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【イラスト小説】コードの果て【#37】第6章 Reverse - 稀有の天才|光と闇のAIバトル

イラスト小説「コードの果て」アルゴリズムのテストの失敗が続き疲れた表情のレオンの画像。note、小説家になろうで連載中。「コードの果て」で検索!

数か月後、開発フロアは深夜の静けさに包まれていた。
モニターの青白い光が、レオンの疲れた顔を照らす。

レオンは椅子に深く腰掛け、乱れた髪を適当に掻き上げながら、画面に映るログを睨んでいた。

自己進化アルゴリズムのテストは、これで327回目の失敗だった。
ログの赤い警告が、まるで嘲笑うように点滅している。
レオンは大きく伸びをして、背もたれに体を預けた。

「はー、またコケたな。コアの安定性、マジで手強いぜ……」

「まあ、しかし、なんとなく見えてきたぞ。」

独り言のように呟きながら、彼はコーヒーの空き缶を片手で弄び、軽く笑った。

イラスト小説「コードの果て」開発室に訪れレオンにクロノス開発の進捗を確認するカシアの画像。note、小説家になろうで連載中。「コードの果て」で検索!

その時、静かな足音がフロアに響いた。
カシアが現れる。
彼女はレオンの背後に立ち、穏やかだが冷徹な声で言った。

「進捗を聞かせて、レオン。」

レオンが後ろを振り向き答える。

「自己進化モジュールの安定化、まだ失敗続きです。予測だとベータ版の完成まで10ヶ月……いや、1年は必要っすね。」

カシアが一瞬言葉を失う。

「……1年!? 最低でも2年はかかると思ったのに……」

「手強いですが、1年もあれば十分っす。」

「……想像以上の才能ね。期待してるわ、レオン。」

レオンは照れくさそうに頭を掻いた。

「そんな風に言われると、なんか気合入っちまうな。」

カシアは小さく微笑み、静かに続けた。

「クロノスが完成するまで、私たちはただ、進むだけよ。
政府のシステムに触れるのは、それから。
それまでは……誰も、私たちを止められない。」

イラスト小説「コードの果て」ハッキングAIクロノスの開発に意欲を燃やすレオンの画像。note、小説家になろうで連載中。「コードの果て」で検索!

レオンは拳を軽く握り、にやりと笑った。

「了解っす。クロノス、必ず完成してみせますよ。」

彼の瞳には、疲れの中に確かな遊び心と決意が混ざっていた。
開発フロアに、再び軽快なキーボードの音が響き始めた。
まだ遠い、コードの果てを目指して。


次回【#38】影の訪問者

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