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㉕強かった母がうつになった日【後編】|家族が見た“心の病”の現実|精神科ナースcocomi

【後編】


前編読んでくれた方有難うございます。ここからは後編です。

前編まだ読まれてない方はどうぞ⬇️


前編では、父の病と闘い続けた母の姿をお話ししました。
今回は、その後に母がうつ病を発症した時のことを話します。

あの強い母が、別人のように


父の手術が終わり、安心したのも束の間。
母は何も手につかなくなり、家事もできず、表情も消えていきました。
仕事も辛そうで、それでも「食べていかなくちゃ」と無理をして美容室を続けていました。

当時の母はよく言っていました。

「鬱ってね、ケガみたいに見えないから、誰にも分かってもらえない…
自分でも良くなってるのか…薄皮を剥がすがごとくで…ただただ辛い…亅


その言葉の重みを、当時の私は理解できませんでした。

私はまだ看護師でもなく、うつの経験もなかったので、母と気持ちがすれ違ったままの日々。

それでも、周囲の助けも借りて、自分でも努力して、話をよく聴いてくれる心療内科の先生との出会いもあり、少しずつ、ほんの少しずつ、母の表情が戻ってきました。


娘として、ナースとして


母のうつは7年以上も続きました。
その間に私は結婚し、子育てをしながら転機があって看護の道へ。
精神科ナースになった今だからこそ、あの時の母の苦しみが分かります。

“誰にも見えない心のケガ”と闘っていた母。
目に見えないから誰にもわかっもらえない辛さがあった母。

私がそばで「無理しなくていいよ」「頑張りすぎなくていいよ」と言えていたら…。
そう思うと、今でも申し訳なかったと思います。

でもその経験が、今の私を作ってくれたのだと思います。
母がうつ病になったこと、苦しんだ姿を見てきたことは家族としても大切な経験です。


母はやがて病を乗り越え、少しずつながら笑顔を取り戻しました。


母が教えてくれたのは、“心の痛みは見えないけれど、誰かが理解してくれることで希望になる”ということ。

終わりに


うつ病は、誰にでも起こり得る「心の病」です。
頑張り屋さんほど、気づかないうちに無理をしてしまうもの。
もしあなたの身近に、心が疲れている人がいたら、どうか

「話を聴く」ことから始めてください。

それだけで救われる心が、必ずあります。

——お母さん、天国から見守っていてね。
ナースになった娘は、あなたの分まで人の心に寄り添って生きていくからね。

✨⭐✨⭐✨⭐✨⭐✨⭐

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