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パンケーキにも似たアーポムの食感は、素材ではなくプロセスが作っていた@ペナン マレーシア | CMFデザイナーの食観察記

工業製品のCMFデザイナーを生業とする私。

ペナン滞在中によく通ったホーカーがあった。JJ Garden Food Court。入り口付近に小さなお庭?があるのが特徴です。
中華、インド、日本食っぽいもの、などなど色々な屋台が集まっている。
ペナン北部のエリアには、外国人観光客・居住者も多い。
Astaka Hillsideの様に整ったホーカーセンターもあるけど、JJ Gardenはローカル人がより多い様に感じられる。
屋根はあるけど外壁はないので、その日の空気感を感じながら食事できる。

JJ garden food court ホーカーの雰囲気

ここのホーカーでは、まず席を確保する。
その後、それぞれの屋台で好きな料理を注文する時に席番号を伝える。そして、料理ができたら店員さんが席まで運んできてくれる。
飲み物は席からスマホで注文しても可能だった。

名前Food Courtだけど日本のフードコートとは仕組みがちょっと違う。不思議と心地よい仕組みだ。

そのホーカーの左奥にある小さな屋台で見つけたのが「Apom (アーポム)」だった。
かわいいおじさんが、どこから来たの〜とカタコトの英語で話しかけてくる。日本だよ、と言ったら何故かとても嬉しそう。
ここでも日本の先人たちの恩恵に預かる。

アーポム。まず、麦わら帽子?UFO的?なかたちがかわいい。
でも映えるというレベルではない。

バナナの葉を模したお皿にのって登場

この麦わら帽子型の食べ物。まずは外側から食べ進める。

パリパリしてる。
甘いけれど、少し酸味もある。

中心に行くにつれて、もっちり。

同じ生地なのに、まるで別の食べ物のような食感が同居している。

ほんのりとした酸味は、発酵由来だそうです。
アーポム特有の魅力は、この食感と風味の組み合わせにあるのだと思う。アーポムは発酵させた米とココナッツミルクの生地を焼いて作られている。

同じ素材なのに焼き方で食感がここまで差があるのがとっても魅力的。

厚み、熱の入り方、形状によって食感が大きく変わる。

これはCMFの世界でも同じかもしれない。

例えば樹脂。
同じ材料でもシボの深さや成形条件で触感は変わる。

ファブリックも同じ。
織り方や編み方によって柔らかさや見え方は大きく変化する。

私たちはつい素材選定に目が向きがちだ。
でも実際には、ユーザーが感じる体験の多くは「素材そのもの」ではなく「素材の使い方」から生まれているのかもしれない。

アーポム。ペナンに3週間滞在したうち、実はもう一度アーポムリピしました。
その時はバナナ入りをチョイス。

バナナの薄切りが入って生地と焼かれている
半分に折られて出てきます。

こちらも良かったけど、何も入ってない方が私は好み。

また食べたい!
そう思わせる食感に魅力のあるアーポム。

3週間の滞在中にリピートした理由は、味というより食感だった気がする。

素材を変えなくても体験は変えられる。

アーポムの魅力を思い出しながら、そんなCMFへのヒントを見出した。

他にもペナンについて書いてます。

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