赤インクの魅惑|ペリカン エーデルシュタイン「ガーネット」
セーラー万年筆の「四季織」シリーズの中でも、とくに人気の高いモデル「雪椿」。
白く透き通るような軸に、点々と散る赤の斑点──まるで雪の中に咲く椿のような美しさを持つ一本です。
私はこの「雪椿」に、どんなインクが似合うのかをずっと考えていました。
そして今回、ひとつの赤インクにたどり着いたのでご紹介します。
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■ 雪椿という一本|sailor四季織 雪月空葉
セーラー「雪椿」は、雪を思わせる白いレジンボディに、細かく散る紅色の粒が特徴の万年筆です。
「四季織」の雪月空葉の1モデルですが、残念ながら現在は廃盤になり、「垂雪」という軸が代わりにラインナップされています。「雪椿」の廃盤の理由としては材料に使用されている赤いラメが入手不可能になったという話を聞いた事があります。
私が選んだニブはEF(極細)。
繊細な線を描くその書き味は、軸の儚げな印象と見事に調和しています。

■ 以前使っていたインク──Diamine「OX BLOOD」
この万年筆に最近に入れていたのは、Diamineの「OX BLOOD」でした。
黒みがかった深い赤で、クラシカルな雰囲気を持った落ち着いた色味。
レッドブラック系が好きな私にとっては非常に魅力的なインクです。
ただ、飽きてきました。ある時ふと思ったのです。
この「雪椿」という軸名と、OX BLOODの赤黒い重さが、どこか合っていないのではないかと。
■ 新たに選んだ赤──Pelikan Edelstein「Garnet」
そこで新たに選んだのが、Pelikan Edelsteinの「Garnet(ガーネット)」です。

ガーネットは、少し黄味のある華やかな赤。深みと透明感を併せ持った、まさに宝石のような色です。
EFニブの細字でもしっかりと発色し、紙の上では椿の花びらを思わせる鮮やかさが広がります。

■ 雪に落ちた椿
白い紙に描かれる赤い線は、まるで新雪に落ちた椿のよう。
EFの繊細な筆致により、ガーネットの赤はどこか儚く、美しく感じられます。

軸のデザインとインクの発色が見事に調和し、まるで一本の詩のような表現力を生み出してくれました。
■ インク沼は終わらない
インクと万年筆の組み合わせには、正解がありません。
書き味や色合い、見た目の相性など、考慮するポイントは無限にあります。
今回は「雪椿 × ガーネット」という組み合わせにたどり着きましたが、また別の赤も試してみたくなる予感がしています。というか、候補は既にもうあります。
インク沼とは、そういうものなのでしょう。
閲覧ありがとうございました。
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