っているものは何だろう

と一つだけ見てみる。

減らすのは、物かもしれません。
予定かもしれません。
仕事の連絡かもしれません。

私には、強くなるための方法を増やすことより、戻れる場所を一つつくることの方が先でした。


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