記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

舞台『ポルノ』福岡公演初日ネタバレあり感想


あらすじ

長塚圭史作『ポルノ』が24年ぶりに上演決定!
自身の演劇体験の原点である作品に松居大悟が挑む!

ヨーロッパ企画 お知らせ

坂の多い町・坂上町で行われる議員選挙。
立候補した国旗耕ニの公約は、高齢者や歩行に障害のある人のために町にある全ての坂をエスカレーターにするというものだ。
それでも支持率が伸びず、彼と妻の美和子は恐ろしき行動に出る。
7人の男女が織りなす、美しくも醜悪な恋物語。

舞台『ポルノ』公式サイト

スタッフ/キャスト

作:長塚圭史
演出:松居大悟
出演: 玉置玲央/前田敦子/鳥越裕貴/藤谷理子
/小野寺ずる/岩本晟夢/うぇるとん東

松居さんは公演前にロビーにいたほか、アフタートークでステージに登場した。

舞台装置・小道具など

舞台装置ミニチュア
舞台装置ミニチュア

舞台は下部が部屋、上部が坂上町の坂で構成されていた。
西鉄ホールは本多劇場やサンケイホールブリーゼに比べてステージが小さいため、ステージと照明が近くて岩本くんが終演後汗だくになっていたり、くにはたんの着ぐるみが照明スレスレのところまで当たりそうになっていたりしたらしい。

部屋の壁や街中の看板に貼られていた選挙ポスターが、開演前から大変目立っていた。
また選挙ビラは劇中で客席にまかれて、持ち帰ることができた。

選挙ポスター
選挙ポスター
劇中にまかれたビラ
劇中にまかれたビラ
松居さんバージョンの選挙ポスター
松居さんバージョンの選挙ポスター

また、国旗先生を模した着ぐるみ「くにはたん」が、写実性と本人をデフォルメしたどことない愛らしさが共存した素晴らしいデザインで感嘆した。

全体的な感想

言語化が本当に難しいけれども、なんかすっごいお芝居を見たな……というのがまず浮かんでくる感想。
とにかくインパクトがすさまじいので、しばらく劇の内容を忘れることはないだろうなと思う。

また、7人それぞれかなりバイオレンスかつ狂気に満ちた言動を見せるのだけれども、それがドン引きではなく笑いにつながっており、当の私も観劇中たくさん笑ったのが自分でも不思議だった。
(ちなみにくにはたんの目を刺すシーンは、東京公演では悲鳴があがることが多かったらしいが、福岡では笑いが起きていた。私も少し笑ってしまった。)

今回ヨーロッパ企画先行が奇跡を起こし、びっくりするくらい最前列のどセンターで観劇できたため、7人のキャストの表情がかなりよく見えたのは収穫だった。
これは特に役者の表情がよく見える方が良いタイプの芝居のため、贅沢な経験をさせてもらった。

どの男女も言動に狂気をはらむ中、第3幕の千衿と妖精はツンデレ×ストレートな愛という関係性で、比較的感情移入しやすかったように思う。

キャスト陣への感想

玉置さん

政治家の役が似合うイメージは全くなかったけど、ひとたび舞台に上がると本当に演説している議員候補そのものなのがすごい。
要所要所に垣間見える狂気に一番ゾクっとさせられた。

前田のあっちゃん

ミーハーなので、最初は「うおお、マジで本物だ!」と思った笑。
劇中終始ヤバいことをやっているのは彼女演じる美和子だと思うのだが、最初からほんのり儚さが感じられて、それが終盤「実は美和子も10年間監禁されていた」というかたちで種明かしされるのがすごく良かったと思う。
あと、声色がすごく役柄に合っていた。

鳥越さん

間近で表情を見られて良かった役者ナンバーワン。
ホルモーの時は同じヨロ企先行でも全然見えなかったので……。

着ぐるみをかぶった際のコミカルな動きが大変かわいらしく、新海くんの着ぐるみ愛が動きから伝わってきた。

小野寺さん

とにかくベロベロに酔っ払った時の演技が最高!
観客もかなり笑っていたし、ステージ上の理子ちゃんと東さんも100%芝地ではなく、そこそこ素で笑っていた気がする。
ほんまに今まで見た舞台の酔っ払い女性の演技で一番良かったと言っても過言ではないと思う。

理子ちゃん

妖精に構ってほしくて、寝転がって甘える演技がかわい過ぎた。
この手のかわいらしいさは、ヨロ企の企画性コメディーでは味わえない……。
髪を巻いてグラサンをかけて調子に乗っている演技も好きだった。

岩本さん

“子ども”として美和子に甘える姿と“男”として美和子に甘える姿の揺らぎがめちゃくちゃ良かった。
美和子の髪を触るシーンでメロつきそうになったわ……。
あとプリンになっている金髪がすごく似合っていた。

うぇるとん東さん

「うぇるとん東って誰やねん」と思ったら、改名したゴジゲンの東迎昂史郎さんだった(今更)。
異物感のあるポジション(ポジションどころか今回は人間役ですらなかったが)がハマり役の役者さんだなと改めて思った。

なお舞台袖から国旗へ石を投げる役も仰せつかっているらしいのだが、この日は本番で2回外すなど、イップスで的中率がなかなか上がらないらしい笑。

またアフタートークで、木村に見せる恐ろしい顔(後ろを向いているため観客には見えない)を特別に観客に向けて再現してくれるサービスがあり、最前ど真ん中の特等席で堪能できてうれしかった。

最後に

福岡公演千秋楽は、チケットに余裕があるらしいので、まだ間に合うタイミングでこのnoteを読んでいる爆速読者の方はぜひ見に行ってほしい。
私は2日連続仕事に穴を開けるわけにはいかないので、残念だ……。

いいなと思ったら応援しよう!

不健康運動 金銭的なサポートは不要です。 スキやアカウントのフォロー、記事の拡散などを行っていただけますと、大変うれしいです。

この記事が参加している募集