子離れできない母を、私は簡単に笑えなかった
「これ、私じゃん」と思った夜
YouTubeの探偵ナイトスクープで
「子離れできない母の子離れ式」という回を見た。
息子たちにしがみついて、顔をひしゃげて涙するお母さんを見て、
思わず「これ、私じゃん」と思った。
ほぼ半裸で抱き締め合って、離れたら子離れという設定。
コメント欄には
「気持ちわるい」「依存しすぎ」
そんな言葉も並んでいたけれど、私にはそう思えなかった。
小さかった頃の温もりと匂いを確かめて、
二度と戻らない愛おしい日々を噛み締めているように見えた。
息子さんたちが「照れ、のち嫌々、時々半ギレ」気味に、式に付き合いつつも、
すすり泣く母を見守る目は、包み込むように優しくて温かい。
その光景に、
「お母さんが愛情たっぷりに育ててきたことが、見事に実を結んでいるな」
と胸熱だった。
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イケメンとジャンヌダルク
そして何より、息子さんたちがイケメンすぎる。
母親の目はだいたい信用ならないし、
どうせ母フィルター全開なんだろうと思ったら、
K-popアイドルばりのイケメン度で、腰抜けそうになった。
(しかも二人とも)
イケメンセンサーが人一倍敏感な私は、
息子さんたちのくるくる変わる表情を、食い入るように見て、
笑いと涙の親子愛にすっかり魅了された。
そして、再生回数も随分と上げた。
子離れ出来ないなんて、恥ずかしいことだと思ってた。
けど、番組のお母さんはなりふり構わず堂々と泣いてて、潔かった。
私なら世間体を気にして、気持ちをぎゅーぎゅー胸の奥に押し込めて、蓋をして、更に草まで被せて、なかったことにする。
で、その行き場のない感情をパンチングマシンの如く、夫にぶつけてしまう。
逃げずに立ち向かって、他人を巻き込んでまで抗う姿が、令和のジャンヌダルクのようだとまで思ってしまった。

note用に器に移し替えたけど、いつもは保存容器のまま。
食べさせる人がいなかったら、毎日納豆ご飯だろうな。
生卵と塩昆布混ぜたやつ。
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子離れできないのは「根に持つタイプ」だから?
すでに子どもが家を出たママ友に話を聞くと、「全然寂しくないよ」と、あっさり言われることがある。
本当?無理してる?
そう思う自分もいるし、人によって全然違うものなんだな、とも思う。
彼女と私、何が違うんだろう。
考えていて、ふと気づいた。
それはズバリ依存体質だからだ。
ずっと欲しかった、優しくて、なんでも話せる妹みたいな、
くだらないことでゲラゲラ笑えて、
好きなことをとことん語り合える唯一無二の存在。
ようやく叶った夢を手放してしまうような寂しさがある。
時々、この歳になっても、心残りだったことを追いたくなる自分がいることに気づくことがある。
納豆顔負けの粘り強さを発揮するほどの、「根に持つタイプ」だからなのか。
はたまた人間とはそういうものなのか。
いつでも生き直している気がする。
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消費期限切れのチケットになる恐怖
子が巣立つと、母じゃなくなるのかというと、そうじゃない。
私の母がずっと母のように、私もずっと娘たちの母だ。
怖いのは、自立した娘たちに客観的に見られてしまうこと。
娘達が未成年で、一緒に住んでる間は、バイアスがかかる。
「ママが一番」「ママが正しい」の、心地よいマシュマロみたいなフィルター。
一歩社会に出るとそれがなくなる。
私と夫で作ってきた「我が家の憲法」が、
外に出た瞬間、浮世離れした固定観念だと気づいてしまう。
そして、親に洗脳されていた部分を消しゴムで消して、最新メソッドに書き直していくのが結婚なんだろう。
その偏りがほどける一瞬が、私はものすごく恐ろしい。
番組の母親の涙も、その瞬間を目の当たりにしたショックだったんじゃないかなと思う。
心の準備をする暇なく、必死で働き、育て上げ、気づいたらアップデートが終わってた感じ。
期限切れのクーポンにでもなったみたいな空虚感。
息子たちが支えになっていたから余計なのだろう。

いつもキュンとして、しばし眺める。
夫が「絵本みたい」と、珍しく乙女な発言をしたので、
嬉しくて写真を撮った。
待たされたのが嫌だったみたいで、その後少し機嫌悪かった😅
実家のわんこよりも待てが苦手だ。
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あと数年だけ、マシュマロの時間を
犬を飼うことも考えた。
でも、すでに愛犬を二匹見送った私には、その後の未来がはっきり想像できてしまう。
明日のジョーさながらに、真っ白に燃え尽きて立ち直れないこと間違いなしだから、やめておいた方が無難だ。
仲の良いご夫婦を見ると、きっとお互いが心を埋め合わせているんだろうと思う。
夫婦で旅行に行って楽しかった話をしている同僚が眩しい。
けど、うちは多分そこまでは望めない。
夫は依存するのもされるのも、嫌いだし。
巣立ちは必ず訪れるし、訪れる方がむしろ正しい。
訪れたことを盛大に祝える親が、世間的には称賛されるんだろうと思う。
昔は毎日、手をつないで歩いて、膝に座ったり、くっつき虫だった娘たち。
お餅級にぷくぷくだったほっぺはなくなり、
背丈も、もう私と変わらない。
手を広げると、
二人で我先に走ってきて、私を取り合うように抱きついてきた頃。
あの重みと温もりを思い出すたびに、
胸の奥が、きゅっと縮む。
後数年だけ。
その間になんとかするから、もう少しマシュマロ気分を楽しませて、とつい思ってしまう子離れできない母である。
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