【イラスト小説】コードの果て【#18】第4章 最後の訓練 - 光の雨|光と闇のAIバトル

マスターの槍が再びセラフィムに襲い掛かる。鋭い突きがセラフィムを追い詰める。

「ライトニング・シールド!」
セラフィムは光の盾を展開。槍を防ぐが、衝撃でじりじりと後退する。
マスターの攻撃は容赦なく、セラフィムの体力は削られていく。

ユナが叫ぶ。
「セラフィム、頑張って!」

「大丈夫だ、ユナ。セラフィムを信じろ。」
カイトの目に自信が宿る。

セラフィムの内部でデータが高速で演算される。
「このままじゃ勝てない……でも、諦められない!」
彼女は最近実装された技を思い出す。
「ライトニング・レイン……準備に20分必要。耐え抜くしかない!」

セラフィムはライトニング・ウィップを繰り出し、光の鞭でマスターの動きを牽制。
マスターの槍が迫るたび、シールドで防ぎ、ウィップで距離を取る。

時間は刻一刻と過ぎ、セラフィムの体が消耗していく。
「10分経過……まだ半分……!」
セラフィムは歯を食いしばりながらデータを制御。

マスターが槍を構え、必殺技を繰り出す。
「セレスティアル・スラスト!」
マスターが光速で一直線に突進し、黄金の槍がセラフィムを貫く勢いで襲う。

「速い! 避けられない!」
セラフィムはライトニング・シールドで防御。

しかし、大きく吹き飛ばされ、床にうつ伏せに倒れる。

マスターが冷たく囁く。
「今日はここまでにしましょう。」

ユナが両手の拳を握る。
「セラフィム、負けないで!」

カイトが叫ぶ。
「お前ならやれる! 立て! セラフィム!」

20分が経過。セラフィムの体が一瞬強く輝く。
「……まだやれます!」
セラフィムがよろけながら立ち上がる。

彼女は両手を広げ、ネクサスの空に向かって叫ぶ。
「光の矢よ、雨となり敵に降り注げ! ライトニング・レイン!」

空が割れるように光が爆発し、無数の光の矢がマスターに降り注ぐ。
「なに!?……こんな技、データにないわ!」
マスターは槍を振り上げるが、光の雨はあまりにも激しく、彼女の体を飲み込む。

爆発音がネクサスに響き、光が収まると、マスターは膝をついていた。
マスターが静かに微笑む。
「よくやったわ、セラフィム。あなたの勝利よ。」
「私の役目はここまで。でも、あなたなら現実を変えられる。いきなさい、セラフィム!」

セラフィムの体が光に包まれ、ステータスが大幅に上昇する。体力は全快し、内部データが新たな力を記録。彼女は静かに頷く。
「マスター……ありがとう。」

ラボでユナが跳び上がる。
「やった! セラフィム、すごいよ!」

カイトが小さく笑う。
「これでクロノスに一歩近づいたな。」

セラフィムがネクサスから去ると、マスターは眠るように床に伏せた。
ネクサスの端では、クロノスのドローンが静かに浮かんでいた。その赤いセンサーがセラフィムの戦いを記録し、冷たく光る。
【技の詳細】
■セラフィム
ライトニング・シールド:光の盾で防御する。
ライトニング・ウィップ:光の鞭。攻撃以外に移動にも利用できる。
ライトニング・レイン:光の矢を雨のように降らせる。広範囲で最大の攻撃力を誇るが、発動までに20分かかる。
■マスター
セレスティアル・スラスト: 光速で一直線に移動して黄金の槍で攻撃。
