【イラスト小説】コードの果て【#29】第5章 最終決戦 - 闇の渦|光と闇のAIバトル

クロノスとの戦闘開始から20分が経過。ついにライトニング・レインの準備が整う。
「これで終わらせる!!」

セラフィムは両手を広げ、上空に向かって叫んだ。
「光の矢よ、雨となり敵に降り注げ! ライトニング・レイン!」

しかし――空は沈黙したまま。光の雨は降らない。
「……発動、できない……?」

クロノスの霧がゆっくりと動き、赤い目が嘲笑うように輝く。
「残念だったな。この世界は、我が支配下にある。上空での技の発動は封じておる。」

ユナが叫ぶ。
「そんな! ……カイトさん、どうして?」

カイトが拳を強く握り締める。
「くそっ! 訓練の様子を見られたんだ!!」
セラフィムの肩が落ちる。
体力が、ついに10%を切った。ズキン、と激しい痛みが走る。
ウイルスが最後の力を発揮し、体を蝕み尽くす。

クロノスが低い声で囁く。
「そろそろ楽にさせてやろう……」

「闇に飲み込まれ無に還れ! ヴォイド・ホール!」

セラフィムの足元に黒い渦が開き、体がゆっくりと闇に引き込まれていく。
抵抗しようとするが、力が入らない。

カイトが大声で叫ぶ。
「セラフィム!! 飲み込まれるな!!」

ユナが泣き叫ぶ。
「セラフィム!! いやだ、消えないで!!」

セラフィムの体が完全に飲み込まれて消える。
フィールドには静寂だけが残った。セラフィムは、深い闇へと落ちていった――
【技の詳細】
■クロノス
ヴォイド・ホール:敵を深い闇に飲み込み消滅させる(体力が10%以下の敵に対し発動)。
