デンケンの曲を作ってみた—『欲しいものは明確だった』|葬送のフリーレン
『葬送のフリーレン』で、私がフランメの次に好きなキャラクターが、宮廷魔法使いであるデンケンだ。
昨日はフランメについての曲を公開したが、ボツネタ救出大作戦として、デンケンについて作った曲も、公開したいと思う。
公開してみたらコメントもいただいけて嬉しかったので、小躍り気味である。
小躍りと言ったってじゃがいもなので、横にコロコロと転がるくらいが関の山である。
手足が短いので、縦向きに転がる踊りはできない。
…話を、デンケンに戻そう。
『葬送のフリーレン』を漫画でお読みの方の中には、もしかしたらデンケンのエピソードとして「辻褄が合わない」と感じられる歌詞が出てくるかもしれない。
何を隠そう、私はアニメの『葬送のフリーレン』しか知らない。
アニメのシーズン1だけ見て、とんでもない熱量で40本以上フリーレンの考察記事を書いているような人間なので、大目に見てほしい。
今のところデンケンは出番が少ないながらも、人類における権威構造のはかなさを浮き彫りにしてくれる、ほぼ唯一の人物だ。
彼自身が貴族という権威・権力の側にいながら、「恐れの権威など、長続きせん」と言い切る、その姿勢が好きだ。
デンケンをイメージして作ったら、懐メロのような、古めかしい曲になった。
ブルースみたいな曲調にしたかったのだが、うまくいかず、懐メロくずれのようなメロディーになってしまった。
デンケンおじいちゃん。好きなのに、なんかごめん。
という感じだが、イメージには合っていると思った。
『欲しいものは明確だった』
※Sunoの無料アカウントにて、非商用目的で制作した楽曲です。
歌詞
欲しいものは明確だった
歌詞:ぽていとぽたあと
欲しいものは 明確だった
富と権力に すがるしかなかった
救いたいものは 一つだった
大切な人の命 それだけだったのに
[Pre-Chorus]
追い求めて たどり着いて
ようやく全てを 手に入れたのに
[Chorus]
国を動かす 力があるのに
すべてを 欲しいままにできるのに
手に入れた時には 間に合わなくて
こんなに むなしい ことがあるなんて
[Verse]
権力に群がる やつらを見て
おろかだ ばかだと 嘲っていた
でも自分が望むものも
守りたいものも わからないままだった
[Pre-Chorus 2]
だからここへ やって来たんだ
君に会うための 称号を求めて
[Chorus]
戦っていて思い出したんだ
自分は魔法が好きだったこと
楽しんでもいいんだって
あの頃を 思い出したんだ
[Bridge]
使い道もない 無力感しかない
ずっとそう思っていたけど
[Break / Soft]
会いに行くために 醜くもがいて
戦っているのに 心がはずむんだ
[Final Chorus]
戦っていて 思い出したんだ
魔法に憧れた あの頃の自分
鳥を追いかけて 素手で殴り合いして
仲間と一緒に ダンジョン攻略
いつのまにか 心があたたかい
思い出したんだ 魔法が好きだったって
楽しんでもいいんだって
思い出したんだ
[Outro]
くだらないって
君と一緒に 笑いたいんだ
デンケンが追い求めたのもの
平たく言えば、若い時のデンケンが追い求めたのものは、カネと権力だった。
それには、理由があった。
病弱だった、若かりし頃の彼の妻の命を救うためだ。
自身も若かったデンケンには、そんな方法しか思いつかなかった。
デンケンは実際に、国を動かすほどの力を手に入れた。
しかし、その頃には遅かった。
彼の妻は、すでに帰らぬ人となっていた。
手に入れたカネも権力も、使う目的を失った。
その虚しさを抱えたまま、権力を求めて貶め合い、殺し合う人間を横目に見ながら、デンケンは宮廷魔法使い(貴族)として生きてきた。
「すべてを手に入れた老いぼれ」と人から揶揄されてなお、彼の腹の中に居座りづつけたのは、空虚な思いだけだっただろう。
「使い道のないもの」と化したカネと権力を持て余したデンケンは、一級魔法使いの試験を受けることを決める。
妻の墓には結界が張られていて、「一級魔法使い」という称号なしには墓参りすら許されないからだ。
その一級魔法使いの試験で、デンケンはフリーレンたちに会う。
妻の墓参りに必要な、称号の獲得だけが目的で試験に臨んだデンケンだが、この試験中に、彼は「魔法を楽しむ」ことを思い出す。
フリーレンたちと戦い、同じパーティになった仲間と支え合い、協力し合ってダンジョン攻略に挑んだりする。
そして試験終了後。
デンケンは町中でたまたま遭遇し、一緒にお茶をすることになったフェルンに、「魔法が楽しいものだったと、久々に思い出せた」という話をする。
そして、以下のように続ける。
これまで魔法は、戦争の道具でしかなかった。
魔法が楽しいものだったと、久々に思い出せた。
わしは勇者一行のフリーレンに憧れて、魔法使いになったんだ。
このシーンのデンケンが切なくて、弱くて、優しくて、強くて、そして賢くて、私はとても好きだ。
デンケンの心の中に渦巻く、名前がつけられないたくさんの感情を、想像してしまう。
何度も何度も見たシーンの一つだ。
「妻さんのお墓参りに行ったら、この時の話をしたいんだろうな」と勝手に想像し、歌詞に盛り込んでみた。
…と。
歌だけ紹介するはずが結局、考察めいたことも少し書いてしまった。
あー楽しいな二次創作。
🪄
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